ゲゲゲの謎 率直な感想&レビュー

⚠️注意

・映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」のネタバレを含みます。
・一個人の感想であり、主観的な意見です。
「この映画良かった!マジでいい映画だった!」って思ってる方はブラウザバグを推奨します。
・ゲゲゲの鬼太郎に関してあえてにわか知識でしか話しません。いろいろ調べてからの考察ではありません。

それでもよろしければ、どうぞ!


まずはじめに

私がこの記事で伝えたいのは決して「ゲ謎って面白くなかったよね」ではなく「ゲ謎を楽しむためにはあらかじめ知っておくべき知識や自分たちで補完して考える事がたくさんあったよね」って事です。
映画の批判や苦情に見て取れる発言があっても「コイツ無知だな〜w」って思って見過ごせる方だけこのさきを見てくださいね。


ゲゲゲの謎の率直な感想。

まずエンディング終わってから思ったことは「せ、説明してくれ〜〜〜〜!!!!」でした。
いや、わかりますよ。映画の大まかな流れは。ただそこがわかっているからと言って細かな謎が多すぎて理解が追いつかなかった。確かにエモいシチュエーションやうまい言葉回しがあったりといろいろ語りたいことは出てきた。
けど、映画に出てきた謎を自分の中である程度仮説を立てて考えたいこともたくさんあったので、そんな私が疑問を抱いたところを名探偵のBGMを流しながら考察していこうと思います。
そのためにゲ謎を見た後に二次創作を探した手を止めてますからね!私はこの記事を書き終わるまでXのTLを薄目で見ることにしてましたから。
早く二次創作見てぇ〜〜〜〜!!!!

ゲ謎の謎 その1 最後のシーンで何で水木は記憶を失った?

エンディングで流れていた水木の事件後のエピソード、めちゃくちゃエモかったです。
水木はあの村で起きた出来事を全て忘れた後に、何故か心の中に残っていた記憶を頼りに廃村へと足を運んだ。そこの子屋の中で見つけたのは動かなくなった包帯ぐるぐる巻きの死体と化け物のような見た目の女と思わしき者。水木がそれを覗いているぐるぐる巻きの死体が目を開けて水木を追いかけた。水木はあまりの出来事に恐怖に怯え、逃げていった。
だが、後日まだあの女性のことが気になり、行くと彼女はすでに死んでおり、水木は墓を作り弔ってやった。手を合わせ祈っていると、埋めたはずの土から手が出てきて赤ん坊がオギャアと泣いた。化け物の子だ!と思って殺すべきだと思ったが、結局その赤ん坊と共にどこかへといった。

……あぁ!これでオタクは発狂したのか、わかるよ同志たちよ……。と思いましたよ。水木を追いかけたミイラ男はただ友との再会を喜び合いたかっただけとか、記憶を失ってもなお、化け物だと思ってるもののために何となく墓を作ってしまったりとか、その墓に積まれてた3つの石がゲゲ郎、妻、鬼太郎の三つに思えるとか(これは妄想)、記憶がないのに化け物の子である鬼太郎を育てる水木とか……!
エモいよ!確かに!私だってその良さはわかるんだ!ただ、一つ聞かせてくれ……!!!

何故、水木は記憶を失ったんだ〜〜〜〜〜!?!?!?!?
正直TLに流れてくるゲ謎の情報をチラ見してたのもあり、映画を見る前から水木は記憶を失うんだろうな知ってました。みんな二次創作であんだけ水木が記憶失ったことにしんどさを抱えているのだから記憶を失う何かが起きるのだろう……!と身構えていたが映画が終わった瞬間、頭を抱えて「わからない……。」と無能探偵は思ってました。
最後にジジイが頭蓋骨持って狂骨(漢字これであってるかわからないですがこれでいきます)を召喚してゲゲ郎とバトってる時、明らか水木が血を大量に流して倒れたじゃないですか。おいおい、アイツ死んだわって心の中の私はいうんですよ。

ただ!ここで妄想の速度だけはかまいたち並みに速い私はこう考えました。
狂骨に敵わず、倒れそうになるゲゲ郎。虚な目で友が倒れ伏す姿を見た水木は後少し力があれば、自分がもっとゲゲ郎のように強ければ……と思った時に彼はふと思い出す。あの時盗んだ「M」の薬を。彼は迷うことはなかった。
このまま死んでたまるか、その一心で彼は薬を口に注ぎ込み悶え苦しんだ。だが、徐々に意識をはっきりと取り戻し、斧が握れるようになった。今度は手足に力が入り、起き上がることができた。
水木は友が戦ってる隙にショタジジイへと刃を向けた___!
「のう、水木……お前それが本当に薬だと思うておったのか?」
「……ははっ冗談じゃねぇ。ダチの血液から作られた薬なんか飲みたかぁなかったぜ」
「……お主、もう元の体には戻れぬぞ。」
「あぁ、そうだな。」
「……水木。」
「そう悲しそうな顔をすんなって。長生きできる分教えてくれよ。ゲゲ郎、お前の話を。」
っていう水木が薬の効果で長寿になって実はゲゲゲの鬼太郎の原作にもチラッと出てきたことのあるキャラだった的な?その薬の副作用で記憶をどんどん失っていく的な〜〜〜〜〜〜〜??????
はい、妄想乙!!!!!!

