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テイエムオペラオー……好きだ。キミほど気高いキャラクターは他に見たことが無いよ

ついにやってきましたテイエムオペラオー。最推しと言っても過言ではございません。

テイエムオペラオー、セイウンスカイ、マンハッタンカフェ、トランセンド、アグネスタキオン、ネオユニヴァースが好きなのですが、その中でもテイエムオペラオーは最初にハマったキャラクターにして至高。

基本的には「できれば関わり合いたくない」と思われているテイエムオペラオー。

正直言って、トレーナーの間でも人気は低めな気がします。

まかセロリ。この記事を読んだ人に「テイエムオペラオーってこんなよさがあったんだ~」って思わせちょるけんね!

オペラオーは他人を心から尊敬している

ナルシストで自分のことを覇者だと思い込んでるものの、人の知恵を借りたいときには頭を下げてお願いできるのがオペラオーです。さて、そんな彼女が、自分にふさわしいオペラを本好きのゼノンブロイに聞きにいったときの話をひとつまみ。

「……わ、私はただ本が好きなだけで。そんな、丁寧にお願いされるほどじゃ……」

なんて謙遜をするゼノンブロイでしたが、オペラオーはこのように返します。

「それ(本が好きでよく読むこと)は褒められるべき、誇るべき技能だ。不当に軽んじられるものでは決してない。それは君自身からであってもね」

かっこいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!

「それは君自身からであってもね」にオペラオーのすごさが詰まっていると思います。一文を句点で分けただけのことはありますね。

謙遜は美しいですからね。嫌味でもなんでもなく、控えめで謙遜ができることは優しさの証でもありますでしょうし、素晴らしいことなのです。しかしオペラオーはその考えをこのように諭しました。

謙遜されてちょっとモヤモヤしたことがある人は多いと思いますが、この方向性で諭すことができた人って見たことがありません。かっこよす。

他にも、テイエムオペラオーは福ウマ娘レースで子どもが怪我したとき、立ち止まって助けようとします。しかしオペラオーのファンだった子どもから「気にしないで。早く行って」ということを言われます。

それに対して「ケガを負ってもなお他人を想う美しき心……。素晴らしい! 君は実に気高いね」と言ったのです。

その子どもをトレーナーに任せて、自分は勝利を約束しきちんと勝利。そしてそのあと、怪我した子どもにオペラオーが止まったことをチャンスと捉えて走ったライバルすらも称えてファンサまでしたわけです。なかなかできんてそんなこと!

これって自分の周りで登場人物となった人・ウマ娘を心から尊敬していないとできないことだと思うんですよね。オペラオーが他人に失望することってあるのかな。でも意外とあるんだろうな。パッとは想像つきませんが、そのあたりは現実的という見方ができるエピソードも、マンハッタンカフェのストーリーで見れたりします。

その上でこれらのエピソードがあるわけです。

他にも、トレーナーが体調不良になったとき、すべての予定をキャンセルして「いいさ、ボクにとって君以上に大切なものなんて存在しない」とさらっという王子様ムーブをかますシーンもあります。イケメンすぎる。

オペラオーの覇道

個人的に一番好きなセリフが「前時代のあがきを受け止め、終わらせる者だ! かかってくるがいい、敬愛し尊敬する、過去の英雄たちよ!」です。

ここでいう過去の英雄というのはスペシャルウィークなどの黄金世代と呼ばれるウマ娘たちでした。

このとき世間は黄金世代の引退に嘆いていました。ウマ娘のレースが盛り下がるとも言われていました。そんな中で話題性をぶち上げきってくれたのがテイエムオペラオーなわけです。

まず、テイエムオペラオーには取るに足らないモブと「自分という演目に必要な登場人物」の間に大きな扱いの差があります。まあ不平等極まりないのであまりいいことではないのですが、だからこその覇道であり、登場人物への尊敬ができるのでしょうね。

