一通り精神的な本、心理学の本を読んだのでちょっと違う本を読もうと探していたが、バリバリの自己啓発本は今の精神状態に合っていなくて、読んでいても頭に入ってこなかった。
そんな時この本を見つけて少し読んでみたところ、現在の自分と理想の自分とのギャップのせいで恥をかけないでいると書いてあった。これは今の自分に当てはまっていて、今まで自分を抑圧して主張してこなかったこと、そのおかげ、そのせいであまり挑戦をせず、恥をかいてこなかったことにも一致していると思った。
自分を変えようとしている今、自分に必要な一冊なのではないかと思い読んでみることにした。
会社での自分がまさにそうで、院卒なのに大した知識もないのが恥ずかしい、それを人前で聞くのが恥ずかしいから自分で頑張ってるふりをして誰かが助けてくれるのを待っている。他からしたら仕事の知識は仕事でつけていけばいいと思っているだろうし、それこそ聞くは一時の恥で積極的に聞くべきだった。
そして時間がたつにつれて、5年も恥ずかしさは5年もこの仕事やってるのに知らないんだと思われるのが怖くてまた聞けない。
そうして恥をかかないようにと生きてきた。
これは自分の性格によって、ありもしない他人からの期待を勝手にない内面化して心を病んでしまった経験がある。
もっと今できることに目を向けていけていればよかったと今は思う。
これは心に刺さる文章だった。
自分をさらけ出して努力している人を見るのは私も大好きだが、そういう人物に自分がなろうと考えたことはなかった。
自分を主張するのを怖がっていたのだから当然かもしれないが。
これからは自分を主張する、感情をちゃんと出すというのが目標なのでせっかくなら応援される人になる意識も持とうと思った。
コンプレックスを隠してきた意識はなかったが、それは自分が傷つかないと判断した部分だけを見せてきたのかもしれないと思った。
自分を見つめなおすいい機会になったからこそコンプレックスと向き合い、それが自分を形作っているというのを認識して、自分を主張していこう。
準備ができたら、まとまった時間が取れたら、万全の状態でやったほうが効率もいいからと、やらない理由は今までいくつも出してきた。結局言い訳していた状況じゃなくなってもやらなかった。
準備の状況にかかわらずとにかくやる。他の本にも書いていたがやってどうなるかを考えてないでとにかくやる、するとそのあとに面白さだったり必要なものが分かってくる。1から始めるのに効率とかうまさを求めてはいけない。
この一歩を踏み出せなかったのも恥のせいだろう。
やった結果うまくいかないことを恐れていたり、それを指摘されるのを嫌がったりしていた。そして、やらないことで自分はやればできるという可能性を残して自分を守っていた。
でもその感情は、物事を始めてしまえさえすれば、何をためらっていたんだろうと自分を笑いたくなるような感情だってことも心の奥ではわかっている。自分ひとりで心配してバカみたいだったと何度も経験しているはずだ。なのにいまだに踏み出せないということはそれだけ恥を恐れているということだろう。
恥という感情があることを受け入れて、それでも一歩踏み出すことの簡単さ、大切さももっと意識しないといけない。
結局これがこの本で一番伝えたい内容だと思う。
恥ずかしい選択肢ということは、自分には未知の領域で挑戦するのをしり込みしてしまうようなことだ。
その時に意を決して恥ずかしいほうに飛び込んでみないと何も変わらない。
もし失敗して恥ずかしい思いをした場合は笑い話にすればいい。そういう経験をしたと話の種にもなる。
私は恥ずかしくないほうを選び続けてきた。なのでそういった話の種がない、何も変わらない自分で居続けてきた。そんな自分を卒業したいと思っているので、これからは積極的に恥をかきに行こうと思う。
恥をかいたって死ぬわけじゃないんだから。