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複数のマスターノードを稼働するには

マスターノードをVPSで稼働させていると気に成るのがVPSレンタル費用ですよね、レンタル数が多く成ったりマスターノード報酬がVPSレンタル費用に見合わなくなるとどうしたらよいのか困ってしまします。

今回のお話は、PACcoin($PAC)のマスターノードを稼働中のVPS(VULTR)内で、別のコインのマスターノードを稼働させ、お得にコインをどんどん増やしてしまう方法のお話です。

PACcoinのマスターノードは、サーバータイプ「Ubuntu」の「16 04 ☓ 64」で稼働しています、同じサーバー仕様で稼働可能なマスターノード付きコインであれば、VPSの容量などの仕様範囲内で複数種類稼働させることが可能です。

今回は例として、下記の五点に着目し「SmartCloudCoin」と言うコインのマスターノード設定を例として、説明します。

・入手価格が安い
・WEBサイトが日本語になる
・日本語のホワイトペーパーがある
・マスターノードの設定が簡単
・サーバーへの負荷が少い

SmartCloudCoinとは
 WEBサイト:https://smartcloud.cash

 ホワイトペーパー:日本語版

 マスターノードガイド:Github
 MN必要枚数:5,000 SMRTC


設定概要

基本的には次の5ステップで完了です。
・ウォレット側を準備する
・VPSへコイン用ディレクトリを作る
・VPSのポートを解放する
・作ったディレクトリへインストールする
・マスターノードをスタートする

<前提条件>
こちらの内容は、既にPACcoin($PAC)のマスターノードを稼働中であると仮定しての内容となります。

ウォレット側の準備

ウォレットでの準備は、PACcoinでする事と内容的には変わりませんので、ゆっくりとよく読みながら実施すればすんなりできてしまうかと思います。

5,000 SMRTCをロックします
・[Receive]タブで支払いリクエストを作成します
・Label(ラベル)を入力する(マスターノードの名前が分かりやすい)
 (日本語不可、半角英数字でスペースを混ぜないこと)
・Amount へ送金額 5,000 SMRTC をピッタリ入力します
・Request payment を押しリクエストを作成します
・上記リクエストへ 5,000 SMRTC を送金します


masternode genkey の確認
・Debug consoleを立ち上げる
・ウォレットメニュー「Tools」タブ内の「Debug console」をクリック
・「masternode genkey」と入力してエンター
・表示された文字列をメモする

masternode outputs の確認
・Debug consoleを立ち上げる
・ウォレットメニュー「Tools」タブ内の「Debug console」をクリック
・「masternode outputs」と入力してエンター
・表示された文字列をメモする

マスターノード設定値をウォレットへ追記
・ウォレットの「Tools」タブ内の「Open Masternode Configuration File」をクリックし設定ファイルを開く
・最下段に設定するマスターノード情報を追記する

[追記内容]半角スペースで区切り
1).マスターノードのラベル
 (日本語不可、半角英数字でスペースを混ぜないこと)
2).VPSサーバーのIPアドレス:ポート番号
3).masternode genkey
4).Masterenode outputs(余分な記号を削除)

MN1 127.0.0.2:9887 93HHHHHHHmasternodegenkeyXXXXXXg 2bbbbbMasterenodeoutputs77777777c 1

保存しウォレットを再起動してください。

ウォレットの設定はここまでです。


VPSへマスターノードの設定

PACcoinのマスターノードは、推奨設定でswap(仮想メモリー)を4GB確保するようになっていますので、既に4GBは皆さん確保済みかと思います。

VULTRの$5プランをお使いの場合で、VPS内で別のマスターノードを3前後稼働させるとすると、スワップは6GB位確保しておいた方が良いかもしれません、コインによりメモリー使用量は違いますので設定方法は割愛します。

参考までに、6Gのスワップを設定するコマンドです。

sudo fallocate -l 6G /swapfile && chmod 600 /swapfile && mkswap /swapfile && swapon /swapfile && echo '/swapfile none swap sw 0 0' | sudo tee -a /etc/fstab && free -h

6G の部分が容量設定値です、2G にすると 2GB 設定することが可能です。


SSHクライアントでrootへログインします。

ディレクトリ「smartc」を作成します。

他のコイン用マスターノードを設定するために、専用のディレクトリ[smartc]を作成します。
ディレクトリ名はコイン名に合わせて決めると良いかと思います。

次のコマンドを送信します。

mkdir -m 600 smartc


作成したディレクトリ「smartc」へ移動します。

次のコマンドを送信します。

cd smartc


VPSのポートを開きます。

マスターノードが通信できるよう、VPSのポートを開きます、smartcの場合は9887ですが、ポート番号はコインの種類により違いますので他のコインの場合は別の番号となります。

次のコマンドを送信します。

sudo ufw allow 9887


VPSにマスターノードをインストールします。

ディレクトリsmartc内へマスターノードをインストールします、smartcの場合は一度コマンドを送信したら、インストール完了まで待つだけです、最後に「masternode genkey」を入力する必要がありますので、コピペ出来るように準備しておいてください。

次のコマンドを送信します。

cd && bash -c "$(wget -O - https://raw.githubusercontent.com/SMRT-Cloud/smartcloud-guides/master/guides/mn_smartc_auto.sh)"

インストール終盤に masternode genkey を聞かれるのでコピペする。


マスターノードをスタートする

ウォレットより、設定したマスターノードをスタートします。

すぐにENABLEDとなり、30時間ほどで初回報酬発生するかと思います。

状況はウォレットと下記のエクスプローラーから確認できます。
http://explorer.smartcloud.cash/masternodes


終わりに

意外と簡単に、VPS内で複数のマスターノードが稼働できることを確認いただけたかと思います。

せっかく借りてるVPSですので、余すとこ無く活用し、良いマスターノード生活になればと思います。

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