なぜ進化の過程で「ネガティブな感情」が淘汰されなかったのか
こんにちは。
あさこです
今回は「人間の進化の過程で、なぜネガティブな感情が淘汰されてこなかったのか」について考えていきたいと思います。
特に日本人は、同調心理のため病みやすいと言われていますよね。
そこに焦点を当てて考えていこうと思います。
自然淘汰
そもそも生物は、その生物が生きている環境に対して不利であるものは、自然に排除されていきます。(命を落としていきます)
なぜなら、その環境で生存にとって不利な特徴を持った生物は、結果的に子孫を残すことができないからです。
このことを自然淘汰といいます。
人間がネガティブな感情を感じる機能はまだ残っていますよね?
つまり、人間の生存にとって何らかのメリットがあるため、ネガティブな感情が自然淘汰されてこなかったということです。
精神疾患による自殺者が毎年数多く出ているにも関わらず、それ以上のメリットがあるということなのでしょうか。
生存するための同調心理
日本人は病みやすいと言われていますが、その理由はなぜでしょうか?
私が考えた理由は、日本は島国だからというものです。
日本は海に囲まれているため、外から敵がやってくることはそうそうありませんでした。(まだ文明が発展していない時代)
つまり昔の日本人にとって戦いは、異人種間で起きるものではなく、同人種間で起きるものであったということです。
そして争いが一度起こってしまった場合、海に囲まれているため外に逃げ出すことができません。
一度敵として認知されてしまうと、生存確率が下がってしまいます。
そのため自分は敵ではないと周囲にアピールしようと、同調心理の傾向が強くなったのではないかと考えています。
実際、カンペニオとキアー二らがイタリア本土で暮らす人々と、地中海の島で暮らす人々のパーソナリティーを比較したところ、島で暮らす人々の方がより内向的で開放性が低く、勤勉性が高いということが分かりました。
結論
ここで最初の問いに戻ります。
「なぜネガティブ感情は淘汰されなかったのか」
これまでの説明から分かるように、相手のご機嫌を上手く窺わなければ、周囲から敵とみなされて、排斥される可能性が上がりますよね。
この経験はみなさん一度はあると思いますが、人のご機嫌を窺っていると、ある感情が湧いてくると思います。
「嫌われたら、怒られたら、失敗したらどうしよう。」
この感情こそ、ネガティブな感情の代表ですよね。
しかしこの感情が湧いてこなければ、他人のご機嫌窺いは出来ません。
つまりネガティブ感情は、周囲から排斥され、生存確率を下げてしまわないようにするために必要な命綱なのです。
この環境に適応するのに有利な特性が遺伝していき、結果日本人の多くが、同調心理の傾向を強く持つことになったのだと考えます。
最後に
今回は同調心理やコミュニティーに焦点を当てて考えましたが、その他の観点から見ると、また違った理由が沢山あると思います。
(例えば凶暴な動物を恐れることで、対峙するリスクを減らし生き残るとか)
人類学に特別な知識があるわけではない素人の意見として、参考にしていただけたら幸いです。
結局生物がとる行動は、平和的であろうがなかろうが、自分の命をいかに守り遺伝子を残していくかに特化しているんだなと感じました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。