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Valve index 詳細レビュー&問題対策案

皆様ごきげんよう、valve index(以降、indexと呼称)を購入して10日程経ちます。
前評判では今まで発売されたVRHMDの中で一番の出来映えとも称される本機体、今まで使ってきた無印HTC VIVE(以下VIVE)、Oculus Rift S(以下Rift S)と比較しながら、主にVRChatでの使用を前提とした詳細なレビューを綴っていきたいと思います。

また、各種問題点の対策等も当記事内に記述しておりますので、既にindexを持っているという人も参考にしてみて下さい。

最後までお付き合い頂ければ幸いです。

【注意】
完全に主観による評価になります。
情報に間違いや齟齬が発生する可能性がある事をご了承下さい。
また、記事を参考にVRHMDやPCパーツ等を買った際、問題が発生しても当方責任を負いかねますのでご了承の程お願いします。

基本スペック

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解像度:1440×1660×2(2880×1660)
リフレッシュレート:最大144Hz、80Hz、90Hz、120Hz対応
パネル:LCD(液晶)
視野角:130度
重量:748g
IPD調整:ハードウェア調整
トラッキング:6Dof
トラッキング方式:アウトサイドイン、ベースステーション1.0、2.0両対応

価格(税込み)
HMD 69080円
コントローラー 39380円(左右セット)
ベースステーション 21780円(1台)
HMD+コントローラーセット 104280円
フルセット 138380円

※2022年9月6日追記
価格改定が入り、HMDのみ82800円、コントローラーのみ47260円、ベースステーションのみ26200円(1台)、HMD+コントローラーセットが125000円、フルセットが165980円と大幅な値上げがありました。

外箱

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私はコントローラー+HMDのセットをDegicaにて購入しました、この組み合わせで購入をするとそれぞれ別の箱に入って来るようです。

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ダンボールはindex専用の物が使われているようでピッタリと収まっていました。
valveらしいセンスのピクトグラムが地味に嬉しいですね。

聞くところによると、フルセット版は箱がかなり大きいようです。
保証等が効かなくなってしまうと困るので、箱は捨てずにとっておいた方がいいですね。
必要が無くなった時に他人にあげる際も便利です、輸送する際に悩まなくて済みます。

HMD外観

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手元にあったRift Sと比較、indexは全体的にずんぐりむっくりとした印象を受けます。
ラリーカーのような印象とでも言うべきでしょうか、割と好みな外見です。

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内部及びフェイスクッション写真。

若干判りにくいですが、コードの横にイヤホンジャックが搭載されていてイヤホン等を使う事が可能です。

フェイスクッションはマグネットを用いた取り外し式になっており、VIVEのようにフェイスクッション、ノーズレストのみの取り外しや交換ができず一体型になっています。

VIVEのフェイスクッションはマジックテープ式で取り外して手入れをしたり、サードパーティ製品等が使えましたがこの点は扱いにくいですね。

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フロントのフェイスプレートは着脱式になっていて、USBポートと何かを入れる空きスペースが確保されています。
開発者向けの機能らしく、こちらにハンドトラッキングモジュール等を入れて使う想定のようです。

現状ですとUSB式サウンドカード及びコンデンサマイクのケーブルを収納する部分として活用するといいかもしれないですね。
注意点があるとすれば、液晶パネルに接しているためか結構な熱を持つため熱暴走に注意が必要という事でしょうか。

画質

まずは画質ですが、Rift Sと比べてそこまで差を感じません。
これには明確な理由があり、Valve公式が発表している推奨スペックはGeForce GTX 1070以上となっていますが実際はSteamVRにて内部解像度を落としての運用となるようです。

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SteamVRのUIアップデートにて解像度を自動にした際の数値が見れなくなってしまいましたが、筆者の使っているGTX1080にて120Hz駆動時の内部解像度は88%程だった記憶があります。

どうにも使用しているグラフィックボードによってパーセンテージに関係なく内部解像度数値が変化しているようです。
それなり以上に快適な画質で遊びたいとなるとRTX2070もしくはRTX2060 SUPER以上を私は推奨します。

2020年11月20日追記
RTX 2070 SUPERにて内部解像度の変化を確認しました、使用しているグラフィックボードによって片目あたりの解像度が100%の状態で変化するようです。
Steam VRのアップデートで仕様が変更された可能性もあります。

