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公共インフラに頼らない"生活再建力"備えてますか(水害被害の生活再建を妨げる5つの出来事)

前回は「つながりと笑顔で災害復旧生活のストレスを少しでも軽減できる」についてお話ししました。今回は「被災地でおきる生活再建を妨げる5つの出来事」について考えてみます。

(被災地でおきる生活再建を妨げる5つの出来事)

水害被害からの復旧もまた震災被害からの復旧と同様想定外に体力を削がれるとともに心労が続くことで大変な生活を強いられることになります。ところがそのような復旧生活を見据えた備えをわたしたち一人ひとりが考える機会はほとんどありません。水害で自宅が被災すると避難所生活となりますが、数日して水がひいた後は避難所生活での疲れや1日でも早い生活再建のため自宅に戻る人たちが増えてきます。ところがライフラインを含め公共インフラの復旧には相当な期間を要することから、公共インフラに頼らない「自宅での生活再建力」が復旧生活を大きく左右することとなります。

被災地での復旧段階で強いられる具体例を5つ挙げてみました。

・道路・交通機関の不通:
水害によって道路や鉄道などの交通機関が不通になると、被災地の復旧作業に必要な資材や人員の輸送が困難になります。また、復旧作業の進捗も遅れるため、被災者の生活再建も遅れることになります。
・水道・下水道の損壊:
水害によって水道・下水道が損壊すると、被災地の生活に欠かせない水が確保できなくなります。トイレや風呂などの設備が使えない場合は被災者の生活が一層厳しくなり、最悪のケースでは災害関連死につながることもあります。
・電力・通信の供給停止:
水害によって電柱や通信設備が倒壊すると、電力や通信の供給が停止することがあります。これによって、被災地の情報伝達や生活に必要な電力が確保できなくなり、被災者の生活再建に支障をきたすことがあります。
・生活必需品の不足:
水害によって店舗が被害を受けると、被災地における生活必需品の調達が困難になることがあります。特に、食料や水などの生命維持に必要な物資が不足すると、被災者の生存が脅かされることになります。
・精神的苦痛:
水害によって被災者が家族や友人を失ったり、大切なものを失ったりすると、その精神的な苦痛は計り知れません。また、復旧作業が長期化すると、被災者が心身ともに疲弊してしまうことがあります。

水害によってこれら全てが必ずおきるというものではありませんが、このようなことを想定した上で地域や自治体だけでなく、各家庭でも備えをしておくことは非常に大切なことだと考えています。このプロジェクトでは「くるま」を水害から守ることで、水害被害の復旧段階での負担が少しでも軽減することを目指した取組みを行っていきます。

(まとめ)

ライフラインを含め公共インフラの復旧には相当な期間を要することから、公共インフラに頼らない「自宅での生活再建力」を各家庭でも備えておく
・「くるま」を水害から守ることで、水害被害の復旧段階での負担が少しでも軽減される

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