その証拠に、ストーリー上のテイエムオペラオーはモブからの徹底したマークにも目もくれず、ライバルと認めた相手をレース前に落ち着かせます。毎回です。

勝利後もにらんでくるモブ認定したウマ娘たちには一瞥もくれず、会場を後にします。そしてやはりライバルには声をかけ、次を促します。

泥臭くハナ差でも勝ちは勝ち。そういう華々しくない勝利を受け入れる覚悟をしたテイエムオペラオーはさらに強くなり、精神面でも同世代の支えになっていきました。

そして倒すべき過去の英雄たちにも次第に注目されるようになっていきます。

ストーリー最後の有馬記念では黄金世代とテイエムオペラオー、そしてテイエムオペラオーがライバルと認めた同世代の対決です。

ここまで我が道を征くテイエムオペラオーはムカつく対象としはばっちりです。倒し甲斐もありましょう。そんなオペラオーに勝利したときは最高に気持ちがいいでしょうね。

これが、最高の演出なのです。

敵意をオペラオーは浴び、世間は黄金世代の引退で悲しんでいたムードから「オペラオーを倒せ!」みたいな雰囲気にもなります。だから盛り上がるのです。世間は黄金世代に勝ってほしかったんじゃないかな、たぶん。

いやかっこよすぎるだろ。

テイエムオペラオーはどうやら実際の競馬シーンでもその年全勝で最後の有馬記念で全員から強烈なマークを受けて、それでもハナ差で勝ったようですね。

いやいやいやかっこよすぎるだろ!!!

ここがわからないテイエムオペラオー。どのくらい理解していて、どのくらいただの意味不明な性格なのか?

テイエムオペラオーが大好きな私でも一つ大きなミステリがあります。

それは、テイエムオペラオーはどこまで演じていて、どこまで素なのかという部分です。

素でナルシストで虚言癖にも近く、すーぐ大きな夢を見て幻想ばかりなのは間違いないのでしょう。

ですが、テイエムオペラオーは人類とウマ娘という種族を明確にわけて、社会で担う役割も違うと理解したうえで現実もみているウマ娘なのです。

全体的に何を言っているのか壮大すぎて相変わらずわけがわからないことは置いといて、実はアプリウマ娘でこのように「人類が基本的に社会で役割を担っていてウマ娘が人類のエンタメという状態を理解している」かのような態度を取るキャラクターはレアなのです。

いやわかりませんよ。ほんとはちっとも理解してないかもしれません。

ですが、その可能性があるセリフはちりばめられているわけです。

「今、地球という舞台では、人類と言う種族が永遠の主演として舞い踊っている」
「その地位は不動と、誰もが思っていた。しかし、そこへ」
「圧倒的な美しさと力を持つ世紀末覇王が生まれようとしている。比類なきウマ娘であるこのボクが」

というセリフがあるのです。

これは、テイエムオペラオーがウマ娘界で覇王になった後、もっとデカいことをスムーズにやるために人類の重鎮を呼んだパーティのシーンで言ったのですが、これってホントに何も考えてない夢想家ってだけではできない立ち回りだと思うんですよね。

資本は人間が握っているし、世界は人間が多く、何かを成すには人間の協力が必須であるということを理解しているんだと思います。

トレセン学園に通うエリートのウマ娘は、アプリ版のほかキャラクターたちの台詞からも想像できる通り、かなりのお金を受け取っていると思われます。

概ね自分がやりたいことや趣味や生活には困らない様子です。なので、余計にこれに想いを馳せるウマ娘は少ないんですね。

テイエムオペラオーは事前に先ほどのムーブをやれるほど、人間とウマ娘、世界全体におけるウマ娘の影響力を想像できているんじゃないかなって思うわけです。

……どうなんだ、テイエムオペラオー。

顔がいい。心もイケメン。テイエムオペラオー!

さて、意味不明さばかりが目立つテイエムオペラオーでしたが、今回は軽くみただけでは気づきづらいテイエムオペラオーの魅力について語ってみました。

完全に覇道をいく王子様です。

王子様なので政治にも強くなければなりません。

虚言癖、妄想癖、幻想、壮大すぎ。でも実現させてしまう。

これってほんとすごいことなんですよ。

生きるためになるべく頑張ります