貧困と教育と将来設計

生活保護と大学進学についてのアベマプライムの番組を見た。

生活保護世帯にいる子どもは、そのままでは大学進学ができない。世帯分離(世帯に支払われる保護額が減額される)をしなければ大学という選択肢がないのだ。

保護から離れると、学費等を稼ぎながら通わねばならず、なかなか難しい状況に陥ることが多いらしい。

生活保護を受けていないが、経済状況が十分ではない家庭はどうか、と考えてみると、それも大学進学は難しい状況になる。

そんなことがあるため、アベマプライムでは賛否両論の激論が交わされていた。

教育と将来設計には相関関係がある。

教育と家庭の経済状況にも相関関係がある。

能力や才能、情熱と教育や経済状況に相関関係は、、、ある!と断言はできない。

社会保障の一つとして教育にお金をかけられるかどうかは非常に大きな問題なような気がする。

だからこそ、若年層の「投票率」をグンと上げていきたい。政策を打ち出す政治家が高い投票率の年代を意識するのは自然なことだから。

とまあ、これはきっかけで、

この放送を見た後にプライムビデオで見た

「美味しんぼ」の「代用ガム」という回が味わい深かったのだ。

戦後の貧しい時期を暮らした主人公の上司「副部長」

長男だった副部長が、建設会社の社長である弟に亡くなった父の墓を移さなければいけないというお金の相談をしたところ、そんなの知らんと言われる。

父は貧しくても子どもたちに優しく、貧しさを跳ね返そうとしていたではないかという長男と

父は兄にだけ優しかった。大学も兄には行かせたが俺には行かせてくれなかった。本当は学者になりたかったのに。という弟(父がその時事業に失敗して経済的に厳しかったため高卒で働かなければいけなくなった)

お前が小さい頃お腹を空かせてごねている時に小麦粉でガムを作ってくれた父の優しさを忘れたのか!と兄

小麦粉でガムなど作れるわけないだろう、と弟

色々あって、山岡さんがそのガムを再現して二人に食べさせることになる。

それを食べた弟が言った言葉が心に刺さった

「青臭いよ。なんの味もしない。生の麦の匂いだ。ひどくまずい。いくら何もない時代だからって、よくもこんな物をガムの代わりになんて・・・。こんなものがガムの代わり・・・なんて惨めだったんだ。」

「子どもにこんなものしか与えられなかった親は、さぞ辛かったろうな・・思い出したよこの味、この感触。このにおい。親父は私を慰めるために知恵を絞ってこんなものを・・・。優しい親父だったんだな・・・。そうさ、親父は優しかったさ。不運に耐えて貧しさを跳ね除けようと一生懸命だった・・。」

政治が家庭を保障するかどうかを考えるとき、「お金」と「苦労度合い」の釣り合いから是非を考えようとする「感情」がいかに狭いかを忘れないように、この言葉を残しておこうと思った。



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