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再読

何を再読しよーかなと古本屋に行って色々立ち読みしてみまして、恐れ多いけど村上春樹から行こうかなーと、カフカ、ねじまき、、うーん、やっぱりハードボイルドワンダーランドかなと。

とりあえず土日使って半分くらい読み終えたところです。

いつ読んだのか全然覚えてなかったけど、読んでるうちに色々記憶が蘇って来ます。上京したての頃、風呂なしボロアパートに住んでて、まだテレビもなかったんでとりあえず散歩した先の本屋で村上龍の本棚に並べてあったのを買ったんだっけ。確か文庫じゃなくてハードカバーだったような。

アパート帰って龍じゃないんだ、間違えた。高校生の頃読んだコインロッカーみたいなのを期待してたけど、まあいっかと読み始めたはいいんだけど、ハードボイルド(私)と世界の終わり(僕)が交互に進む展開に当時の自分はよくわかんねー小説だなー、やたら比喩が多くて、まだ10代の自分にはオシャレすぎて読めないって、しばらくほったらかしてたんですよね、太った女、若くて太った美しい女、デブなんだね?とか、まだ数ページなのに、あーやべーつまんないかもとか、金色の獣の描写に、それ毛長ウシじゃない?角一本なの?みたいな。

でも、しばらくしたある日、何かのきっかけでそーいえばあの本、二つの物語が同時に進むんだよな、どっかで交差したりするんだよね、きっと。なんか新しいじゃんってやっと気付いて、急いで帰って一気に読んだんですよね。

今では太った若い女が一番美しいと思える歳になったし村上春樹の独特の描写も楽しめるようになりましたけどね。この主人公を見て、こんなスマートな大人になりたいなーとか思ってたなー。余裕があって、料理がうまくて、独身で。
今は料理はするけど中年太りで、結婚して子供もできて、全然スマートじゃなくて泥臭く生きてきたなー。

春樹っていい名前ですよね。この本読んで男の子が生まれたら春樹っていいなー春の木かーとか思ってたけど女の子でほんとよかった。

多分この本で結構影響されてた事あって、最近まで小銭入れを持たない派だったんだけど、半年もするとズボンのポケット袋に穴が空いてポロポロ落としちゃう。 人から小銭入れ持ちなよーって言われてもなんかこだわってて持ってなかったんですけど、父の日に子供から小銭入れもらって、使うようになったら凄い便利!なんで今まで持ってなかったんだろう?って思ってたけど。多分この本が原因だと思う。主人公みたく3千8百円も小銭で入れないけど当初の自分はシャッフリングの練習してただろうな。

主人公より歳もとって読み返してみて、やっぱり面白いなーと、計算士とシャッフリング、今でゆう暗号化技術のことでしょ?記号士はハッカーですもんね。まだAIが世に出る前の話。

また、読み終わったら更新します。




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