無題


とはいえ高画質な事に間違いないようで、文字の読みやすさはRift S以上です。
発色に関してもRift Sと比べ優れているように感じます、スクリーンドアはRift Sと比べるとそこまで差を感じませんが、少なかれVIVEよりかはよっぽど良いでしょう。

また、無印VIVEに比べると遥かにマシなものの、Rift Sに比べゴッドレイが少々気にかかりますね。

視野角

広くなったなぁと感じます、単純に没入感が上がりますね。
最初の頃こそ広くなった視野角に眼が慣れなかったせいなのか疲れがちでしたが、しばらく使っている内に気にならなくなりました。

VRChatを始めとした既存コンテンツにおいてはこれ位の視野角が限界なのかなと思います、これ以上広くしてしまうとソフトウェア側が対応できず画面端が妙な事になったり、推奨スペックが跳ね上がる要因になりかねません。

リフレッシュレート

90Hzにて動く既存コンテンツをサポートしており、120Hz動作が可能のようです。
使ってみた感想、多少チラつきが抑えられたのかな、正直差を感じにくいです。

VRChatにおいては60Hzもあれば十分という意見もあり、FPSのように反射を求められるようなコンテンツでもないのでそこまで重要ではない気がします。
120Hzで差を感じなかったので、とりあえずといった感じで現在は90Hzにて作動させています。

144Hzは試験的なモードのようで、恐らく開発者でもない限りは不要でしょう。

音質

indexにはオフイヤースピーカーと呼ばれる耳から浮いた形で搭載されるスピーカーがあり、これが大変画期的かつ素晴らしい代物です。
ヘッドフォン型と違い長時間着用してもムレず、耳が疲れず、かつ音質も良いです。

ただし、音が周りに結構聞こえてしまうという欠点もあるようです。
私は一人暮らしなので特に問題はないのですが、家族や同居人が居る方は気にかかる点かもしれません。

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このスピーカーは取り外しも可能のようですが、取り付けが星形ネジで行われており公式側から取り外しは推奨されていないように思えます。
VR睡眠をする際にちょっと邪魔ですね。

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3.5mmステレオイヤホンジャックに対応しており、好みのイヤホンを扱う事が可能です。
オフイヤースピーカーの配置の関係上ヘッドフォンを使うのは難しいですね、スピーカーを取り外せば使えそうな気はしますが私は標準スピーカーが気に入ったのでそのまま使っています。

イヤホンを使う際はフェイスクッションを取り外してジャックに刺して使います。
この際ケーブルの取り回しがよくなるのは利点ですが、イヤホンを外す時はいちいちフェイスクッションを外さないといけないのが欠点ですね。

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マイクはHMD下部にデュアルマイクが搭載されています、画面上左右の小さな穴がそれです。

このマイクの性能がちょっと驚く位に良いです。

私はRift Sを使っていた時はTOMOCA EM-700という3600円のファンタム電源対応コンデンサーマイクとROLAND UA-25EXというオーディオインターフェイスを組み合わせて使っていたのですが、この組み合わせよりも音質が良いようです。

私のマイク入力設定が下手なだけの可能性は否めませんが、index標準搭載マイクの音質が大変良い事に間違いはありません。

スピーカーの取り外しが難しいのは少々残念ですが、音声の入出力に関してはほぼ満点と言って良いでしょう。
ValveはFPSで有名なゲームメーカーで、index発売の際も自社FPS新作を付属させる位なので音の重要性を十分理解しているのかもしれないですね。

装着感

748gと少々重たいですが、重量バランスは良好です。
Rift Sは頭にリングをはめ込みHMD本体部分を固定するような構成でしたが、indexは後頭部、頭頂、顔面にかけて重量を分散するような仕組みになっています。
特に後頭部を覆うフレームがよくできており、かなり負荷を軽減してくれます。

ただしフェイスクッション、フレームのクッション共々素材が薄く着け心地が悪いです。

後頭部はそこまで気にならないのですが顔部分が致命的で、この素材の薄さが着け心地を大きく削ぐ原因になっているように思えます。
長く着けているとどうしても顔に負荷がかかり痛くなってきます。

