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東大OLKの会報

オリエンティア Advent Calendar 2024 4日目



はじめに

初めまして。12月4日のアドベントカレンダーを執筆させていただくことになりました、東大OLK44期・練馬OLC所属の平田千畝です。最近漢字が書けなくなりました

橋× 祭× 資材×。有り得ない

アドベントカレンダーは毎年心待ちにしていて、12月でなくとも過去の記事を読み返すぐらいにはアドベントカレンダーが好きなので、今回お声がけいただいたときはすごく恐れ多かったです。でも折角いただいた機会に感謝して書いていこうと思います

自己紹介

知名度が低く「東大OLK44期・練馬OLC所属の平田千畝」だけでは物足りないなと思ったので、自己紹介としてオリエンテーリングを初めた2021年度から年度ごとに振り返ってみます

2021年度に津田塾大学に入学し、オリエンテーリングに出会いました。中高での運動経験はなかったけど、好奇心が強かったので、森で行われるらしい未知のスポーツ、オリエンテーリングを選びました。夏ぐらいまでは他にやることもないので惰性でオリエンテーリングをしていましたが、ミツモチのCC7で熱が入ってしまい、積極的にオリエンテーリングに行くようになりました。オリエンテーリングが楽しくて仕方がなかった時期です

2022年度は足尾調査をこなし、一度折れ、津田塾WER初出走で競技へのモチベーションを新たにしました。足尾調査ではサブ作図責任者として徹夜で地図を反映したり、日中は味のしないおにぎり2個と調査ボードを持たされて共に山に幽閉されていました。そして、人生の荒波に揉まれた結果折れてしまったので競技からは遠ざかることになりました。そんな中、春インカレで津田塾大学として選手権リレーに出走し、オリエンテーリングが速くなりたいという思いを新たにしました

2023年度は東大OLK大会運営に時間を使い、セレ初通過を果たし、練馬OLCに入会しました。第45回東大OLK大会では会場パートチーフとしてせかせかと働いていました。3年ぶりの開催ということでノウハウがよくわからず苦戦しましたが、当日は会場パートでは大きな問題が発生しないまま大会を終えることができました。しかし健康には恵まれず、大会打ち上げの焼肉で胃腸炎を発症して2週間苦しんだのちCC7で骨折し極め付けに手術騒ぎがあり、泣きっ面に蜂状態でしたが、2023関東ミドルセレで念願だったセレ初通過を果たしました。そして、OLKの先輩から練馬OLCに勧誘され、実は地域クラブについてはずっと誘われ待ちだったので、そのまま入会しました

今年度は小平(一橋と津田塾の共同体の名称)のキャプテンを務め、若者にありがちな悩みとちまちま戦いながら、インカレラストイヤーのオリエンテーリングを楽しんでいます。競技モチベも十分にあり、春インカレではミドル選手権に出走して自分のベストレースをし、津田で選手権リレーを走りたいと思っています。

来年度以降もオリエンテーリングは何かとてつもない理由がない限り必ず続ける予定です。オリエンテーリングが大好きです!(オリエンテーリングが大好きな理由を発表すると、うまく実行できているときの完全掌握感、コミュニティの雰囲気、斜面を駆け降りる爽快感、森の美しさです。)

愛犬です。名前はハリーです。今は私の膝の上にいます

自己紹介長いなと思った皆さんお待たせしました。本題に入ろうと思います

会報いっぱい東大OLK

東大OLKに入ったら、ことあるごとに会報を書くことになります。ことあるごとにワードで文章をしたためて、PDFにして、東大OLKに所属したことがある人だけが閲覧可能なサイトにアップロードして、みんなで会報を読み合っています。また、2009年以降の過去の会報も読むことができて、過去の東大OLKも探ることができます

じゃあどれくらい書く機会があるんだということで、1年間でかける会報をリストアップしてみました。かっこ付きの会報は全員が書けるわけではなく、主にかっこ内の数字の学連登録年数の人が書いています

・運営期反省号(3)
・運営期抱負号(2)
・上級生自己紹介号(2~4)
・新入生自己紹介号(1)
・ロングセレ抱負号
・ロングセレ反省号
・スプセレ抱負号
・スプセレ反省号
・夏の他己紹介
・夏休み特別号
・本郷会報
・新人戦抱負号(1)
・新人戦反省号(1)
・インカレスプリント・ロング抱負号
・インカレスプリント・ロング反省号
・ミセレ抱負号
・ミセレ反省号
・冬の他己紹介
・謹賀新年!特別号
・インカレミドル・リレー抱負号
・インカレミドル・リレー反省号
・春休み特別号
・就活会報

