ブエノスアイレス9日目 2006/2/18(土)
ブエノスアイレス滞在9日目に書いていた日記である。この日も昼間は近所を散歩、そして翌々日のパラグアイ出発に向けてバスチケットを購入しに行っている。ブエノスアイレスの毎日も残り僅かとなった。
今日は8時半に目覚めてトイレに行き、廊下でソフィーに会ったので挨拶をして、次に起きたら11時40分だった。シャワーを浴び洗濯をして12時半頃出発。しかし相変わらずお腹の調子が悪い。そしてネットカフェへ。久々のネットだ。友人Yが南米を旅するらしい!2/22に出国してトロント4日、サンティアゴINでブエノスアイレスOUTとのこと。こちらで会うのは難しそうだけど、同じ南米大陸にいるというのは楽しいな。更に奨学金問題も解決!良かった。
13時40分にネットカフェを出て、日曜にも行ったサンテルモのカフェでミラネッサを食べて今14時37分。レサーマ公園にいる。本当お気に入りの公園になった。みんな穏やかで良いな。今は16時15分、Av.de MAYO駅でスブテを待っている。レサーマ公園の後は歩いて国会議事堂まで行った。国会前の広場ではサッカーをしている人がいて良い空間だった。そしてスブテに乗ろうと駅のホームで待っていたら、おじいさんが写真を撮ってあげようと言ってきた。俺もお返しに撮る。日本から来たのか、いいなと言って電車が来たので別れた。いいおじいさんだったな。こういう一瞬の出会いも良い。
17時8分、バスターミナルにいる。パラグアイ行きの長距離バスについて三社くらいに聞いた結果、NSAという会社のバスでアスンシオンを目指すことに。食事付きで90ペソ(約30USドル)、これより距離が短いメンドーサ-ブエノスアイレス間が95ペソだったことを考えるとレベルは落ちそうだ。仕方ない。18時間の長旅、楽しみだ!18時半発だから月曜もブエノスアイレスでゆっくりできることになって嬉しい。
今は19時、フロリダ通りを歩いて5月広場まで来た。キオスコで買おうと思ったらサンロレンソとボカのステッカーが売り切れらしい。広場のベンチに座っていたら男が金をくれと登場。Noと言ったら食い下がってきたが、最終的にグラシアスと言って去って行った。これがブラジルならナイフか銃だろうな。アルゼンチンはまともな国だ。そういえば街でみんな着ているTシャツ、胸にCALCIOとかTIFOSIと書いていて袖に〇の中に+Aと書いてあるTシャツが欲しい。どこに売っているのだろう。
20時11分、今はショッピングモールのパシフィコの中のフードコートでアサードを食べ終わったところだ。相変わらず無骨な気分になる料理だな。サラダは3種類の野菜が摂れてなかなか良い。そして0.5ペソ(約20円)プラスするだけでビールが飲める!本当良いシステムだ。12.3ペソ(500円弱)でこんなに食べられるなんて素晴らしい。隣のテーブルのおばさんに警備員のおじさんが気さくに話し掛けていた。日本とは全く違う習慣だ。日本人はシャイすぎるだろと思ってしまうほどだが、この人との距離の差というのは不思議なものだなー。
その後はラバーシェ通りに行き、歩いて宿の方向へ戻る。途中スーパーに寄ったらヒデさんがいた。ワインを買いに来ていたらしい。一緒に宿へ戻り、ネットカフェについて質問したらメモリースティックの写真をCD-Rに焼いてくれるとのこと!めちゃくちゃありがたい。パソコンを持っている人はマジでいいなー。そしてヒデさんのパソコンに入っている写真を見せてもらった。12月のボカの試合の動画、最高の雰囲気だった!スタジアムの外でもみんな飛び跳ねているし。明日の試合がすごく楽しみになった。
その後ソンとソフィーの韓国人2人も来てワインを飲んだ。ワイン美味い。これでたったの6~8ペソなのだから最高。日本なら最低でも1200円以上はするらしい。ソフィーは途中で帰ったが、今日も4時半まで話した。ソンは22歳らしい!同い年だ。年上だと思っていたので驚いた。1年間大学を休学して旅をしていて、こっちで働いて3日目らしい。音楽はパリスマッチ、モンドグロッソ、m-flo、FPMとか、映画は北野武(特に菊次郎の夏がオススメ)、岩井俊二が好きとのこと。日本好きなんだな。英語が上手いけどテープを聞いての独学らしい。1回目の旅行で何を言っているか分からず反省して英語を勉強して、2か月間中国に行ったこともあるとのこと。ヒデさんはトヨタの期間工をやっていたと教えてくれた。1年間働いたら60万円の退職金がもらえて毎月の給料は20万、15万は貯まるから金を貯めるには手っ取り早い方法らしい。でも稼ぐには夜勤も必要だから生活リズムはめちゃくちゃになるらしく、自分には無理だなと思った。
ヒデさんのマテを飲ませてもらった。美味かった!やっぱり地元の飲み物は美味しいしここにいるぞ感があって良い。容器5ペソ、ストロー3ペソの8ペソくらいで買えるらしい。あとはソフィーとシーシャの話で盛り上がった。韓国では1000円くらいでやれるんだな。そこからドラッグの話になった。3人ともやったことがある。ヒデさんはマリファナよりコカインが好きだとのことで、ブラジルのカーニバル中はマリファナはいくらでもあると言っていた。ソフィーもマリファナはやったことがあるらしい。ソンはよくやっているらしく、ジョイントはいいけどチロムはヤバいって。効きすぎるらしい。やれとは言わないけど、旅行中にするくらいならやっても良いと思うよと言って、もし今持っていたらあげたんだけどねと。今やると考えたらやっぱ怖かったな。ビビるかも。その後ヒデさんにサルサのステップを学んだり。ソンから人の話を聞いているときにうんうんと頷きながら真面目な顔をしすぎと笑われた。言われないと気付かなかったなー。メモを取って授業を受けているみたいだって。自分では普通の振る舞いだと思っていたからそうなのかーと思った。こういうのは普段気付かないからな。良い機会だ。
あとは文字について話した。漢字を使えばお互い言葉は理解できるんだな。今日は昨日より英語が理解できたし、話すのが楽になった。英語の環境に少し慣れたかもしれない。昨日よりは言葉が出てくるようになった。夜は部屋で自由に過ごしたいという気持ちもあるけど、何時間も英語で会話し続けるのはすごく良い経験だ。楽しかった。5時に就寝。コロンビアの音楽を聴きながら飲むマテは最高だった。
この日も宿の隣人ヒデさんと韓国人の女性2人の4人で明け方まで話している。この夜もしソンがそれを持っていれば、私は人生初のマリファナを初体験したのかもしれない。そして会話でもあったように、当時外国を旅するような韓国人にとって日本の音楽や映画は馴染み深い存在だったようだ。それから17年、私はK-POPを当たり前のように聞き、韓国のドラマや映画に夢中である。更にそれらについて友人と会話することも当たり前になった。時代は変わる。いよいよ翌日はボンボネーラでボカ-サンロレンソ観戦だ。
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