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後頭部にあてがうスペーサークッションが同封されており、頭が小さめな方でも使用できるようになっています。
低反発ウレタンを使用して作られており、人によっては取り付けた方が着け心地が良くなるかもしれません。

・・・どうしてフェイスクッションやフレームクッションをこの素材で作らなかったんだ。

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眼鏡も一応は使えます、ただしフェイスクッションにテンプルを通す隙間などが開いておらず顔に触れるのがかなり気になります。

そもそも眼鏡を使用する事を想定して作られていないように見受けられます。

ゲーマーは眼鏡の人の方が多いと思うのですが、眼鏡に対して恨みでもあるのでしょうかね?
一部ながら眼鏡が入らないという報告もあがっています、この点は注意した方が良さそうです。

対策としてはコンタクトレンズを使うか、勇夢将士さんが開発をしているVR眼鏡を使用する事により解決します。

後は、平たい顔族である我々にとっては鼻の隙間が大きすぎて光が入ってきて気になります。
外を見る際に便利という利点はあるものの、没入感を削ぐ原因になりますね。

対策としては部屋の電気を消したり、(Rift Sと違い暗所でもトラッキング可能)鼻の部分に引き戸のスキマテープやスポンジ的な物を張って遮光すると良いでしょう。

着用感に関しては、軽さを考慮するとRift Sの方がつけ心地が良いように思えます。
DXオーディオストラップに換装していないVIVEと比べると余程indexの方がつけ心地は良いですが、兎に角クッション素材の薄さが致命的です。

VR COVERというサイトにて販売しているサードパーティ製フェイスクッションに換装する事により着け心地は大きく改善するとの事なので、試してみると良いかもしれません。

追記記事:VR COVERフェイスクッションレビュー

2020年1月5日追記、VR COVERのフェイスクッションが届きました。

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なかなか格好いいケースに入れられて来ました、かなりしっかりしていて保管に役立ちそうです。

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内容物一覧、スタンダード型のフェイスクッションと少し厚めのコンフォート型が入っています、クリーニングクロスのデザインが恰好いいです。

素材はヴィーガンレザー、所謂合皮とウレタンスポンジで出来ているようです。

使ってみた感想、着け心地が大きく改善しました。
indexの基本設計は間違いない物なんだなと再確認できました、やはりフェイスクッションの素材が悪かったようです。
特に頬骨と顔側面の痛みの改善が有難いです、フェイスクッションを交換してから気が付いたのですが、indexはバネのように多少前後に伸び縮みをする設計となっているようで、柔らかい素材との相性は抜群に良いように思えます。
ズレも純正品に比べ大きく改善しているように思えますね。

コンフォート型の方が着け心地が良くなるので私はこちらを使っています、スタンダード型も悪くはないのですがコンフォート型には劣る印象です。

鼻部分、ノーズレストに隙間はやはり空いてしまうものの、こちらに交換した方が多少光が入り込む問題も解決しているように思えます。

フレームとフェイスクッションはマジックテープにより取り外しが可能な設計のようです、応用すればVIVE用のフェイスクッションなんかも使えるかもしれません。

欠点としては純正のファブリック素材と比べ通気性に劣るという点でしょうか、合皮故の耐久性も少々気にかかります。
ボロボロになったら取り換えればいい話なのですが。

価格は49ドル、2020年1月5日現在はセール価格で39ドル+送料7ドル、速達の場合は+19ドル、最安価格ですと39+7で46ドル、大体5000円前後になります。

5000円で大きく着け心地が改善します、大変オススメです。

欲を言うのであればスタンダード型のフェイスクッションはいらないので同封しない分値段を下げて欲しかったかな、という位ですね。

現在私はVR COVERコンフォート素材フェイスクッションとindexに付属してきた低反発ウレタン製スペーサーを組み合わせて使っています。
装着感にお悩みの方は是非とも試してみて下さい。

HMDその他性能

ハードウェアによるIPD調整に対応しており、58mm~70mmの間で調整が可能です。
ソフトウェアベースの物よりもこちらの方が便利に思えます。

また、HMD下部には電源ボタンが搭載されていますが使い所がサッパリ分かりません。
下手に押してしまう可能性を考えたら無い方が良かったのではないかと思います。

HMD右側面のダイヤルによりレンズの前後位置調整に対応しています。
視野角を広く保つためなるべく近づけたい所ですが、眼鏡の装着を考えるとHMD内部を広くしておきたいというジレンマがあります。

