ほらね、と定跡に見えて力戦の気分。 #指す将順位戦9th A級2組①vsシメサバさん戦 自戦記(#ロウポン炎の100番勝負 第34戦)

 おはようございます。本日も一日頑張りましょうと書けと書いてあった。先日行われた対局の自戦記を記すものである。

対局前の意気込みは下記の通り

また指す順放送局で触れられたようである

ほとんどすべての対局にコメントを残されているスライド作成のやきそばさん(cp.)とゲストパーソナリティのたそがれさん、パーソナリティのこまちさんその他諸々各関係者の方には感謝多数である。みんなで登録者数を500以上にしてスパチャできるようにしようぜ。という心持ちである。

さて、振り返っていこうと思う。

先手シメサバさん後手ロソポソ

 事前の棋譜検討の時点で情報戦という意味では差がついていたのかもしれない。これに関しては申し訳ないと思いつつ、開幕前までは指さなくてもいいかな、という気持ちもあったこと、よこしまな気持ちがあったことここに記しておく。さてシメサバさんは四間飛車党でありアナグマゆるさじの遺伝子を感じる。具体的には藤井システムも辞さない態度であるのでところどころ工夫をほどこして良さを求めてくる棋風といえるかもしれない。それを考慮して対局に挑むこことした。

ドヤヤヤーン

 すでに周知の事実であるけれども筆者は本格的居飛車等であるので△8四歩は当然である。だってそう決めたんだもん。

この飛車寄りに1分使う居飛車等

すでに迷っている。▲6七銀上がってくるって本に書いてあったので、そうなったならば△5三銀から行けばいいって。でも上がってこなかった。あの銀は上がってこなかった。後手としてそのほかに指す手がないので飛車を寄る。これも今にしてみれば普通の手であるけれども居飛車党経営は大変なのである。

この手に1分47秒かける居飛茶党

銀が上がってきたので銀を出したものの、振り飛車の飛車の回ってきたところに飛車を回って受け止めの形。そういえばこの形は居飛車側の定跡本や、振り飛車の定跡本でよく見る形のようじゃないか。その後▲6八角に△5五歩とする。とりあえず6六の地点に殺到康光である。

ここで先手は5分程度使う。

この後の展開として、▲同歩とすると△同銀になるのでその後をどうするのかを考えているのであろう。これは将棋が強い人の所作である。とらずに▲6五歩もそういう形もほかの定跡本で見た記憶があるし。ということで先手は▲同歩△同銀▲5四歩が先手の構想であった。

俗に言う、たらちゃんである

相手がタラちゃんならこちらはイクラちゃんで対抗するのがいい。△5六歩としてもしかしたら指しやすいのではないかと楽観的。

この歩に2分半使用する

先手がさばいてきた時には▲6一銀などが残る。王様の近くに拠点の歩という意味では冷静には後手のほうが忙しいのではないかとも思う。ただ、現状△6六銀は▲5六銀なので応援が必要なのではないか。こののちお互いに陣形整備に入る。最後の晩餐のようである。
▲4六歩△6四歩(3分)▲9八香(2分)。この9八香を見て突っ込んで来いよ、と声をかけられているように思えるので反発したくなった。細かい振り飛車の技である。受け身であるならば5六歩を取りに行こう、である。

カウンター

△6三金▲4七金△5四金。この形はそのままであれば隙だらけであるけれども斜めコマの交換を考えなければよい。
▲7七角△6五歩で開戦である。

いけいけどんどん

結論から言うと振り飛車の捌きを軽く見ていた。深く読むと悲観的になるし、楽観的になると足元をすくわれる。
▲6八飛車は振り飛車の呼吸。
△7五歩から一歩交換をして△7七飛でこちらはおしゃれ感を演出。

オッシャレー

白状すると△7四飛車として桂馬をはねようと思っていた。時たま思考と行動は結び付かない場合がある。ただこの飛車に紐がついているというのが相手へのプレッシャーになったかもしれない。なんだか強そうじゃん。
▲6五歩△同金に▲5五角で真っ青になった。

Simpleシリーズ THE・さばき

△7三に紐はついている、という主張であったとしても▲6四銀があるため△同金と取れない。であるので△同角なのだけれども。その後の▲5六銀が気持ちよい。居飛車党ながらそう思う。

Simpleシリーズ THE・さばき2

とりあえずこのままさばきあったら勝てないので。△6七歩からねばりに行く。同飛車ならばおかわりくん。▲5八飛車なら?

