原因と結果

ある結果が表れたとする
そのためには、結果がでるまでのプロセスがあり、
さらにさかのぼれば、起爆剤となる原因がある。

一例

星野監督のもと、阪神は、久方ぶりの優勝を手にした。

その前段階として、野村監督が、漠然とした精神論、方法論で指導してきた監督、コーチ、球団幹部といった、チームの頭脳として機能すべき者たちに、論理的思考を持ち込んだ。
多額の資金のある球団に中小企業が勝つためには、情報を徹底的に集め、敵の弱点をさぐり、こちら側の優位点を見出し、勝負に挑まねばならないという、思考方法を導入した。

その前段階として、これ以上、お客さんが減ると、球団をうっぱらうしかないという地点まで、落ち込んだ。
長年、球団OBが監督という路線を変更し、他球団から監督を招いたかといえば、決定的に、観客が減ったということが、阪神優勝までにいたるスタートだったのだ。

資金や、人脈などを持たぬものが、事態を打開するためには、現状起こっている問題を発見し、なぜ、そんなことになったのか、そこにいたるまでをさかのぼり、一つずつ探りながら、自分なりにこれが原因だったのだろうという所まで、粘り強く考える力を鍛えねばならない

前回のメール、昨日の会話でもとりあげたが、コロナウイルスに関して、自身が、間違いなく大変な事態になると確信したのは、1月終わり頃から、中国政府が、全力でウイルスの拡散の封じ込みに動き始めたという報道があったからだ。

中国政府というのは、一党独裁国家であり、ネガティブな情報を発信する
記者がいれば、海外のジャーナリストでも拘束するような国であり、それだけ指導者に権力は集中している。
そんな国が、ウイルス一つで、今や、東京を数段上回る世界経済の中心地、
上海を封鎖するという報道があった。

安倍政権は、さんざんネットサポーターを使い世論誘導を行い、テレビ局にも圧力をかけ、事実をねじまげ、隠し、生き延びてはきたが、中国政府が隠せないほどの事態を、安部政権ごときが、ごまかしとおせる訳がないと、確信したからだ。

おそらく、数か月は、世界経済は、劇的に冷え込んでいく。
こんな時だからこそ、世界で、日本で、街で、自分自身のまわりで起こって
いる問題に対して、なにがしかひっかかる出来事があれば、粘り強く、なぜ
こんなことになったかを考え、その考える過程のなかで、次の一歩が見えてくるのではないか

そう信じて、脳を働かせようと思う。