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狭間の住人02


時は2016.10.10。

夜。
布団に入り眠りにつくかつかない頃。

寝入りっぱなに誰かが話しかけてくる。

「なぁ…」

「おい」

「まだ寝てないだろ?」

「話を聞けって」

余りにもしつこい…。

「私の話す言葉、書き留めぃ」

(…は?
何言うてんの?この人…)

「良いから書き留めぃ」

(わかりましたよ…ったく)

枕元に置いてあったスマホを手にし、目を閉じながらも必死に焦点を合わせると見えて来たその人物は、英字新聞を読んで喜んでいた。

そして、どこからともなく現れたマッサージチェアに座り

「文明の利器は凄いんだね…」

と語り始めた。

私はその人が話す言葉を睡魔と闘いながら必死にスマホに打ち込んだ…


「文明の利器は凄いんだね。

ただ。
…ただ、もったいない。

自分の事のみを考えている。
問題はその小さな体のコリではない。


宇宙との繋がりを放棄し
自分の意思で生きていると思っているから『コリ』が出るのだ。

宇宙との繋がりを放棄してはいけない。

何故、今、ここに自分という存在があるのか。

そこが大事なのだ。

何故、今、ここに自分が配置されたのか。
それを感じなければならない。

それは
自分のできることで
何かの役に立つという事。

役に立てばいい。
それだけだ。

大衆に認められずとも
必ず時代は追いつく。

さぁ。
何をする

何ができる??

役に立てること。
できる事。

先ずはそこからだ。

探求する心。

今でいうと『ワクワク』『ドキドキ』なのか?(笑)

興味の矛先を『便利になるには』に向けてはいけない。
衰退する一方だ。

いかに気持ち良く
皆が協力して生きて行けるか。

支え合うとは?なんだ??
出来る事の共有。

それは、便利なものでなくていい。

お金のエネルギーに惑わされるな。
流されるな。

それよりも、遙かに大切な事を見失うな。

ちゃんと考えろ。
自分で考えろ。
良いエネルギーの循環。

できる事の共有。

それは何だ??
ちゃんと考えろ。

宇宙に放て
自分の思いを。

自分の時間をいかに無駄なく使うのか。
自分のできること
やり続ける。

こうして
誰かの言葉を文にする。
伝える。


その、できることを大切に。


楽をしようとするな。
それほど無駄な物はない。


常に目の前の物と向き合え
真剣勝負だ。
自分に湧いてきた興味に対しても
向き合え。

生きるのは常に真剣勝負なのだから。


長く生きることを美徳と思うな。
深さを求めろ。

常に自分が満足できる方へ。
満足できる方へ、だ。

自分を満足させるのは
自分自身なのだから。」


…と。

眠いながらも頑張って打ち続けた私…
偉い…。
そんなことを思いながら眠りについた。

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