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Not music but music, so strange but pop

望まないことに背を向け続け、ついには望むことにまでも背を向けてしまうということがある。ドゥルーズ風に言うならそれは破壊的な性格ゆえ、一方ジョー・ストラマー風に言うならそれはパンクとは似て非なるなるものということかもしれない。

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▶︎Ida66 - Portlait of Dr​.​Richmond

が、それは誰しもが持ち得る姿勢なのだと心のどこかで思い続けている。この辺りは、エンリーケ・ビラ=マタスがその書物の中で詳しい事例を綴っている。それはカフカやサリンジャーといった、ある時を境に世の中に背を向け始めた人たちの物語だ。

“Running Out Of Luck”の名シーン、すなわちミック・ジャガーがブラジルの小さな雑貨店のレコードコーナー脇でジャンピング・ジャック・フラッシュを踊るシーンを思い出す。もちろん、だからといってミック・ジャガーにサリンジャーを重ねている訳ではない。その映画を観ているこの部屋、この空気に少しだけそういったものを感じ取ることがあるのだ。

“I would prefer not to.” — Bartleby