たくさんありますね。今日はこれらの会報でどんなことが書かれているのか、カテゴリごとに解説していこうと思います

謹賀新年!特別号

投稿数:★
長さ:★

内容:あけおめ!・なんでも
基本的にあけおめ!な気持ちを書いていますが、あけおめと全く関係ないことでも書けます

私は毎年書いてます

就活会報

投稿数:★
長さ:★★★
内容:自身の就活について

後輩たちに向けて自身の就活の経験を話します。かなり参考になるらしいです。私は書けないです。まだ就活してないので(大愚か)

新人戦抱負号・反省号

投稿数:★
長さ:★
内容:新人戦について

関東学連新人戦への意気込みや反省を書きます。新入生の文章はここで初めてみることになるので、どんなことを書くのかなと毎年楽しみにしています。つよつよオリエンティアでしっかりしている印象の先輩方も新人戦抱負号では新入生らしい文章を書いていて、親近感が生まれます

運営期抱負号・反省号

投稿数:★★
長さ:★★
内容:これから始まる運営期への抱負・終わった運営期への反省

東大OLKの運営期は学連登録2年目の代です。今年は46期が運営期になります。役職数が多いので、みんななんらかの役職につくことになります

新入生・上級生自己紹介号

投稿数:★★★★★
長さ:★
内容:フォーマットに沿って自己紹介

実際に見せた方が早いなと思ったので、今年度の私の上級生自己紹介を公開します。こんな感じです。上級生は大体全員書いてます。新入生自己紹介号もフォーマットは同じです

好きな〇〇の項目は毎年苦労する

後半の項目では、それぞれの個性が垣間見えます。

今年の上級生自己紹介号で一番好きだったフレーズは、どんなサークルですか?→「麻婆豆腐とチーズケーキを足して二で割ったみたいな」です。この質問の「居心地がいい」「優しい人が多い」「一生懸命」といったテンションの回答が多く、私も例に漏れず「温かさもあれば、熱さもあるサークル」(なんだこいつ)って書いていたのですが、この回答だけ異彩を放っていました

今年の新入生自己紹介号は投稿数が恐ろしく少なく、みんな書いてくれ!と切に思っています。もしかしたらこれを読んでいるかもしれない東大OLKの新入生諸君、新入生自己紹介号を書こう!そして他の新入生たちを啓発してくれ!

他己紹介

投稿数:★★★(最終的に)
長さ:★★★
内容:同期の紹介

夏と冬の年に2回、同期の1人ことを会報で紹介できます。他己紹介を書きたい人を募って、その中で担当を割り振ります。自由度が高く、紹介する人とされる人のこれまでの交流を書き連ねたり、インタビュー形式であったりと様々です。過去の他己紹介を読み返してもすごく面白く、私のお気に入りの他己紹介のうち、ここでご紹介できそうなもので一つ例を挙げると、少年漫画の主人公ばり、なんなら少年漫画の主人公にしてもやりすぎだと思われそうな稲毛さんの1年生の時の成績をまとめた他己紹介です。非現実感と爽快感があります

ですが、この他己紹介、放棄されがちで、夏の他己紹介がなぜか真冬に上がったり、最高気温が35度を超えるめちゃくちゃ暑い時期に冬の他己紹介があがったりします。放棄されたままなあなあになることも多々あり、私の他己紹介は現在二人に書き溜められています

割り振りに参加しなくても勝手に他己紹介を書くことができて、今年度の夏の他己紹介では、私は留学した津田同期について勝手に書きました

本郷会報

投稿数:★★
長さ:★★★★★
内容:なにか1つのテーマについて

なにか1つのテーマについて解説したりします。オリエンテーリングについてでも、オリエンテーリングに関係ないことでもよくて、ポケモンや好きなアーティストなどオリエン以外の趣味・遠征記など様々です。最初から最後までちゃんとまとめようねみたいな雰囲気があると思ってます。そんな個性が光る本郷会報は今年度も粒揃いで、古代エジプト史について13ページに渡って解説する強者も現れました

私が好きな特に好きな本郷会報は2009年度のもので、このヤバさを紹介するためにこのアドベントカレンダーを書いたまであるのですが、これです!

