狂気について

○狂気とは


PCが現実的にあり得ない現象や常識が覆るような体験、恐ろしい化け物を見た時に「SANチェック」が発生する。

○「SANチェック」とは?

現在の正気度(SAN)が成功値の判定を行う。
SANチェックで減少するSANは「例)1/1d4」と表記されることが多い。意味は「成功した時に減るSAN値/失敗した時に減るSAN値」
成否判定を行った後、KPに提示されたSAN値を減少させる。
SAN値の減少が一回のSANチェックで5以上減った場合、【一時的狂気】に陥るかもしれない。
またSANの減少が重なると【長期的狂気】、大量に失ったり累計で多く失ってしまうと【不定の狂気】になる。

○【一時的狂気】とは?

一度のSANチェックで5以上減少した際、«アイデア»を振る。«アイデア»に「失敗」すれば狂気に陥ることはない。
«アイデア»に「成功」すると、目の前の現象を理解してしまい【一時的狂気】に陥る。
継続時間は1d10分(1d10+4ラウンド)。
狂気の内容は、ルルブ掲載の「一時的狂気表」から1d10を振って決める。
例)気絶、金切声、反復行動など

○【長期的狂気】とは?

2回以上【一時的狂気】に陥った場合、【一時的狂気】はより症状の重い【長期的狂気】となってしまう。
継続時間は1d10時間。
狂気の内容は、ルルブ掲載の「長期的狂気表」から1d10を振って決める。
例)

○【不定の狂気】とは?

1回のセッション内でセッション開始時のSAN値から5分の1のSANが減少した場合、自動的に発症する。
狂気の内容は今まで陥った狂気の内容の症状が悪化した状態となる。一回も狂気に陥ったことがない場合は、「長期的狂気表」を振る。
継続時間は1d6ヶ月間。

○SANチェックの流れ

※「○d□→△」はダイスを振っている表現です。例として「 1d100→55」は100面ダイスを1回振って55が出たことを表します。

KP「では、SANチェックです。1d3/1d10です。」
PL1「現SAN50です。」
PL2「70です。」
PL3「30です。」
KP「それぞれ、50以下、70以下、30以下で成功です。」
KP「判定どうぞ。」
PL1「1d100→50。成功です。」
PL2「1d100→89 失敗です。」
PL3「1d100→46 失敗です。」
KP「成功したPL1は 1d3、失敗したPL2とPL3は 1d10で減るSANを決めてください。」
PL1「1d3→3」
PL2「1d10→6」
PL3「1d10→10」
KP「ではそれぞれ、SANが減少します。残りのSANがPC1が47、PC2が64、PC3が20になりました。」
KP「一度に5以上のSANを喪失したPC2はアイデアロールをお願いします。アイデアに成功するとこの事象を理解し、一時的狂気に陥ります。アイデアを失敗すれば何もありません。」
PL2「アイデア45です。 1d100→23 成功です。」
KP「では一時的狂気に陥ります。狂気の時間を 1d10分で決めます。」
PL2「1d10→7」
KP「では、7分の間狂気に陥ります。狂気の内容を1d10から決めます。 1d10をどうぞ。」
PL2「1d10→1」
KP「狂気表の1は“気絶もしくは金切声”です。今回は気絶にしましょう。PC2は7分間気絶することになります。」
PL2「分かりました。」
KP「PL3はセッション開始時のSAN(30)から5分の1(30÷5=6)以上のSANを喪失した為、不定の狂気に陥ります。今回が初めての狂気なので、 1d10で狂気の内容を決めます。長期的狂気表から決まり、より重い症状に陥ります。」
PL3「1d10→3」
KP「長期的狂気表の3は“幻覚”です。ではPC3は死んでしまった兄の幻覚を見るようになります。」
PC3『あれ、兄さん?どうしてここに…?』
KP「不定の狂気の期間を決めます。1d6ヶ月続きます。」
PL3「1d6→3」
KP「 3ヶ月の間、PC3は兄の幻覚を見ることになるでしょう。」
KP「では狂気の処理が終わりましたので、RPをどうぞ。」

○SANが0になったら?

【永久的狂気】となり、そのPCはロストする。
呼吸がうまくできなくなったり、話が通じなくなったり、体が硬直して動かし方を忘れたりして生きるのが無理な状態となってしまうイメージ。

○狂気からどうやって回復するの?

・時間経過
・専門的医療機関
・«精神分析»
・«こぶし»でのショック療法 等

○«精神分析»について(ハウスルール)

狂気になったPCに正気を取り戻してもらうための技能。自分に対して使う時は 2分の1の成功率とする。
«精神分析»には2つの使い方ができる。
①「救急処置」:すぐに正気を少し取り戻すための救急の処置。(《精神分析(こぶし)》みたいな感じ)
一時的狂気、長期的狂気にのみ使用可能。ショックや声かけ等でとりあえずのものであるため、SAN値回復は無し。
一時的狂気の場合は1d10+4ラウンドの間続いてる狂気を1d3ラウンド正気に戻す。
長期的狂気の場合はその場限りの正気の為、落ち着いた場に移動すればまた同じように再発する。
② 「適正処置」:時間をかけて狂気を和らげる手助けをする。対象のSANを 1d3回復できる。
精神分析にかける時間は長期的狂気に対しては10分。不定の狂気に対しては30分。完全に狂気を治すものではないが、1日の間は精神分析を使用した人が近くにいれば発狂者は狂気的行動や思考はしなくなる。

○«こぶし»のショック療法について(ハウスルール)

狂気に陥った探索者を一瞬だけでも正気を取り戻して欲しい時に使用可能。
だが、«こぶし»に失敗すれば 1d3のダメージが対象に入る。
«こぶし»の成否はダメージが入るかどうかだけを確認する。
«こぶし»を振られた対象は、POW×5で判定を行う。成功した場合は一瞬正気に戻ることができる。失敗した場合は殴って来た相手を敵として認識したり、狂気が悪化したりする。


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