VIVEに搭載されていたナイトモードがindexには搭載されていませんが、その代わりにディスプレイの明るさ調整機能が搭載されています。
20%~140%の間で調整が可能で、眼の疲労軽減やVR睡眠をする際にとても役立ちます。

コントローラー

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Knucklesのコードネームで開発されていたコントローラーがVALVE INDEX コントローラーという名称で採用されています。

画面上部のOculus touchと比べると大きく重たいですが、装着してみると重量バランスが良いせいなのか重さはそこまで気にならないです。

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バンドの出来がかなり良く、手を開いた状態で振り回してもしっかりと固定してくれます。
例えばVRChat上で平手打ちをする際、コントローラーをすっ飛ばしたりする事なく可能です。

また、手の大きさ調整にも対応しており、かなり融通が利く設計になっているように思えます。
バンドを固定するゴム紐も金属でも編み込まれているのか、そうそうヘタりそうもない質感です。

指の動きを阻害する事がなく、VRChat上で顔をかいたり額に手を当てるといった動作を違和感なく行う事が可能です。
常に手にコントローラーがあるとなんてことのない癖も全てVR上で出てしまいますが、没入感がありますし周りの目から見ても自然に見えるようです。

割と着脱は容易ですがすぐにコントローラーを手放すといった事ができないので、飲酒なんかをする際にはちょっと不便です。

indexコントローラーの一番の売りは5本の指が動くトラッキングですが、正直ちょっと使いにくいです。
これはindexコントローラーが悪いというよりかはVRChat側の技術がまだ追い付いていないせいですね、5本指トラッキングを前提としてアバターが組まれていません。
親指がやや不自然だったりVサインができなかったりします、表情やハンドサインの誤爆も多くカメラや鏡で常に自分を見ておく必要もあります。
特にロックンロールのハンドサインが難しく、誤爆も多い印象です。

結果的に表情誤爆が少ないOculus touchの方が現段階においては優れているような気がします。
指トラによる没入感の高さや動きの自然さはかなりのものなので、今後に期待したい所です。

VRChatにおいては表情固定という機能が搭載されており、指の形を変えても表情が変わりません。
Oculusにも輸入してほしい機能です、これのためだけにindexコントローラーを手に入れてもいい位には優れた機能だと思います。

ボタン配置には若干難ありで、スティックとボタンまでの距離が遠いです。
どう考えたってトラックパッドを無理やり搭載した弊害です、この位置にスティックを持ってくるべきですね。
更に言うとトラックパッドは何に使うかと言われると、何も使わないです。
一応バーチャルデスクトップ上でマウスホイールに対応していたりキーバインド設定は可能のようですが、それならクリック可能なホイールがあった方が便利だと思います。

電源/HOMEボタンが押しづらい位置にあります。
これもトラックパッドを搭載した弊害のように思えます、アナログスティックが搭載されている位置にあると最高でした。


・・・valveはトラックパッドを付けないと死ぬ病にでもかかっているんでしょうか?


また、アナログスティックが壊れやすいらしく、こともあろうに表情固定ボタンとジャンプボタンがスティック押し込みに標準で割り振られてしまっています。
下記リンクの設定に従いAボタンに割り振ると使いやすく、スティックの延命にも繋がります。

物を掴む際はグリップボタンを握り込むことにより掴めますが、この設定がかなり緩く頻繁に誤爆が発生します。
対策としては下記リンクのようにトリガーに掴むを設定すると良いでしょう。

もしくはINDEX CONTROLLERキーバインド設定からグリップ、つかむとして使用を選択し、歯車のオプションをクリック、下記の数値に設定する事によりグリップの動作をそのままに誤爆を減らす事ができます。

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グリップボタンで掴むという動作そのものは没入感がありなかなか魅力的なのでこちらの設定が個人的にはオススメです。

Oculus touchと違い電池式ではないので、充電が必要になります。
これは個人的にかなり大きなマイナスポイントで、万が一充電をし忘れた際にコントローラーが使えなくなったり電池を取り変える事による連続使用もできません。
5V/0.9Aの急速充電に対応しており充電そのものは早いです。

