鴻巣市・旧笠原小学校での「制服・浴衣撮影会」の件についての分析と考察。その6。笠原小学校存続の住民運動に入り込んでいた(と思われる)「犬笛に踊る」人たちその4。

さて、鴻巣市の旧笠原小学校校舎(鴻巣市の市有施設)で近代麻雀主催の「制服・浴衣撮影会」についての検証記事の続きです。


その1(旧笠原小撮影会問題と水着撮影会問題の酷似について)はこちら
その2(旧笠原小撮影会で「犬笛」に踊った市議について)はこちら
その3(笠原小学校の廃校に至る経緯についてその1)はこちら
その4(令和2年12月鴻巣市議会第95号議案と共産市議団ほか)はこちら
その5(鴻巣市議会請議5号「笠原小学校の存続に関する請願書」での、
    共産党市議と保守系市議とのウソを暴く攻防)はこちら


前回その4では、鴻巣市議会令和2年12月定例会のその6(11月30日)の請議5号「笠原小学校の存続に関する請願書」の提出に関する質問と答弁についての分析をしました。

請願書に書かれた主張のほぼ全ての部分で「事実と異なる点」が見られる事から保守系の市議が追及をしますが、請願書の「紹介議員」筆頭署名の共産市議が答弁に立つも、お気持ち論で言を左右にするのみで明確な反論はありませんでした。


金子裕太市議の質問に続いて、自民党野本恵司市議の質問があり、共産諏訪市議が答弁をしています。

「請願の賛同を得る」にあたって出した「資料とか案内文」に関しては、以下の実物文書を引用掲載します。赤枠はその5で金子市議に追及された内容部分です。

「署名依頼」として作成された文書
「署名についての説明」として作成された文書

この二つの文書が「笠原小学校の存続に関する請願書」の為の署名集めの為に「笠原小学校を守り育てる会」が作成、笠原地区住民へと配布、回覧をした文書となります。

また「ネットでの署名」に関してはリベラルのネット署名ご用達の「Change.org」で行われていました

「Change.org『【地域住民・議会無視で進む笠原小学校の廃校】  鴻巣市長は住民と対話を行い、地域とともに歩んできた歴史ある笠原小学校を存続させてください!』」より引用

ネットでは令和2年当時で50筆、現在でも59筆のデジタル署名が集まったのみの状況でした。そしてコメント部分で興味深いものがありましたので引用します。

2023年(令和5年)鴻巣市議選で社民党から当選をした西尾綾子市議がコメントをしていました。署名は2020年(令和2年)に行われたものですので、西尾市議がまだ市議ではなく「左派活動家」だった時代のコメントとなります。
その2で経歴をご紹介した「近代麻雀制服浴衣撮影会」のキャンセルに動いた西尾市議ですが、ご覧の通り「笠原小存続の住民運動」の扇動にも関わっていた様子が伺えます。

「旧笠原小校舎での近代麻雀撮影会」の件で西尾市議が投稿していたXのポストで、「廃校の経緯とその後の地域の実情を知らない人たち」が誹謗中傷をしているような言説がありましたが、西尾市議ご安心下さい。ご覧の通り、今ひとつひとつあなた達のやってきたことを細かく検証して並べていますから。


鴻巣市議会での自民党野本市議の質問へと戻ります。

「請願書」の4251筆の署名の内訳について質問があり、共産諏訪市議が「笠原地域が740筆、鴻巣市内が1976筆、鴻巣市外が1535筆」と明らかにしました。

令和2年11月 鴻巣市人口

請願のあった2020年(令和2年)11月の鴻巣市笠原地区の人口は2579名と記録されています。
「笠原小を守り育てる会」のアンケートが「回収率73%、廃校反対8割」と主張されている事はその5の答弁内でも明らかとなっています。

しかし「請願書」で笠原人口2579名で、請願署名740筆だとおよそ28%の回収率となります。鴻巣市の令和2年11月人口は11万7977名ですが、「請願書」で鴻巣市内まで拡大しても740筆+1976筆=2716筆なので、「鴻巣市内の請願署名÷鴻巣市人口」で計算すると2.3%という数字になります。

まあ、笠原地区だけの28%という請願署名回収率は、その5で金子市議が質問していた「アンケートの回収率およそ20%」という数字と符合しています。客観的に見て、事実に近い数字はこちらの約20%だろうと推論されます。


市議会の質疑へと戻って、次は保守系無所属の加藤英樹市議の質問です。

なるほど、「請願書」の署名には「代筆」が多かったんですね。
短い期間で署名を集めるのにいろいろと頑張ったんですね(棒読み


続いて公明党潮田幸子市議の質問です。

「笠原小を守り育てる会」からの請願として出された請願書について、「紹介議員」として6名の鴻巣市議の署名が入っています。その「紹介議員」たちは笠原小児童の保護者、すなわち当事者の話を聞いているのか、という質問が出されました。
ご覧の通り共産諏訪三津枝市議は「直接的に保護者と接点がありません」と答弁しました。他の5名についても、このあと「市議会という公の場」で回答を求められる事となりました。これはかなりキラーな質問です。

議長に即されて「紹介議員」のうち2名が答弁しますが、いずれも「保護者から直接話は聞いていない」ことが判明しました。残りの3名は答弁に立てませんでしたので、すなわち「請願の紹介議員」たちは「誰も保護者から直接話を聞いていない」という全滅状態が判明したのです。

公明潮田市議の「保護者の声を直接相対で聞いた方は、紹介議員の中にはいない」という質問に、紹介議員たちは誰も反論できませんでした。つまり「当事者の話を誰も直接聞いていない」で確定という事です。


笠原小存続に関する住民運動に関しては、「守り育てる会」という笠原住民へと「紹介議員」や団体などが干渉してきた事が「住民の声」として市議会の答弁で明らかになっています。
「住民運動を扇動」した形跡が見受けられるにも関わらず、小学校存廃の当事者である「保護者の声」は「紹介議員」は誰も直接聞いてはいなかったのです。

これは住民運動という地域住民の生活に係わる重大な事案に対して、党派性などからの主張などを優先し、当事者の声を無視して利己的な結果へと扇動しようとした、という事なのではないのですか?

私が「旧笠原小学校の『近代麻雀主催の制服・浴衣撮影会』」の話で、なぜ笠原小統合廃止に関する市議会の様子を長々と整理分析したのか。
ご覧の通り「撮影会をキャンセルしようと動いた勢力」と同じ構成員であると思われる人々の、過去の行状を明らかにすることで「この人たちは毎回『当事者の意見を無視』して自分の希望を押し通そうとしてきた」証拠を突きつけたかったからなんです。

そんな邪な請願は、他の市議には当然見透かされていたのだと思います。であるからこれだけの「市議会質問」がぶつけられたのだと思います。

ですので鴻巣市議会令和2年12月定例会第20日(12月14日)ではご覧の通り、「議請第4号 笠原小学校の存続に関する請願書」については賛成少数で不採択となりました。


4回にわたって2020年(令和2年)の鴻巣市議会の様子を検証しました。
これは別に「学校存続廃止」や「学級の適正配置」に興味がある訳ではなく、あくまで「撮影会キャンセル」を否定する為の補強資料としてまとめたものです。

次回以降も必要な話を整理検証し、本丸の「近代麻雀撮影会」へとつなげたいと思います。


では。

(※文中の鴻巣市議会議事録については「鴻巣市議会令和2年12月定例会第6日議事録」「12月訂正会第20日議事録」よりの引用です。)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?