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初めまして賢者様~ブラッドリーという男(第2部読後推奨)~

ようこそ、壊れかけの世界へ……

思えばあのエレベーターが天国もとい(病の)沼への入口だった訳なのですが。

『魔法使いの約束』というゲームをご存知でしょうか。ご存知ですね!

ご存知ない方は今すぐやりましょう。
今すぐやりましょう(2回目。)

改めまして初めまして、賢者様。
まほやくに狂わされた賢者です。
名前などなんでもいいのでNとでもお呼びください。最悪AでもBでもCでもいいです。

さて、
もうまほやくを始めてから二年ほど経とうとしているところでございます。
最近の第2部の更新で耐えきれなくなった賢者は遂にノートを作成しました。
移ろいゆく魔法使いたちの愛しくも大変不穏な旅路を一人黙って見ていたらそろそろ狂いそうだったので…

書くにあたって明言しておかなければいけないことはただ一つ。

当方腐っておりますでござる。

常に誰かの地雷の上でタップダンスしています。ワンクッションは置きます。

推しは東の飯屋と泣く子も黙る盗賊団のボスですが東西南北小せえのも大きいのもみんな大好きなのでその時々で誰の話もする。
取り敢えずネロの慈愛と面倒臭さ(最大の賛辞)とブラッドリーの死生観と食いしん坊さを愛しています。

挨拶もそこそこに猪よろしく話し出しましたが続けます。知能指数はきっと同じ。

第2部やばいな〜第2部やばいな〜(語彙)
何がやばいって全部やばいんですが個人的に特にやばかったのは

これ。
ここ!!!

さくっと言うとブラッドリーとフィガロが戦ったらどっちが勝つかの賭けでフィガロに一石を投じたオーエンちゃんのお言葉。

刺さった〜〜〜
確実に賢者の何かに刺さった〜〜〜

内容は然る事乍ら、言い回しが本当にもう都志見先生ありがとうございます(がま口財布を開きながら)って感じなんですが。

そうなんだよなぁ
ブラッドリーという男は、某飯屋に『相変わらず甘い男だ』(一周年参照)みたいなことを言っておきながら、冷酷なようで実は身内には甘い男なんだよなぁ
いや、甘いと言うには語弊があるな
多分どれだけ信じた部下相手でも裏切りには容赦ないし、何かがあった時には躊躇いなく敵味方関係なく殺せる生粋の北の血が流れているんだろうとは思う。
そんなボスが好きだし、身内だからって自己犠牲を払うボスは嫌だ。
でも同時に、メインストを初めとし伝説のカエルエチュードや盗賊エチュード等で度々見せるブラッドリーの考え方というか価値観は、ただひたすらに己の強さだけを求めるそれとは違ってて、情がある。
だからこそ、北の魔法使いに限らず全ての魔法使いが不得手としてきた(これも2部で改めて明言されたもんだから一度賢者は消滅しました)大所帯を率いる、という能力の根底であり、でも北で生きるには致命傷になりかねない思想でもあるのだなと感じたというか感じさせられたというかごにょごにょごにょ……

身内にもいざというときには容赦ない北の魔法使い。
それに変容の兆しが現れたのが魔法舎でネロと出会ってからなんですよね。
親愛ストの、『何にも挑まねえまま暮らして石になるなんて。欲しいものに命を懸けずに生きるなんて。そんなのは俺じゃねえ。だとしても……』『俺が変われば良かったのか?』の言葉だったり、盗賊エチュードの『俺が頼むよ。』『頭を下げて、頼むよ。これが俺の進化だ。悪かないだろ。』の言葉からそれがよく分かって、つまりこれらの言葉は北の魔法使いの、これまではあくまで自分の生き様が全てだったブラッドリーが、自分の形を変えてでも一緒にいたいと願う相手が出来たということで。
強くありたい、生きたいという衝動と、共にありたい、守りたいという切望の在り方が変わっていっていることを、その後の返しと表情を見るに、多分ブラッドリー自身も気づいているんだろうな思います。
そしてそんな微細な変化に、人の感情に敏いオーエンは気がついた。
その上での台詞だと感じました。
残忍で容赦がないフィガロとは違い、愛を知っているおまえはそれを無かったことにはできないだろう。
あの頃とおまえは変わったと言うような。
今のおまえは弱いものを守ろうとする愚か者に
似ていると言うような『憐れみ』を込めて。

ブラッドリーの軸となるものはきっと一生涯変わらないのだと思います。
でも、咄嗟の判断を迫られた時、たとえばそう、厄災が襲来した時。
窮地に立たされたかつての相棒を見て、いつだって冷静で聡明な頭脳よりも先に体が動いてしまうような、そんな些細な変化が彼に訪れていたとしたら。

それは北の魔法使いたちにおいて、『致命的な』『間違い』に違いありません。



……
…………。

つ、辛い……
まほやく深い……
重い……


賢者、みんなのこと支えきれるかちょっと不安になってきた。いや、支えてみせるとも。

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