5七歩は並にとられる。なので△6九角として飛車を引いたら△6八歩成とおがみたおしに行く。であるので▲5五銀△5八角成▲同金は進むところ。

すかさず△5五金はそれこそ7三飛車の紐が今度こそ生きると信じて、6四の隙を見せつける。
▲6四銀。個人的には代えて▲6四角だったかと思っている。

このタイミングで△6九飛車でいけるやろ読んでいたのだけれども、時間が足りず読みが終わらないので無難そうな△7六飛車。読みを深めていく。▲7七歩は当然として当初の目的通り△6九飛車を打つ。

いやいやいやいやいや

△7四飛車とか飛車を逃がしても良いやんかと今になってみれば思う。別の考え方としては先手が指したい手を多くすることによって幻惑させる効果があったのかもしれない。飛車とっておろす、という二手。▲5五銀と金をとる一手。すべて魅力的に見えるのだから。これは今後の中・終盤アイデアになりそうな気配である。
▲5九歩△6八歩成として▲7六歩△5八と▲5五銀△5九飛成とするとどうか。

これは結構なのでは

先手の玉が露出してきたのではないだろうか。アンダーウェアくらいにはなっているような気がする。3九の地点をめぐる争いであるが、悩ましい攻防の角が飛んできた。
▲7五角。

ここで読んでいた手としては▲4二角成は成立するか否かである。結論から言うと本譜はそれを相手にゆだねた、△7四歩である。
例えば△5七歩とすると▲7二飛車で攻守交替に見える。

ほっておくと▲4二角成△同銀▲4一角から寄せられていそうであるけれども詰みではないのでここは▲4一角△同玉▲2二金とかで。

先手ツミソニアン博物館

とりあえず読み切れなかったのでやってこいの△7四歩。

結果論でいえば▲5五角であれば展開が変わっていただろう。
このお願いが通り本譜は▲8四歩で攻めの速度がさがったのでこちらもゆっくりできる。ゆっくりしていってね。その後進んで。

△6一歩▲同飛車成は時間稼ぎ

ここで△1六歩▲2七玉△2八銀成を見つけられたのが幸運。途中の4八とも着実な手であった。

投了図以下は頭金まで

88手で先手の投了となった。対局・観戦ありがとうございました。

振り返りとしては飛車を見捨てての2手が大事なポイントであったかと思う。初戦の勝ちは3期ぶりであるので今後もがんばりたい。
本局はフリー対局であり、その場合はなるべく指す順放送局へ棋譜を送ったほうがよいので皆様もぜひそのようにしよう。自己顕示欲を程よく上げていきたい。(了)