コントローラーの連続使用時間は約7時間と、十分ではあるものの個人的にはもう一声といった所です
現在の私の使用状況ですが、最悪バッテリーが尽きた際には足トラのバッテリーからケーブルを伸ばして電気を拝借しています。
急速充電のおかげで充電しながらの使用は快適に可能です。

あと、接続端子のUSB TypeCコネクタがなんかやたらと固いです。
充電をする際、うっかり潰したり押し込んだりしないか若干心配になります。

indexコントローラーが直接悪い訳ではないのですが、壊れて交換する際に左右両方しか売っていないというのは困る点です。
コントローラーは左右セットで39380円、凡そ4万円の出費はかなり手痛いです。
片手ずつ販売をしてもらえないものだろうか?

ベースステーション

indexはベースステーション1.0、2.0双方に対応しており、既にVIVEを持っている、Oculusにてトラッカーを用いたフルトラ環境が整っている人はベースステーションを購入せずにindexに以降が可能です。

HMD+コントローラーセットが104280円、フルセットは138380円なのでベースステーションの金額を除くと差し引き34100円浮く形となります。
セットで買った方が値段的にはお得なので、既にベースステーション2.0を持っている人はフルセットを購入して4台体制にするというのもいいかもしれません。

 360度トラッキング可能で、 トラッカーを用いたフルトラが可能です。
Oculusで非公式フルトラをしていた身としては恩恵が大きく、トラッカーがかなり安定しました。

360度トラッキングに関しても、お手軽さではインサイドアウトの方が上ですが没入感の高さやストレスフリーを求めるのであればこちらの方が適していると思います。

システム

流石にvalveが出している自社製VRHMDというだけあり、SteamVRとしっかり連携が取れています。
OculusはSteamVR上で扱うにはClientを別途動作させなければいけませんし、VIVE CosmosもVIVE PORT及びVIVE Consoleの動作が必要な事を考えると負荷軽減等で地味ながらも優れた点と言えます。

indexが直接悪い訳ではないのですが、SteamVRのバーチャルデスクトップ機能は更新が入り以前よりマシにはなったものの、Oculusの物より使いにくいです。

あと、プレイエリアとシャペロン設定、Oculusで言う所のガーディアン設定がOculusの物より若干扱いにくいのでこの点にも注意が必要です。

その他評価点

Amazonにて通販は無いものの、Degica、ツクモ、ドスパラ、パソコン工房、無線パーツ、イートレンド、ソフマップを始めとしたビックカメラグループと通販、店舗販売共に入手経路が多いです。

秋葉原ツクモVR館等体験できる場所もあり、実際に使用をしてみて購入を決める事も可能です。

バラ売り含め、全ての機器にhalf-life alyxソフトがバンドルされています。
いつまで付属するのかは不明です。

既存のLighthouseシステムに完全互換しており、VIVEのパーツをある程度自由に使いまわす事が可能です。
例えば、コントローラーには興味が無かったり耐久性が気にかかる、予算の都合で買えないという人はHMDのみ無印VIVEから変えたり、VIVE PROやPimaxを持っているのでHMDはいらないという人はコントローラーのみ買う、といった事が可能です。

その際はベースステーションのバージョンによる違いに気を付けて下さい、詳細は下記リンクを参照。

その他欠点

入手経路が多いにも関わらず、品薄で手に入りにくい。
株式会社Degicaの販売代理店の証言を聞く限り、ここまで沢山売れるのは完全に予想外だったらしく、どこもかしこも在庫不足に陥っています。
2019年12月24日現在、Degicaの通販サイトではHMDのみ以外全て売り切れるという異常事態が発生しています。

値段が高い、フルセット138380円は尋常ではなく、Rift S、Quest、GTX 1660Ti全て買えてしまう値段です。
Rift S、トラッカー、ベースステーション2.0を購入して非公式とはいえフルトラをする事も可能な値段、この差は大きいです。

また、1から構築する際はベースステーション設置のための電源タップや延長ケーブル、雲台等が必要で、環境にもよりけりですが追加で1万円程出費が重みます。

VIVEを既に使っている人であればHMDの交換のみ、もしくはコントローラーのみ交換、HMD+コントローラーの交換費用で済みますが、それでも高いです。

Oculus Rift CV1や初代VIVEに比べて推薦環境が厳しくなってしまうのもマイナスポイント。
GTX1070以上を持っていないのであれば、indexを買う資金をグラフィックボードに回した方が賢明な気がします。

総評

この記事を読んでいる人が一番気になっているであろう質問に答えておきましょう、indexは結局買いなのか?

