なびく青灰と、瞬く星と、それから詩と。 ~ネロ誕生祭2022感謝の祝詞~
先日。9月8日。
我らがネロぴの誕生日がありましたね。
おめでとう、ありがとう、
いつも細やかな気遣いと、温かな一皿を。
血の通った言葉と、優しい眼差しを。
世界最強の魔法使いに怯えながらもちゃんとパンケーキの焼き方を伝授してあげるところ。
若くて勇敢な魔法使いをなにかと子ども扱いしがちなところ。
拒否は苦手なくせに王子様に頼まれても王宮の調理指導を断っちゃうくらい自分に自信のないところ。
何も持たない無垢な子どもに好きと嫌いと美味しいを教えてあげた、人との心地よい距離を知っているところ。
心底怯えながらも料理人のプライドにかけて消し炭のリクエストを突っぱねる、意外と芯のあるところ。
北の根っこが顔を出して、思わず双子先生に引き気味になっちゃうところ。
残虐な顔と甘いもの強請る台詞のギャップに唸っちゃうところ。
酒場の店主の余裕と美学に少し魅力を感じている節があるところ。
不意に哲学的な問いを吹っかける魂の砕け散った研究者に、本心を隠して薄く苦笑うところ。
心優しいデザイナーの卵を優しく見守るところ。
気ままで優雅な貴族様のペースに知らぬ間に乗せられがちなところ。
歳下の不器用で慈悲深い、初めての友人をそっと気にかけて、隣で思いの外肩の力を抜いた笑顔を見せるところ。
かつての相棒に少し重なる無鉄砲な青年を案じているところ。
かつての自分と少し重なる繊細な青年にさりげなく言葉をかけるところ。
元北の者として人一倍ちょっと大袈裟に南のお医者様に臆しがちなところ。
真っ直ぐで魔法のように言葉を紡ぐ弟想いの魔法使いを少し眩しく思うところ。
兄想いの正義感に溢れる子どもの頭を柔らかく撫でるところ。
友人の過去を知り、心配するかつての従者に密かな同情を寄せているところ。
過去を悔やんで、懐かしんで。手切れだなんて言いながら、誰よりも想って、ずっと焦がれているところ。愛しているところ。
おめでとう、ありがとう、
初めましてのあの日から、変わらない優しさをくれて。
ガチャの話。
彼はいつもなかなか来てくれないんですけど、決まって、無償の魔法石を使った時、尚且つ本気で賢者が辛い時に来てくれるんですよね。
コンフィズリーのときも、復刻ガチャではいくらぶん回しても来てくれなかったのに、限定復刻で選択していたその時、賢者は熱を出してベッドで瀕死だったんですが、単発でやってきてくれました。
そして今回も。
すごくしんどいことがあって落ち込んだ賢者が無償で引けるラストの単発を、落ち込んだ感情任せの惰性で引いた時でした。
四肢を放り投げて天を仰ぎました。
当てはまる言葉が見つからない、何とも言い表せない微笑みも、『遣らずの雨』というワードも、全てが解釈一致とでもいいましょうか。
全てが『ネロ』でした。
あなたの落ち着いたその声が、くすぐったそうに細められた瞳が、いつもみんなに愛おしさと安心を与えてくれるのだとどうか、あなただけは知っていて。
あなたが思う何百倍もみんなはあなたを好きだけど、きっとあなたがそれに気がつくのはずっと先だけど、いつか必ず観念して認めてほしい。
あなたが生まれた日に贈られるありったけの賛辞は、世辞でもなんでもなく、あなたが築き上げた人生の結果だから。
以下カドストより。
ブラッドリーからネロへ。
この男は本当に、言葉にすることが、伝えることが上手い
この言葉が、賢者の伝えたい全てです。
ネロ、本当におめでとう。
生まれてきてくれて、ありがとう。
この先も何度でも、この言葉を言わせてください。
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