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スト6とこれからの格ゲー

2023年6月、CAPCOMを代表するストリートファイターシリーズの最新作である
「ストリートファイター6(以下スト6)」がリリースされ、現在格ゲーブームが再燃しつつ(控えめ)あります。

格ゲー全盛期であった二十数年前…以降衰退の一途を辿ったゲームジャンルが、令和の時代に再び日の目を浴びることになった現状は古き格ゲーおじとして嬉しく思います。

この流行の要因のひとつとして、多くのストリーマー達を起用したプロモーションの影響が大きいでしょう。
CAPCOMも現代に見合った戦略として、相当なコストをそこに費やしていると見受けられます。

しかし例えいくら宣伝を打ったとしても
参入した新規ユーザー達にとって、ゲーム側がまともに楽しめないような環境だとしたらあとが続きません。

特にこれまでの格ゲー界には、太古から住む歴戦の手練どもしかおらず、それはまるで隔離された鬼ヶ島さながら。
桃太郎気分で迷い込んだ初心者達は、鬼共に一太刀浴びせる事すらできないまま…なずがまま、されるがまま食い殺されるというのが定例でした。

「は?くそげ!(^ω^╬)」
「なにもできねぇ:(´◦ω◦`):」
「意味わからん、もうやらね( -ω- `)」

基本的に格ゲーは修行必須

初心者達は自分が手にしている刀の振り方がわからない、むしろ刀の抜き方すらわからない。
それらを修得する前に心が折れてしまう、そりゃそう。
もしも自分が初心者側だったなら、きっと同じように無駄な時間だと感じてさっさと退散するだろう。

でももしそこに、誰にでも抜ける刀があったなら?

あるんです、そう、スト6ならね。

初心者 vs 経験者  


モダンモード(簡易操作)の実装

まず前提として、こういった簡易操作の試みは
スト6以前の格ゲータイトルにも導入され始めていましたが、あまり認知されていないように思います。
まぁこれに関しては、ストリートファイターのネームバリューとプロモーションが功を奏したのかなと。

モダンモードの実装により、必殺技を繰り出す為に必要だったコマンド入力(※)が不要になり
格ゲー初心者でも簡単にキャラクターの必殺技や、スーパーアーツ(SA)が繰り出せるように。
(※ ↓➘→ P みたいな入力がモダンは不要)

迫力の一撃をポチっと繰り出せる

意図した瞬間に意図した攻撃が格段に繰り出しやすくなった為、技が出せないストレスや、基礎の基礎のような修行プレイを強いられる時間が一挙に省かれました。

《初心者が対戦を楽しめるようになるまでにかかる時間》が大幅に短縮されたこと。
これは従来の格ゲーにおいては有り得ないことで、何よりも大きなプラス効果だと感じます。


楽しさ体験の革命

スト6におけるモダンモードは、まさに革命だと思います。
衰退したジャンルとして細々と遊ばれているだけになっていた格ゲーが、今若い世代のゲーマー達を夢中にさせている。
最近リリースされた3D格ゲーの大看板
"鉄拳8"にも初心者救済システムが導入されていると聞く。


スト6および格ゲーを実際にプレイし始めた人達だけではなくとも、動画や配信を観て試合を応援する人達も明らかに増えた。
良いんですよ、フィジカルスポーツもプレイヤーとサポーターが居て業界が成り立ってるワケだから。

迫力ある演出で繰り出されるSAは試合の決定打になり得るもので、それはまさにサッカーのゴールシーンであり野球のホームランのように観戦者を沸き立たせる。

そしてスト6は今まさにSFLやCAPCOM CUPという、頂点を決める最高峰の大会を目前に控えています。

新たな世代へと移り変った戦いの舞台
一層の盛り上がりを巻き起こす予感がしています。

この大会に合わせた前後のタイミングでセールが始まる可能性は高いと予想しているので、動画や配信で観戦者として楽しんでいる方々も、その際は是非検討してみてはいかがでしょうか。

常に新たなプレイヤーを迎え入れてくれるでしょう
そう、スト6ならね。

"俺より強い奴に会いに行く"

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