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「豪雨の予感」第15話(水没防止カバーでくるまを守る)

みおがくるまの水害対策カバーを購入する際にポイントにしたのは次の点だった。

・女性が持ち運べる重さとコンパクト
・装着方法がシンプル、装着にかかる時間は5分以内
・繰り返し使っても底面に穴が開きにくい
・夜や風や雨があっても装着に困らない
・水に浸かっても2日間浸水しない

みおが使っているカバーは10万円ほどするが、高価なくるまをしっかりと守ってくれるのであれば問題はない。またみおが使っているカバーは上の5つのポイントを全てクリアしている。特に繰り返し使えるところや、損耗しやすい底面だけを交換できる仕様になっているのも気に入っている。被災後の復旧生活のストレスを考えるとこのタイプのカバーを購入するのに迷いはなかった。

時刻は10時半になるころである、みおと健斗は2階の部屋でテレビのニュースをつけた。自宅ではできるだけPCかテレビで情報をとることにしており、ちょうどアナウンサーが速報を伝えていた。

『大阪市城東区で発令されている警報や注意報』
大雨・洪水警報・雷注意報
氾濫警戒情報:
寝屋川、第二寝屋川、平野川、古川の氾濫に警戒し、今後の情報にご注意ください。

警戒レベルは3が発令されています。高齢者等避難を始めてください。繰り返しお伝えします、警戒レベルは3が発令されています。高齢者等避難を始めてください。

続いて、悠さんが気象予報士として解説を加えていた。

「氾濫警戒情報とは洪水により相当な損害を生ずるおそれがある河川で、水位が一定の基準をこえ上昇しまた一定時間後に氾濫危険水位に達することが予測される場合に発表されるものです。さらに現在大阪市では高齢者等避難開始が発令されましたので高齢者や要介護者など避難に時間がかかる場合は避難を始めてください。」

今朝、悠さんが天気予報で心配していた通りの豪雨になった。

第16話に続く
(このストーリーはフィクションです。一部実在する名称を使用しています)

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