少なくとも言える事は現在無印VIVEを使っていて、かつGTX1070以上のグラフィックボードを搭載している人であればHMDに関して言えば間違いなく買いです。

コントローラーは評価が別れる所だと思います、indexコントローラーの耐久性に不安がある、現状のVIVEコントローラーに慣れている、或いは不満は無いという人は無理に揃える必要は無いですし、更なる没入感や操作性向上を考えて買うというのもアリです。

ただし、その場合破損した時の事を考えて使っていたコントローラーは手放さない方が良いでしょう。

ベースステーションに関しては無理に2.0に更新する事は無いでしょう、2.0にするに越した事はないのですがベースステーション4台体制で動かすという目的が無いのであれば焦る必要も無さそうです。

VIVE PRO、或いはPimaxを現在使っているという人は、HMDをindexに変えてもそこまで得る物があるかは微妙です。
コントローラーを買うかどうか悩み所になると思います。

現在VR環境が無く、これからVRHMDを買おうとしている人であれば費用があれば購入をオススメします。
ただし、Rift SやQuestに比べて得る物は比較的少ないです、この2機種は費用対効果が高すぎます。

一番迷うであろう人は、以前の私のようにRift CV1、Rift S、Questで疑似フルトラをやっている人達だと思います。
この場合既にベースステーションは持っているものと思われますので、費用があればコントローラー+HMDのセットを購入する事をオススメします。

ただし、得られる物は少ないと感じるかもしれません。
重いという事もあり着け心地が悪いと感じたり、Oculus touchと違う操作に戸惑いを覚えるかもしれません。
フルトラ正式対応や性能向上は魅力的ですが、どこまで天秤にかけられるかだと思います。

Oculus製品から乗り換えた場合も今まで使っていたHMDは手放さない方が良いでしょう、コントローラーが壊れた時に代理で使える物が無くなると困った事になります。


結論を言うと、フェイスクッションの出来栄え、眼鏡を着用する事を前提としていないであろう設計、コントローラーの耐久性、値段等欠点は確かにあるものの、ある程度解消や対策が可能です。

多少スペックは求められるものの高画質、広視野角、高リフレッシュレート、充実した音声入出力、没入感の高いコントローラーは大きな魅力だと思います。
Oculus、HTC、Pimax等別メーカーの良い所を集めて昇華させたようなHMDといった印象です、現状において最も完成度の高いVRHMDだと称しても過言ではないでしょう。

終わりに

最後まで読んで頂きありがとうございます。
思えばindexの事を初めて知ったのは2019年4月の事です、当時はまだRift SもQuestも発売されておらず、液晶モニターの有用性というのも認知されていなかった記憶があります。

買うとしたら無印VIVEかOculus CV1、もしくはやたらと高いVIVEPROか色々な障害を乗り越えてようやく使えるPimaxか、安さをとってwinMRにするか。
そんな時代だったのでindexも発表当初はあまり期待されていなかった記憶があり、私自身も全く期待していませんでした。
今はindexを含め様々なVRHMDを選択する事が可能で、時代は変わったんだなぁと実感します。

長らくおま国を食らっていましたが、いざ発売されると値段の高さもなんのそので破竹の勢いで売れ渡り、大変評判もいいです。
まだまだ値段の高さや要求スペックの問題はあるものの、VRが世の中に段々と浸透しているんだなぁと思います。

最後に、indexの生みの親であるvalveの看板タイトル、Portalのエンディングテーマ「Still Alive」から歌詞を引用して終わろうと思います。


「個人ファイルに書いておきましょう。『大成功』と。」
"I'm making a note here:HUGE SUCCESS."



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valveもこんなに売れると思っていなかったでしょう、日本VR民恐るべし


スペシャルサンクス

ヒヨコを始めとしたスクリーンショット内モデル製作者である碧居ムアさん
ヒヨコの持っているちくわの製作者であるヨシヲちゃん

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