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Not music but music, so strange but pop

ノーマンメイラーは自作”The Naked and the Dead”の作中に「コーラス」というタイトルで登場人物たちの会話を挿入した。その会話は本来は物語の外に置かれるべきものだ。特に示唆するものもなく流れていくやりとりがエコーのようでもあり、また、確かにコーラスのようでもある。しかし挿入されたコーラスは確実に読者を揺さぶる。彼が最大級の賛辞を送ったバロウズもまた、彼のコーラスに揺さぶられた者の一人だ。

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タンジール郊外の空き別荘に忍び込み過剰なインプットを繰り広げた末、つかの間のチル。やがて本来の占有者が、つまり別荘のオーナーがここに戻ってくる。そして叫ぶ。

「おまえはここで何をしているのだ?おまえは何者だ?」と。

もちろん、問われた「私」はそこで何をしているのか、あるいは自身が何者かは分からない。「私」には何も分からない。The Naked Lunchに登場する印象的なシーンだ。

今生という言い方がある。しかし私にはそれが何なのかは分からない。もしも私の今生を本来の占有者から問われたとしても答えの持ち合わせがないというのが正直なところだ。もちろん私自身のコーラスにも些細な会話が詰まっている。そしてその一つ一つに答えはない。しかしそれらは全てが大きな問いにつながっている。私たちは日々問われているのだ。

“What are you doing here? Who are you?” — William S. Burroughs