VRでワークショップ実験 第一弾!

青山学院大学社会情報学部が社会人向けに行っている「ワークショップデザイナー育成プログラム」の卒業生が集まり、仮想現実空間(VR)でワークショップを行うとどういうことがおこるかを実験し報告するスペースです。

使用ツール
・Oculus Quest 2(Meta社)
・Work rooms (Meta社の会議アプリ)
・ノートPC(参加者はMAC Windows利用者両方います)

実験方法
参加者が交代で主催者になり、リアルやテレビ会議ツールで行われているワークショップをWork roomsで行い、比較したうえで改善点などを検証する

前提条件(背景)
①参加者の大半が「ワークショップデザイナー育成プログラム」をZoom(テレビ会議ツール)で受講しており、その際に感じたZoomなどでの遠隔でワークショップを行うことの限界などを、それぞれの主観でVRと比較していく
②参加者にはリアルで「ワークショップデザイナー育成プログラム」を受講しているものがおり、リアルと遠隔で学んだものの違いも比較していきたい

第一回 VRワークショップ 「社会課題をリアルに感じる」

小学生向け社会課題を体感することを目的にしたワークショップ(特定非営利活動法人クロスフィールズ開発教材)をVRで体験しました。
参加者3名 ファシリテーター1名 
手順
アイスブレイク(Work rooms )→ワークショップ(YoutubeVR Work rooms)→振返り(Work rooms)※YoutubeVR閲覧時はファシリテーターはWork roomsで待機

クロスフィールズ提供のVRカメラで撮影されている現地の就労動画を
YoutubeVRアプリで鑑賞しました。その後、Work rooms アプリに戻り、ファシリテーターによる解説を共有し、参加者とのディスカッション(振返り)を行います。

よかったところ
・VR動画をスムースに共有可能
・各自のアカウントつまり一人で動画を閲覧するため、集中できる
→逆に言うと、動画を見ながら他の参加者との共有はできない(デメリット)
・VR動画(360度自由に見れる)のため、参加者それぞれの着目点の違いが如実にでやすい
・臨場感がありリアルに感じるため、自分事に落し込みやすい
・Work rooms ではアバターで話せるため、気負わずに話ができる。
・ファシリテーターの解説時に資料を容易に共有できる

改善点(機能)
・誘導したいYoutube動画へは、リンクをメッセンジャーで共有したが、アプリ3つ(Work rooms /YoutubeVR/FB メッセンジャー)にわたり行う必要があり、作業が煩雑になる。
・それぞれのYoutubeの設定により、リンクを共有できない場合がある。事前に設定条件をそろえる必要がある。若しくは共有動画を全公開とする
・Work rooms での資料共有の際、資料に埋め込まれた音声は共有できない。例)パワーポイントに埋め込んだ動画

所感
参加者として感じた事は、動画の臨場感のすごさと、気づきの共有の際、参加者の着目点の違いがとても面白いと感じました。一方向で見る動画より、立体的に動画を閲覧できるので、参加者の気づきの幅も広がると感じました。また、詳しい前情報がない状態で動画を見ることで、よりその人の固定観念を通した物の見方が共有の場で表れてくるため、ファシリからの解説や他の参加者との共有でその固定観念を変えることができるきっかけになると感じました。

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