性嫌悪の原因、もしくは元恋人の愚痴

私の性嫌悪の一番の原因は、付き合っていた恋人との性関係だと思う。
人としては好きだったが、性的に興奮できない相手だった。気持ちよくないし絶対子供は欲しくないしでセックスはしたくなかったけれど、相手が求めるのでしていた。経験が少ないがゆえの好奇心で色々なことを試させてくれと言われるのは本当に不快だった。
どこかのタイミングで性的接触をあまりしたくないと伝えたので頻度は減った。が、あるとき生理が来なくなった。これはやばいと妊娠検査薬を試したら陰性だった。だけどそこから待っても来ない。
近所の婦人科の予約をして、堕胎できる週数と安全な方法で堕胎ができる病院を調べた。最悪の場合を考えて子供を引き取ってくれる乳児院も調べた。子供は絶対に育てたくないから。
予約日に婦人科に行って内診をした。股おっぴろげ椅子に座ってエコーを突っ込まれる屈辱のやつ。妊娠はしていないだろうと言われた。尿検査は病院のものと市販のもので変わらないから、不安なら市販のものでもう一度試せばいいと言われた。もう一度試しても陰性だった。
結局そこから数週間で生理は来た。妊娠はしていなかった。それでも数カ月間、仕事中も遊ぶときもぼんやりとした不安を抱えて生きていた。
「もう一生セックスしたくない」そう恋人に伝えると振られた。私が妊娠検査薬を使ったとき、婦人科を予約したとき、堕胎の方法を調べていたとき、乳児院を調べていたとき、内診を受けていたとき、お前は何もしなかったくせに。病院にすら着いてこなかったくせに。私がそのストレスを全部背負ってでも、お前の下半身が気持ちよくなることがそんなに大事なのか。
あろうことか、後から「セックスのことだけじゃなくて、合わないなと思ってたことは他にもあった」と言い出した。セックスが出来ないやつとは付き合っている意味がないが、セックスを理由に別れたことにするのはプライドが許さないらしい。

"普通"に洗脳されて、普通にセックス出来る奴のほうが幸せになれる。一度出来ていたんだから再挑戦出来るんじゃないかと思うときもある。それでも、もう二度と婦人科には行きたくないし乳児院も調べたくない。

性嫌悪で眠れない夜のひとりごと。