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エレベータ―から降りると、そこは異世界だった⁉ ふたりの驚愕の体験談‼

  1. はじめに

  2. 健司さんの奇妙なエレベーター体験 2.1 静まり返った廊下 2.2 存在しない31階への旅 2.3 時間の謎

  3. 浩司さんが遭遇した赤黒い世界 3.1 異様な景色 3.2 無人のコンビニ 3.3 消えたアパートと現実への帰還

  4. エレベーターと異世界の関係性

  5. 科学的考察

  6. 小説への展開

  7. おわりに

ブログ本文:

1、はじめに

みなさん、こんにちは! SF作家の海田陽介です。今回のブログでは、エレベーターにまつわる不思議な話をいくつかご紹介したいと思います。日常生活で何気なく利用するエレベーター。しかし、時として思いもよらない体験をもたらすこともあるのです。今回は、そんな不可思議な体験をした二人の方の話をお伝えします。

2、健司さんの奇妙なエレベーター体験

2.1、静まり返った廊下

まずひとつめは健司さん(仮名)の話です。健司さんはあるとき海外にひとりで旅行に行かれたそうです。ホテルに到着し、小休止をしたあと、健司さんは外へ外食に行こうと思い立ち、部屋を出て歩き出しました。

ちなみに、健司さんがそのとき宿泊したホテルは、わりと人気のある大きなホテルで、健司さん以外にもたくさんの人が宿泊していたそうです。ですから、通路に出れば当然誰かひとりくらいはすれ違うはずなのですが、何故かそのとき、健司さんは廊下で誰とも遭遇することはありませんでした。ホテルの廊下は不気味なほど静まり返っていたそうです。

しかし、健司さんはそれほどそのことを気に留めませんでした。たまたま今は誰も歩いていないんだろうくらいに考え、健司さんはエレベーターの呼び出しボタンを押しました。

2.2 存在しない31階への旅

エレベーターはすぐにやってきて、健司さんはそのエレベーターに乗り込み、外へ出るため1階のボタンを押しました。ところが、一体どういうわけか、健司さんの乗るエレベーターは上昇を開始したのです。

一体どうなっているんだと健司さんが思っているうちにエレベーターは停止し、ドアが開くと、そこには真っ暗な空間が広がっていました。通常、ホテルの客室があるフロアが真っ暗になっていることなどあり得ないことです。

ここは一体どこの階なんだろうと思い、健司さんが階数を確認したところ、そこには31階という表示がありました。しかし、それはどう考えてもあり得ないことでした。というのも、健司さんがそのとき宿泊したホテルは20階までしか存在していなかったのです。実際エレベーターのボタンにも20階までしかボタンは存在していないのです。

怖くなった健司さんは慌てて改めて1階のボタンを押したそうです。すると、今度はエレベーターは上昇せず、無事目的の階へ辿り着くことができました。

2.3 時間の謎

エレベーターから降りると、そこには通常通りたくさんの宿泊客で賑わっていました。その光景を目にしてホッとした健司さんでしたが、時計を確認してから慄然とすることになりました。

というのも、ホテルの部屋を出たのは午後の3時過ぎだったはずなのに、いつの間にか時間は7時を過ぎてしまっていたのです。そんなことはあり得ないことです。健司さんがエレベーターに乗っていたのは、せいぜい5分程度のことです。

一体あれはなんだったのか、今でも謎のままだそうです。

3、浩司さんが遭遇した赤黒い世界

3.1 異様な景色

続いては浩司さんの体験談です。当時アパート暮らしをしていた浩司さんは、買い物に行こうと、自分の部屋を出て何気なくエレベーターに乗ったそうです。

そうしてエレベーターが1階に到着し、扉が開くと、あり得ない光景が広がっていたそうです。というのも、目の前に広がる世界が赤黒いような色彩に染まっていたのです。

これは一体どうなっているんだと浩司さんは気味悪く思ったそうなのですが、しかし、まあ何かの加減でこんな空の色になることもあるのかなくらいに考え、近くのコンビニに向かって歩き始めたそうです。

