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ホワイトバンドプロジェクト(2005年)

あくまで個人的な見解だが、SDGsというキャンペーンが嫌いである。

持続可能な開発目標、と日本語に訳されるが、誰のための目標かというのが明確でない。世界の支配者層のために地球を持続可能にしたい、そのためには何十億もの一般の人類は不便な生活を強いられ、奴隷のような扱いをされるべきである。そんな意図が見える気がする。

なので、日本の政治家がSDGsのバッジなんかをつけているのを目撃すると「うへっ!」と思い何ともいやな気分になるのだ。

出来れば、一過性のブームとして早く消え去って欲しいと願っている。

欺瞞に満ちた一過性の社会的なキャンペーンというのは過去にも何度も現れては消えている。今日はそんな中から「ホワイトバンドプロジェクト」について書きたい。

ホワイトバンドが流行したのは2005年。日本においては「ほっとけない世界のまずしさキャンペーン実行委員会」という団体が中心となり、シリコンゴム製の白いリストバンドを身につけることで、運動に参加している意思表明をするというのが主な活動内容であった。

日韓ワールドカップが開催されて間もないこともあり、ミサンガを彷彿とさせる白いリストバンドはちょっとしたファッションアイテムとして人気で、世界の貧困に目を向けているんだぞという意識の高さを300円で表現できるとあり、瞬く間に人気の活動となった。一時期その白いバンドが品不足で手に入らなかったことも人気に拍車をかけた。

そのうち、2チャンネル掲示板に「ホワイトバンド運動の黒い噂」と題されたスレッドが立ち、ホワイトバンドの売上金の使途の不明さ(300円のうち約200円が製造原価および流通経費で、売り上げから貧困国への物的・金銭的支援が行われていないことが判明)や、そもそも運営母体である「特定非営利活動法人ほっとけない世界のまずしさ」の活動内容が不透明で、賛同団体の中には出自のあやしい団体も含まれていたことなどが取り上げられるようになり、ブームは瞬く間に終了した。

当時は今のようにSNSが発達しておらず、ブログかmixiがまだ主流だった時代。今ならあのような胡散臭いキャンペーンはもっと早くに化けの皮が剥がされていたと思うが、今でも政府主導による怪しいワクチンキャンペーンが堂々と行なわれてるのを見ると、必ずしもそうとは言えないのかも知れない。

ちなみに、「ホワイトバンドの黒い噂」をキーワードにGoogle検索をかけるとなぜかホワイトバンドとはまるで関係のない検索結果が大量に表示された。


「Brave」というブラウザを使うと、Google以外の検索エンジンを選べるのだが、「Brave」 と「DuckDuckGo」という検索エンジンの組み合わせで同じキーワードで検索をするとホワイトバンドにまつわる当時のネガティブな記事が書かれたサイトがちゃんとヒットする。
特定の利害関係者によってネットの情報がコントロールされていることを、この些細な事例によって窺い知ることができる。


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