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「音楽」を語らなくなったDJ達

鬼の入荷ラッシュ月間となっております3月。いかがお過ごしでしょうか。膨大な入荷量と仕事量に撲殺されております。皆様是非とも新しいレコードをお買い求めください。自分が知ってる音楽しか聞かなくなるのは退化の始まりです。

さて春の日差しが降り注ぐ新潟。
私は30歳を過ぎたあたりから突然花粉症になりました。

「花粉症?ぎっくり腰?甘いこと言ってんじゃねーぞ!」

と思っていた20代。
36歳になる今年。コンプリートです。皆勤賞です。

「3月。ああ、なんだかぼんやりするなぁ。目も痒いし鼻水も出る。鼻水はいつもか。パトラッシュ僕もう眠いや。あ!天使達のお出迎え!」

これが花粉症です。花粉症の皆様もご自愛ください。
そして私に良い予防方法を教えてください。

さて最近の入荷物から何点かご紹介。自分でも忘れていますがレコード屋のnoteです。重ね重ねですが、先の入荷情報やオススメ情報は店頭とメンバーシップ方のみのお伝えです。そして有料部分の99パーセントは音楽話ではなく私の妄想話です。気にしないでください。

実験ダンスの大御所Shackleton、ポップになった!
ウチのポップという基準は世間から大きくズレていますが、これはポップです。これまでのエクスペリメンタルからダブ〜ダウンテンポ路線。そして私はこちらの方が好み。実験的だから攻めているのではなく、ポップだからこそ攻めている。という感覚が素晴らしい。

Julia Holter変わったよね?壮大な美麗エクスペリメンタル・シンガーから、奇妙なワイアード感。ジャケもちょっとキモい路線に。これまでのファンの評価は分かれるかもしれませんが、ウチ的には過去一です。
ウチ的に過去一というのは、世間のセールス的にはそぐわないパターンが多い貧乏神です。

UllaやPendant(Huerco S.)を擁するアンビエントの超名作カセットが待望のヴァイナル化。これは全ての音が完璧です。
アンビエントはフォークやダンスと一緒で「よーしアンビエント作っちゃうぞ!」と気軽に手を出されやすい音楽ですが、だからこそセンスの差が大きく露呈されます。こういった作品に触れその耳を鍛えるべし。


「手を出しやすい」とは一体なんぞや。
もはやPC1台で作れるようになった「音楽」は手を出しやすく、「中国雑技団」は手を出しにくいか?

音楽を聞こうが聞くまいが出来てしまう最たる例。
それはDJです。


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