狂気の日本国憲法ルー語変換です。ルー語を知らない人のために説明すると、ルー大柴という人の芸風で、「一寸先はダーク」「井の中のフロッグオーシャンを知らず」みたいな日本語の文章を一部だけ英語にするのがルー語です。これを、日本国憲法でやってます。それだけでもびっくりなのに、これが3ページ続きます

長期休み特別号

投稿数:★
長さ:★★★
内容:なんでも

本郷会報自由度高いバージョンだと思ってもらえると理解がしやすいです。会報書きたいけど、本郷会報にするぐらいにはまとめられないよなとか、なんか自語りしたいなというときにぴったりです

春休み特別号では、その年度に行った大会練習会を全てまとめるみたいな日記風の会報を書く勢力もいます

セレ・インカレ抱負号

投稿数:★★★★
長さ:★
内容:レース前の抱負

大事なレースでの目標・レース前の取り組み・レース中に意識することを書き連ねます。簡潔に1枚でまとめる人が多い印象です

セレ・インカレ反省号

投稿数:★★★★
長さ:★★★★★
内容:反省・大会を終えて思うこと

東大OLKで最も熱い会報はこちらです!

反省号では、レースの反省やこれからの目標について書くのはもちろん、面と向かっては言いづらいことも会報を通して伝えることができます。本音大公開号でもありますね。印象に残った人へのメッセージは特に面と向かってだと恥ずかしくて言いにくそうな真剣なお礼もあって、自分に向けてのメッセージがあるとすごく嬉しかったりします

特に、春インカレ反省号の熱量は凄まじく、心震わせる名会報はここで生まれる印象があります。学連登録4年目の人々にとっては、春インカレ反省号は現役として最後の会報になるため、大学4年間オリエンテーリングをまとめている人が多いです。また、たまに数年経ってから春インカレ反省号をアップロードする人もいるため、春インカレ反省号は日頃のチェックが欠かせません

今回の秋インカレ反省号は秋インカレ前泊からの日記を書いてくる人が多く、私はもっと細かく記憶の限りを書いてやろうとしたら、なんか書いても書いても全然終わらなくて、やっと今日書き終わりました。日記部分は10000文字を突破し、凄まじいことになってしまいました

会報紹介終わり!

東大OLKと会報

時間がなくなってきたので、私が2023年の秋インカレ反省号で書いた会報についての想いを、改変して載せます。考えていること・感じていることはあの頃から少しだけ変わってしまいましたが、なるべく多くの人が会報を書気、なるべく多くの人が会報を読むことが大事であるという気持ちは全く変わってません

会報を書けば、その人の事情や気持ちがわかり、接しやすくなります。裏を返せば、会報を書いていない⼈にどう接するのが適切なのか考えようもなく、地雷を避けようした結果、会話でのコミュニケーションも減ってしまうように思います。成績が芳しくなさそうだという⼀つの事象にしろ、そこには様々な事情があり、努⼒したのに成績が芳しくなかった場合と、モチベがなくて努⼒もしなくて成績が芳しくなかった場合と、モチベはあるはずなのになんか努⼒できなくて成績が芳しくなかった場合と、モチベはあったのに努⼒したくてもできなくて成績が芳しくなかった場合にかによって、かけるべき⾔葉や態度は決定的に違うはずで、それはその人について知っていないとできないことです。普段の会話でのコミュニケーションでもその人の事情を知ることはできますが、大所帯の東大OLKでは会話する⼈数と会話の深さと会話の時間にはかなり早く限界が来るので、会報を書いた方が効率的です。また、会話で自分の本音を話すのが苦手な人がいたとしても、じっくり時間をかけて言葉を選びながら自分の意思を発信することができる場があることも会報の強みだと思っています

私は、誹謗中傷にならないのであれば、どんなにネガティブなことでも、めちゃめちゃ傲慢そうなことでも、そこに本音があるなら書いて良いと思います。何を書いてもいいです。どんなことを書いてもきっと東大 OLK は受け⼊れていると思うし、少なくとも私は受け⼊れています。色々ありましたが、私はその姿勢を変えていません