近くのコンビニまで歩いて3分くらいなのですが、そこでやはりこれは可笑しいと浩司さんは思うことになったそうです。というのも、浩司さんの住むアパートは大きな国道に面して建っているのですが、そこには1台も車が走っていないのです。通常であれば、それこそたくさんの車が走っています。

3.2 無人のコンビニ

次第に気味悪さを感じながらも、浩司さんがコンビニに辿り着くと、やはりそこも無人の世界になっていました。タイミングによっては客が誰もいないということもあり得ますが、しかし、コンビニの店員すらいないのです。

浩司さんが商品を買おうとして、大きな声で呼びかけても、結局誰も出てきませんでした。浩司さんは仕方がないので、レジに自分が買った料金を置いて、そのコンビニを出たそうです。

3.3 消えたアパートと現実への帰還

それから、いよいよ気味が悪くなってきた浩司さんは急ぎ足で自分のアパートまで向かったそうなのですが、しかし、どういうわけか、そこにあるはずの自分のアパートが消えてしまっていたそうです。でも、もちろん、通い慣れた道なので、浩司さんが道を間違えるはずもありません。

一体これはどうなっているんだと浩司さんはパニックに陥りました。と、そのとき、浩司さんは強烈な眩暈の感覚に襲われました。立っていられなくなり、浩司さんはその場に蹲りました。

そうしてしばらくすると、眩暈の感覚が収まったので、浩司さんが立ち上がってみると、そこには普通に自分のアパートがあり、空の色も通常の色彩に戻っていました。

ただし、浩司さんのアパートのエレベーターは点検中になっていて、使用不可能になっていました。そこにはエレベーターの点検をしている職員がいて、浩司さんの姿に気が付くと、「すみませんが、階段を使ってください」と言われてしまうことになったそうです。

しかし、浩司さんは自分の部屋を出たとき、確かにエレベーターを使用したのです。念のために浩司さんが「いつから点検作業をしているのですか?」と職員に確認してみると、「今から2時間くらい前からで、もうすぐ終わる」ということでした。

つまり、浩司さんがエレベーターに乗ったとき、点検中で、浩司さんはエレベーターに乗れるはずがないのです。にもかかわらず、浩司さんには確かにエレベーターに乗ったという記憶があり、そしてそれが気のせいなんかではない証拠に、浩司さんの手元にはコンビニから持ってきた商品が存在していたのです。

あれは一体何だったのか、今でも謎のままだという話です。

4、エレベーターと異世界の関係性

如何でしょうか? どちらの話もちょっと不思議で、怖い話ですよね。都市伝説などで、エレベーターを使うと異世界へ行けるという話があるので、ふたりはふとした偶然が重なって一時的に異世界へ行ってしまったのかもしれません。

5、科学的考察

また科学的に考えても、エレベーターというのは、空間を上下に移動するので、この空間の移動が何らかの作用によって、この現実世界と並行して存在する未知なる通路を開くのかもしれません。

現代物理学では、平行世界や多次元宇宙の存在が理論的に示唆されています。エレベーターの垂直移動が、何らかの条件下で次元の壁を越えてしまう可能性も、全くの絵空事とは言い切れないのかもしれません。

6、小説への展開

ちなみに、僕はこのような話をもとに小説を書いています。日常の中に潜む非日常、現実と非現実の境界線上で起こる不思議な出来事。そんなテーマを探求しながら、読者の皆様に新たな想像の世界を提供したいと考えています。

7、おわりに

もしこのような話に興味があるという方がいらっしゃいましたら、下記にリンクを貼っておきますので、ぜひ読んでみてください。皆様の想像力をかき立て、日常の中に潜む不思議さに目を向けるきっかけになれば幸いです。

では、またのブログでお会いしましょう! 今後も、日常に潜む不思議な出来事を探求し、皆様にお届けしていきたいと思います。

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