それくらいはっきり記憶を失う原因を描かれると思ってたんですよ。でも実際の映画の中だと「あれ…今まで何を…?」と水木が言って白髪になったシーン以外の主な説明ってなかったと思います。
ただし!この疑問については、一緒に見ていた友達がすげぇいい考察してくれたのでご紹介させていただきます。
A.地下の桜が咲いていた場所は人間にとって害のある場所だった。が、ちゃんちゃんこを着ることでその害を防ぐことができた。だが、水木はちゃんちゃんこをゲゲ郎の妻に被せており、脳の記憶部分と髪の毛に害を受けたから。
これ言われてなるほどね〜〜〜〜!!!!ってなりました。いやこの疑問に関しては私の頭の回転が妄想に振り切ってしまっていたからかもしれないんですが。
でも、何故水木が記憶を失うことになったのかを一瞬で理解できた人って私の中で賢い人なんだなって思います。

ゲ謎の謎 その2 幽霊族って何?

ゲゲ郎が普通に当たり前かのように幽霊族というものを名乗っていたけど、幽霊族is何?
ゲゲゲの鬼太郎のアニメはちょこっと見たことあるんですが、妖怪たちがたくさん出てくるのは知ってます。めちゃくちゃえっちな姿になった猫娘とかネズミ男とかいったんもめんとかぬりかべとか砂かけ婆とかそういうの。
じゃあ鬼太郎って何の妖怪なの?って聞かれたら正直わかんなくて、名前に鬼がついてるし縞模様のちゃんちゃんこきてるし、髪の毛ツンって角みたいに立つし強いし、鬼なんじゃね?とか思ってた。
でもまさかの映画で出てきたのは幽霊族というもの。今まで出てきた妖怪たちとは違って幽霊族っていう種族名出てきて、西洋のエルフみたいなもんかと納得しかけたが東洋の幽霊族ってそこまでメジャーじゃないっていうか、幽霊と幽霊族は何がちゃうねんっていうなんかいろいろ考えた結果「映画終わったら設定集読もう!」ってなりました。
人間が死んだら幽霊になるから幽霊族は元は人間だったのかな?とも考えましたが、幽霊族の血を人間に接種させるとミイラみたいな死にかけになってさらにその死にかけから得たものが戦争に勝てた秘薬になるので、なんか人間と幽霊族も違いそう。
そもそも鬼太郎が何者かって語られたところ見たことないので、ちゃんとこれから調べたいなって思います。

ゲ謎の謎 その3 沙代は結局何者?

なんか最後の彼女めちゃくちゃ強かったんですけど、彼女ってただの人間じゃないんですよね?というかただの人間であってたまるか。
最初はまじ激マブな女の子出てきたなって思ってましたけど、そういやこのゲゲゲの鬼太郎のアニメって可愛い女子ほどやばかったのを映画終わってから思い出しました。私はずっと信じてたよ沙代ちゃん……。
狂骨を操れる能力を持ってるんでしたっけ?で、狂骨がそもそも幽霊族の魂で、龍賀時貞は幽霊族を抑え込む方法を知っていたからこそ封印ができて……って映画の情報をうまく組み立てていっても理解が難しいというかわかりやすく語ってくれる優しいチュートリアルお姉さんが欲しかったです(切実)


ここからはマジで私の一個人の感想と偏見とちょっと悪口が入ってますごめんなさい。

ゲ謎の物語的にやりたいことが4つくらいあったと思うんですよ。
・人間VS幽霊族
・戦時中「M」という薬ができて、裏で活躍していた。
・家族の内部抗争(近親相姦有り)
・目玉親父の愛する妻探し
流石にやりたいことが多すぎたのでは?と感じてしまいました。そのため、一本の映画では入りきらない量の物語を語ろうとして、収まりきらなかったという印象を受けざるを得ない。
確かにキャラクターは魅力的に描かれていたし、水木やゲゲ郎の関係性の描き方は上手だったし、タバコの受け渡しや酒の交わし合いで水木の立ち位置を示したりする見せ方のうまさは素晴らしかったです。
ただただ設定を盛り過ぎてしまった。せめてこのボリュームをしっかり語るのであれば前編後編と分ける必要があったんじゃないかなと思いました。
今後ゲ謎について自分で調べていくと思うんですけど、映画見た後にいろいろ調べなきゃわからない作品は映画としての評価はどうしても下がってしまうというか。
私はもっとわかりやすい映画の方が好みでしたというそれだけのお話です。

もっと書きたいことあった気もしますがそろそろゲ謎の二次創作漁りたいのでこの辺で。

ありがとうございました。


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