そして、会報は東大OLK の⼀体感とオリエンへの向き合い⽅への多様性を両⽴させることにも貢献していると思います。東大OLK は様々なオリエンテーリングへの思いの違いがある中で、みんなでオリエンするサークルです。オリエンテーリング速くて尊敬だなって雰囲気はもちろんあるけど、全員に頑張りを強制する雰囲気もないですし、インカレだって強制参加ではありません。ENJOY YOUR ORIENTEERING!って感じですよね。

でも、OLK はその分ばらつきやすいのが弱点で、普段は東京近郊にばらばらに住み、別々の⼤学に通い、東⼤や小平のトレに⾏かなければ週末のオリエンでしかメンバーに会わないし、オリエンの⽇はオリエンばっかりして配⾞で爆睡していていて、会話量が極めて少ないことがさらにばらつきやすさを加速させています。ですが、そんな中で 東大OLK って結構まとまっていると思いませんか? OLK がどうしてまとまっているのか。それは会報を書いて、会報を読んでいる⼈が多いからだと思います。会報を読めば、読んだ⼈は書いた⼈の考えを知ることができます。1 ⼈が 1 ⼈のことを会報読んで理解する、この⼩さな積み重ねがいつのまにかみんながみんなを知っている⼤きな塊となって、進んでいる⽅向も推進⼒もそれぞれ違うのに、団体としてまとまることができるのだと思います

組織としての東大OLKは会報によって支えられていると言っても過言ではないでしょう。ですが、東大OLK内で会オンラインでの自己発信のツールが会報以外にいくつかできてしまった今、会報を書く文化が下級生のなかで薄れているように思います。あともう少しで東大OLKからいなくなる、老害に片足を突っ込んだ4年生である私は、大好きな東大OLKの雰囲気を形作っていいる会報がもう少し栄えて、私がいなくなった後も脈々と続いてほしいなと切に願うばかりです

おわりに

もっと言いたいこと、伝えたいことあったんですけど、時間がなさすぎて無理でした。自分の時間管理能力の無さには残念な気持ちでいっぱいです

長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました!

前座

ここで、アドベントカレンダーを締めようかと思っていましたが、そうにもならない事情が生まれてしまいました。私の次の日のアドベントカレンダー担当者が現日学幹事長遠藤陽太なんです。つまりは第45回東大OLK大会サブ作図責任者→作図責任者の流れになっているんですよね。流石に運命。というわけでサブ作図責任者と作図責任者のエピソードをいくつか最後にご紹介するということで、私のかつてのボス、敬愛する遠藤の前座とさせていただきます。時がすぎて記憶が朧げになってきたので、細かいところまで正確かどうかは自信がないです

【入信】
私が第45回東大OLK大会の足尾調査に入っていくらか経った頃、ランダムに訪れる昼の調査と徹夜での反映をこなす私の生活リズムは完全に崩れて常時疲労状態でした。そんな時にするOCADでの作図は凡ミスがよく生まれてしまいます。遠藤、間違えてごめん、、が発生しました。遠藤は同期たちとことあるごとに論戦を繰り広げている印象があったので、ワタシモツメラレル、、と思って内心オドオドしていたのですが、私よりもっと調査に参加していてもっと疲れているはずの遠藤はいいよいいよ、優しく笑ってくれました。なんだこの人、すごく良い人だ!と遠藤の株が一気に上がりました。心身共に疲弊しているときの不安。予想外の赦し。カルトと似た構造です。その後、「平田は遠藤に対してフィルターがかかっている」と言われるようになりましたが、そういうことです

【無邪気】
OCADへの反映作業が遠藤の担当だったので、普通の調査者のように夜眠って朝起きて、朝食のために調査宿内を移動していたら、徹夜していたとおもわしき遠藤が「ちうねん(私)、みてみて!」と声をかけてきました。遠藤のデカいPCを覗き込んでみると、点状特徴物の記号としてクマとハチのマークを自作したらしく、それをみてほしいとのことでした。なにそれすごいね!!みたいな感じで作図責任者とサブ作図責任者は朝から大変盛り上がりました。遠藤は忘れているかもですが、私の中ではすごく良い思い出です

【クッキング】
遠藤は調査中に自作料理を作って売りつけたりしていました。私はキャベツの煮物を50円で買いました。

【めでたし】
過酷な足尾調査の甲斐あってか作図責任者遠藤・サブ作図責任者平田はその年の2023年関東ミドルセレでお互いセレ初通過を果すのでした

ほんとに終わりです!ではまた



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