下の子の優しさ

私には小学校に入ったばかりの娘と

まだトイレトレーニングが終了していない4歳になったばかりの息子がいる。

昨日、仕事を終えた夫婦と帰宅した子どもたちで夕食を食べ、子どもたちを風呂に入れて、といつも通りの生活を送っていた。

次は娘の宿題の丸付け(うちの学校では親がやることになっている)というところだ。息子は早くそれを終わらせて、姉と遊びたいと言っている。妻はいつの間にか寝ていた。疲れていたのだろう。そんな時プチ事件。

娘が宿題の日記をうまく書けないだの字が汚いだので取り乱し始めたのだ。最初は穏やかに対応していたのだが、だんだんこちらもヒートアップ、ノートの一部は破れたり、消しゴムの消しあとで黒ずんだりしながら、なかなかのボリュームでのやりとりになってしまった。かれこれ1時間半。10時を過ぎた頃にやっとひと段落し、娘を労った。

その時ふと

ん?妻は寝ている。息子はどうしたんだ、と。

近くで姉を待ちながら一人で遊んでいたはずのシルバニアファミリーは片付けられて部屋の隅に置かれていた。

寝室には一人で読んだのであろう絵本が数冊。

先に寝ている妻の布団に潜り込み、こめかみにちょっぴり涙が乾いた跡をつけながら寝息をたてている息子を見つけて

私と娘で反省した。

ここからは解釈になってしまうが、

ずっと気を遣って息子は静かにしていた。

わがままも言わず、遊び声もあげず1時間以上も一人で過ごしていた。

逆だったらどうだろう。

息子が赤ちゃんじみたわがままを言って妻とぶつかっている時、私も娘も静かにしているだろうか。いや、口を挟んでいるね、と。

二人で爆睡している息子を抱き上げてしばらく頭を撫でて謝り、二人で間に挟んで寝た。

トイレの失敗は毎日。食事や朝の支度の遅さなど口を出したいことは山ほどある下の子。

そんな下の子の優しさに触れて、なんとも言えない雰囲気で娘と語りながら寝た昨日の出来事。

それを忘れたくなくて、久しぶりにここに書き残すことにした。

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