重い石、石への想い。

若い時一緒にバスケを
していた先輩とご飯を食べた。

最近興味をもっている分野の
仕事をしていたので
話を聞きたくなって会ってきた。

その職業は石材屋さん
100年以上歴史がある石屋。

お墓を建てたり、石碑をつくったり
石屋には様々な依頼がある。

お墓に関する仕事が多いのかな。

お墓に対する考え方が
その先輩の人柄がとてもでていた。

とっても良い人で自分なりの
石屋としての供養の仕方があると言っていた。

その先輩が言っていた話の中で

みんな死ぬのが怖いのではない
無になるのが怖い。
死んでしまったら無だから

お墓は生と死の境界にある。
無ではない場所。

死ぬ前に、自分の家を
建ててくれと言われることがある。
死んでから入る場所
形で残したいと考える。

残された人にとっても形がある

私の尊敬する方のお墓には
”無”と彫られている

かなり逆説的なお墓。

無ではない、ここに墓がある、
骨が眠ってる。

この墓に”無”と彫る想い。
石は後世に残り続ける。
お墓にはそれと同時に残り続けるものがある。

とっても複雑だけど、直球だな

”無”と彫る想い。

先輩の石屋としての供養に関わること。
墓に”無”と彫ったり
色々な想いがある場所に
携わっていることを踏まえた仕事感が
とてもプロフェッショナルだった。

やはり、仕事に真剣に
取り組んでいる人の話を
聞くと勉強になるし、
自分で手伝える部分も
あると感じる。

職人には職人の仕事がある。

それを広める仕事や仕組み作りで
一緒に仕事することが自分の仕事。

これはこれで形にしていきます。
ここに宣言しておきます。

糸久仁

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