---- 棋譜 ----時間は適当である

開始日時:2024/06/15 12:05:04
終了日時:2024/06/15 12:12:03
手合割:平手  
先手:シメサバ
後手:ロソポソ
手数----指手---------消費時間--
1 7六歩(77) ( 0:04/00:00:04)
2 8四歩(83) ( 0:05/00:00:05)
3 6八飛(28) ( 0:07/00:00:11)
4 8五歩(84) ( 0:06/00:00:11)
5 7七角(88) ( 0:01/00:00:12)
6 6二銀(71) ( 0:04/00:00:15)
7 1六歩(17) ( 0:04/00:00:16)
8 1四歩(13) ( 0:03/00:00:18)
9 6六歩(67) ( 0:02/00:00:18)
10 3四歩(33) ( 0:05/00:00:23)
11 3八銀(39) ( 0:05/00:00:23)
12 4二玉(51) ( 0:07/00:00:30)
13 7八銀(79) ( 0:05/00:00:28)
14 3二玉(42) ( 0:02/00:00:32)
15 5八金(69) ( 0:04/00:00:32)
16 5二金(61) ( 0:03/00:00:35)
17 4八玉(59) ( 0:03/00:00:35)
18 5四歩(53) ( 0:03/00:00:38)
19 3九玉(48) ( 0:02/00:00:37)
20 7四歩(73) ( 0:08/00:00:46)
21 2八玉(39) ( 0:05/00:00:42)
22 4二金(41) ( 0:04/00:00:50)
23 5六歩(57) ( 0:04/00:00:46)
24 9四歩(93) ( 0:03/00:00:53)
25 9六歩(97) ( 0:02/00:00:48)
26 7二飛(82) ( 0:03/00:00:56)
27 6七銀(78) ( 0:05/00:00:53)
28 5三銀(62) ( 0:02/00:00:58)
29 7八飛(68) ( 0:03/00:00:56)
30 6四銀(53) ( 0:05/00:01:03)
31 6八角(77) ( 0:05/00:01:01)
32 5五歩(54) ( 0:04/00:01:07)
33 同 歩(56) ( 0:01/00:01:02)
34 同 銀(64) ( 0:03/00:01:10)
35 5四歩打 ( 0:02/00:01:04)
36 5六歩打 ( 0:04/00:01:14)
37 4六歩(47) ( 0:06/00:01:10)
38 6四歩(63) ( 0:02/00:01:16)
39 9八香(99) ( 0:03/00:01:13)
40 6三金(52) ( 0:02/00:01:18)
41 4七金(58) ( 0:06/00:01:19)
42 5四金(63) ( 0:02/00:01:20)
43 7七角(68) ( 0:42/00:02:01)
44 6五歩(64) ( 0:05/00:01:25)
45 6八飛(78) ( 0:02/00:02:03)
46 7五歩(74) ( 0:03/00:01:28)
47 同 歩(76) ( 0:06/00:02:09)
48 同 飛(72) ( 0:02/00:01:30)
49 7六歩打 ( 0:05/00:02:14)
50 7三飛(75) ( 0:02/00:01:32)
51 6五歩(66) ( 0:05/00:02:19)
52 同 金(54) ( 0:01/00:01:33)
53 5五角(77) ( 0:20/00:02:39)
54 同 角(22) ( 0:02/00:01:35)
55 5六銀(67) ( 0:05/00:02:44)
56 6七歩打 ( 0:02/00:01:37)
57 5八飛(68) ( 0:02/00:02:46)
58 6九角打 ( 0:05/00:01:42)
59 5五銀(56) ( 0:18/00:03:04)
60 5八角成(69) ( 0:04/00:01:46)
61 同 金(49) ( 0:03/00:03:07)
62 5五金(65) ( 0:05/00:01:51)
63 6四銀打 ( 0:03/00:03:10)
64 7六飛(73) ( 0:02/00:01:53)
65 7七歩打 ( 0:05/00:03:15)
66 6九飛打 ( 0:04/00:01:57)
67 5九歩打 ( 0:05/00:03:20)
68 6八歩成(67) ( 0:02/00:01:59)
69 7六歩(77) ( 0:05/00:03:25)
70 5八と(68) ( 0:02/00:02:01)
71 5五銀(64) ( 0:03/00:03:28)
72 5九飛成(69) ( 0:04/00:02:05)
73 7五角打 ( 0:05/00:03:33)
74 7四歩打 ( 0:10/00:02:15)
75 8四角(75) ( 0:14/00:03:47)
76 5七歩打 ( 0:03/00:02:18)
77 7一飛打 ( 0:07/00:03:54)
78 3九銀打 ( 0:03/00:02:21)
79 1七玉(28) ( 0:04/00:03:58)
80 1五歩(14) ( 0:05/00:02:26)
81 2六歩(27) ( 0:01/00:03:59)
82 4八と(58) ( 0:05/00:02:31)
83 5一角成(84) ( 0:04/00:04:03)
84 6一歩打 ( 0:03/00:02:34)
85 同 飛成(71) ( 0:02/00:04:05)
86 1六歩(15) ( 0:05/00:02:39)
87 2七玉(17) ( 0:02/00:04:07)
88 2八銀成(39) ( 0:02/00:02:41)
89 投了 ( 0:06/00:04:13)

まで88手で後手の勝ち

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