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『パストライブス/再会』をみた

パストライブスという映画をみた。
劇中でキーワードとなる「イニョン」という言葉は
韓国語で"摂理"とか"運命"とか、そんな意味合いで使われているらしい
物語が進んでいくなかで、かつて時間を共にした人たちの顔が、登場人物と重なり何度も浮かんだ
ここ数年、出会いや別れについて考えを巡らせる機会がたくさんあったためか、どうしようもなく苦しい場面があった
袖が偶然かるく触れるのもイニョンであるなら
この人生のほんの一瞬でも、感情や空気をわかちあえたことは、とても尊い時間だったといえるだろう

運命を描いた物語は敬遠しがちだったが、素直な気持ちで観れる。シンプルな演出から見えてくる、呼吸や目線などの身体で語られる非言語のもつ力強さ
これから訪れる別れを想像するとやっぱり怖いけど、ご縁があればお互いが必要なときにまた会えるでしょう。平気で過ごしていたい。ーまた、いつか!

鑑賞後に一緒に観ていた友人が
「てか、イニョンってもともと知ってた!」
と言いだして、私も首をブンブン縦に振って、なんだか心の底から安心した







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