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研究レポートNo.51【王者のブラジリアン・ビンタ】動画資料ビンタ61発☆有料☆

私はエレンとその友人と共に駐車場へ移動した。 

「ソレデ?」

「実は……」

奥さんが到着するまで約30分──

タイムクライシス的な状態に発展したが、チャンスはここしかない。

移動中、私はエレンに交渉を試みた。

「ビンタ? ナニソレ?」

通じない。ビンタは英語で『スラップ』、中国語で『耳光』だが、ブラジル……ポルトガル語ではなんて言うんだ?

「ええっと、どう説明したらいいのか」

私は身振り手振りでエレンにビンタを説明した。

「アー、タパ?」

なるほど、ポルトガル語では『タパ』というのか。なにはともあれ伝わった様子だ。

「はい、そのタパを僕にやってほしいんです」

「ハ? ナンデ?」

少々困惑気味のエレン。しかし、もう後には引けない。

「僕、格闘技やってて……」

いつものデフォルト交渉は説明に時間がかかるので却下。理由なんてなんでもいい、とにかく──

「カクトウギ? オー! ワタシモヤッテルヨ!」

は? どゆこと?

エレンは立ち止まりスマホを開いて画面を見せてきた。青い『胴着』を着たエレンが写っていた。

「ワタシ、チャンピオンネ!」

マジすか! マジすかマジすかマジすかぁ!

とてつもない事実が発覚──

なんとエレンはブラジリアン柔術の学生チャンピオンだったのだ。

ここから話は急展開し、私は格闘技の練習の一環で、鍛えるためにビンタをしてほしいとエレンに頼んだ。

「オーケーオーケー! デモ、タパデイイノ? コッチノホウガツヨイヨ?」

エレンは拳を握りしめ、ジャブを打つ動作を見せた。

いやいや、やる気満々なのはありがたいんですけれど、私が欲しいのはパンチではなく、ビンタです。

勿論断って、ビンタをお願いした。

「イイヨ」

ビンタ権ゲット!

人生初の外国人女性ビンタだ!

そうなれば速やかにビンタを頂こう。

奥さんがこちらへ向かっている緊張感と共にタパ、ブラジリアンビンタが幕を開けた──

「お願いします」

「ホントニ?」

「はい」

「ホントニィ?」

「ハイ!」

躊躇するエレンだったが、撮影をお願いした友人がエレンを煽る。

パン!

おお! 流石はチャンピオン!切れ味抜群!

「オーケー?」

「じゃあ、後10発」

「10? ジュウ⁉」

私のオーダーに驚愕するエレン。

この私が一発で足りるわけがないだろう。

続いて10連ビンタ──

パン! パン! バチ! バチ! バチ! パン!

いいね、暖まってきたじゃないの。

更に高速10連──

ベチィィイイ!
歪む顔面
これがチャンピオンビンタだ!


バチ! バチ! パン! バチ! バチ! パン! 

重い、脳が揺れる。チャンピオンのビンタは最高だ。

続いて左右交互20連──

バチ! バチ! べチ! バチ! バチ!

たまらない……これは凄いビンタだ!

そろそろタイムリミットが近い、私は友人からガラケーをもらい、自撮りで更に20連をオーダーした。

パン! バチ! バチ! バチ! バチ! パン!


ブラジリアンなチャンピオンビンタ。

爽快で極上のビンタでした。

その後、奥さんが到着。タイムクライシスを制した私は、頬を腫らしながら迎えに来た車へと乗り込んだ。

エレン、ごちそうさまでした。一生忘れないビンタをありがとう。

続く。

【エレンスぺック】
■手のひらのサイズ:Ⅿ
■指の長さ:長い
■肉質:滑らか
■厚み:普通
■出力:380PS

【エレンビンタ】
内訳:1発+10発+10発+20発+20発
5ファイル合計61発
打ち手の姿 : アリ

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562字

¥ 900

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