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Rockon Social Club 1st ALBUM 『1988』素人感想


『Rockon Social Club』って何?何かのクラブ?

男闘呼組の四人(前田耕陽(Key./Vo.)・高橋和也(Ba./Vo.)・岡本健一(Gt./Vo.)・成田昭次(Gt./Vo.)にB'zのサポートドラム等で大活躍中の青山英樹(Dr./Vo.)、そしてプロデューサーの寺岡呼人(Ba./Gt./Vo.)の二人が加入し六人になったのが「Rockon Social Club」です。
2023紅白のMISIAの「傷だらけの王者」でちょっと出てました。
2023/03/01にZepp Fukuokaでデビューした50代の新人バンドです。
よろしくお願いします。
個人メンバーについては後日別記事にて。
本当は「寺岡呼人と成田昭次がメインとなってその時その時でゲストを呼ぶ」という方式だったようなんですが(なので、十二月の男闘呼組復活公演時にもまだふんわりとしていたし、説明する昭次もふんわりしていた)、音入れしたらこのメンバーがしっくりくるってことになったみたいです。
略称はロックオン、RSCです。

デビューアルバム『1988』について

1988、というのは男闘呼組がデビューした年な訳ですが、それをあえて自分達の新バンドの1stアルバム名に持ってくるところがにくいですね。全曲作詞作曲編曲した呼人曰く、「『自分が考える男闘呼組』をアルバムにした(要約)」だそうですが、それにしてもやはり男闘呼組とは違うんだなというニュアンスもあります。それはそうで、まだメンバーはほとんど作詞作曲に関わっていないからみたいですが(歌割りなどのディスカッションをしているのはアルバムについていた(そして今はRSCファンクラブAppで見れる)特別映像で確認することはできます)。
というかこのアルバム、二〇二二年十二月くらいから曲制作→昭次が仮歌入れてメンバーに渡す→一月に二日間でレコーディング→三月〜四月に発売・対バン方式でのライブツアー
というとんでもない速さで制作されています。

各曲の感想

全体的には「最大公約数としての男闘呼組な曲」をイメージされて作っている感じです。男闘呼組は九枚アルバムを出していますが、それらを呼人が聴き込んだ上での作り方+昭次がギターリフを新たに入れ込んだ+歌割りは昭次と岡本様が中心で割った(上記特典映像でその様子は確認できているので)、という感じですかねえ。

1.Rockon Social Club

昭次いわく「プロレスの入場曲っぽいのにしたい」と言っていたこのバンド名を冠した曲。確かにプロレスの入場曲ぽくて、新日本とかだなー使うとしたらなーと聴いてて思ってました。重いベースとバスドラの音から始まるこの曲聴くと、ちょっとテンション上がりますね。ウソですいつもぶち上がります。

2.Foxy Lady

と思えば七十年代を彷彿とさせるブラック寄りのロックもできちゃうのがこのバンドの強み。セクシィなミドルリズム+ホーン隊による厚み+そしてギター三本+ベース一本の竿の厚みがあって大変にセクシーな曲です。
大体ライブの2曲目に配置されていましたね。

3.Rolling Thunder Baby

なんでしょうね、この曲ライブで聴く時大体もう足が痛くてたまに攣りかけていたりするんですけど、最後のパワー出し切ってOi!Oi!してしまうんですよね。耕陽のアジテーションもまたいいんだこれが。というか耕陽は歌中でのアジテーションのタイミングがとても上手いです。それについつられちゃうんだよなあ。そして足が攣る……。
最初聴いたときは「ビリビリ」って、って思ったんですけどライブで聴くとBPMの速さもあるし、アジテーションもあるし、メンバーごりごりに弾くし叩くしでなんかもうよく分かんないくらいテンション上がり切って、最後の曲ではもう体力つきかける事象が自分の中では起きる曲です。

4.パズル

元々は昭次のソロ名義で歌われていた曲なのですが、成田商事(昭次のバンド)名義でも歌われ、そして男闘呼組Ver.を経てRock on Social Club Ver.になった感じです。ちょっと耕陽のキーボードが入ったりと少しだけ変わっているところがあります。

5.ただいま

知ってますか?(いきなり)男闘呼組って実はアカペラもできるんですよ。(男闘呼組『参』のSTAY WITH MEがそうです)
(アーモンドチョコのCMだったような?)
三十五年を経て漸く帰ってきたね、ということでファンが「おかえり」っていうところがライブではあるんですけどいつもこう、タイミングを間違えてしまう、そんな曲…。
いつもはほとんどファルセットを歌う耕陽がリードを頑張って取ってます。(556のライブで初めてRSCを見た友人が「キーボードの人凄い頑張ってリード取ってたね」と言ってました。そうなんですよ)

6.翼をもがれた野郎ども

ラジオで元SMAPの森くんのお兄さんが出たときに「今の且行(大事故でリハビリ中だった)とかぶる気がする」とおっしゃってリクエストされたのがこの曲です。なんか王道の男闘呼組って感じの曲というか、4枚目アルバムくらいに入っていても違和感ないというか、「あ、呼人が考える男闘呼組はこうなんだな」って思える曲です。シンセ+マイナー調というところがまたこう男闘呼組のイントロっぽいなーって。

7.ヨッテタカッテ

まさに今のこの世の中をあざ笑うというか、男闘呼組後半にあった世間を揶揄する曲ですね。ここも「呼人の考える男闘呼組」って感じですが、個人的には今の彼らが歌ってこそぴったりなんだよなと思ってみたり。男闘呼組ライブツアーでもやりまして、丁度名古屋で中居くんが来た時にもやりましたね。556のライブでは耕陽がショルキーを持ってきて前に出てきて、アジテーションになって皆にジャンプさせたり小さくなったり大きくなったりさせていましたよ。英樹も合わせて小さくなったりしてました。

8.Love Again

これねえ、最初聴いた時「あ、これ間奏のギターのタイミング合わせるの難しいぞ」って思ったんですよ。間奏に入ると岡本様と昭次がそれぞれ弾くんですが、ハモらせているんですね。しかも隣ではなく上手端と下手端という距離で。だから少しでも二人のタイミングが合わないと綺麗にハモらないんです。逆にライブでハモった時は背筋がぞわっとしましたね。鳥肌が立った。歌詞の要約は「昔の彼女に久しぶりに逢った男性の話」です。(身も蓋もない)
後ちょっとchicagoっぽい。

9.Te querrá mucho

一番このアルバムで驚いた曲。「Uno・Dos・Tres・Cuatro!」の掛け声で始まるこの曲、なんとラテンで和也ソロなんですよ。これによってGt.を弾いていた呼人がBa.に変わります。そしてコーラスを昭次がメインで歌っているのですが、最初は上ハモ・そして途中から下ハモに変わるんですね。そして恐らく、岡本様はバッキング、昭次は最初だけメインで後はバッキングに変わってます。というかラテンなので、あんまりギターギターはしていなくて、メロディはホーンがメインになっているのですけどね。後はもう和也の歌の表現力に酔い痴れてください。

10.遥か未来の君へ

クレ工業さんありがとう。
5-56でお馴染みのCMソングです。
聴いた時「る、瑠璃色の地球?(松田聖子)」と思ったのは内緒の話だよ!
後なにげにスィッチボーカルの順番が珍しいです
昭次→和也→岡本様&昭次→サビ、という感じですね。

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