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若草物語

また、娘の本棚から、拝借して読んだ
娘に随分前から勧められていた本だったけど、と言うより随分昔から
いろんな人に勧められ続けて、まだ読んだことがなかった。

小学生の頃、同じマンションの同級生から、中学のクラスメイトから、バイト先の先輩などから
覚えてないだけで他にもいたかもしれないけど、ウチの妻はこの本の読書体験は今だに宝物だ、とまで言って勧めてきた。
なんか、女、子供の読む本と言うイメージがついてしまって、中々手に取る事も出来なかったのだけど、先日ネットフリックスかAmazonプライムで
ストーリー オブ マイライフという作品を見つけ若草物語の映画じゃんと思い
娘と見ようとした所、妻から娘の中の若草物語のイメージが壊れてしまうから見せないで!と怒られた。

ウチの娘は何度読んでも、新しい気持ちで読めて、その都度面白い本だ、などと言っていたので確かに大切な本なんだろう。
それもそうかと映画は諦めたのだけど、じゃあ本で読んでみるかと何十年越しに満を持して読んでみることにした。

うちに有ったのは第1章と第2章だけどかなり厚めの本だったので毎晩寝る前に布団に横になって2話から3話づつ読んでたけど、内容が家族史の話だし、朝の連ドラみたいな感覚で毎夜の楽しみになってしまった。

そして翌朝、娘とこのシーンが素敵だったとか、4姉妹で誰が一番好きか?など話すのが楽しかった。

娘はシーンや設定をすごく好きで覚えている様で、二女のジョーのドレスの袖にコーヒーのシミとお尻のフリルに暖炉で焦げた跡がある所とか、長女メグがプロポーズを受けるシーンでジョーがパニクってしまう所など、特にジョーが好きな様でいろんなシーンを詳細に語ってくれる。
私は、隣に住んでいるローリーやそのお爺さまと、ベスの関係なんかが嬉しかったりエイミーの要領の良さにジョーと比べてしまったりと完全に親目線で読んでいます。

第二章に入ってからは4姉妹それぞれの恋の話や将来について選択する時が来るのだけど、ローリーの失恋シーンでジョーが見せる感の良さなどは、見ていて面白い。

まだ小学生のウチの娘には、なんでジョーはプロポーズのことが分かるんだろう?と女の感はまだ持ってないようだ。

そしてベス。私も読みながらまさか、、とは思っていたけれどベスが透き通るように美しく魂が輝き出している事にジョーが気付くシーン。 
自分の死を受け入れた人の、この表現に感動し、第2時大戦中、特攻前夜の特攻隊員の話を娘に話したら妻に怒られた。

けど、ジョーとローリーの結婚をとても望んでいたベスにジョーが『マーチ家にはまだ一人いるわ』と言ったその流れからエイミーとローリーのパリでの再会シーンが一番、大好きです。
ブルーの絹のワンピースで白馬に乗ったエイミーが『ローリー、ローリー本当にあなたなのねっ』って

ここからは毎晩 ベスの死に涙したり、ジョーの恋やエイミーの結婚に胸熱だったけど、もっと若い時に読んどきゃよかったなーって思いました。
読めるチャンスはあったのに。
同世代として第一章を読んでいる娘を、とても羨ましく思いました。

児童文学では第二章までのようで人生の実りでハッピーエンド。第3章、第4章は読んでいないけど尺的には壮年期や中年期までいくんだろうか?
だとしたら第4章からなら同世代として読めるのだろうか?

彼らマーチ家の幸せを願わずにはいられない。

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