姿勢なんか正さない
「姿勢」と聞くと、背中をぴんと伸ばさないといけない気がする。「姿勢を正しなさい」とかなんとか、小学生の頃から言われ続けてきたからなのか。もう、条件反射で背筋伸びちゃうし、「姿勢」って文字を見ただけで、骨盤まで正しい(っぽい)位置に戻っちゃう。
先日、試験勉強のために参考書と問題集を睨みつけていたのだけれど、急に「心の姿勢」という言葉が書かれているのを見つけて違和感を感じた。
心くらい、丸まった背中で肘ついて足組ませてほしいんですけど。
普段、朝から晩まで家族のため自分のため、誰かのために動きっぱなしなんだから。
何が衝撃って。社会福祉士国家試とか聞くと、すべてが、事実とか膨大な実験の結果とか思い浮かばない?たくさん勉強した有識者たちの歴史でもあるわけでしょ?
そこに。心の姿勢ときた。
別に文句を言いたいわけではなくて、「心の姿勢」と見ただけで、あ。ちゃんとしなきゃ。って思ってしまわない?わたしは思った。無い襟を正そうとしちゃった。
心の姿勢ってなんだろ。健やかなことや清々しいことや正しいことが、本来の心の在り方ということかしら。
不思議な気持ちになったな。
もちろん用語も問題も解答もなーんにも覚えてない。
正しい心の姿勢は得意な誰かに任せておいて。
心の中のわたしは、コーヒー片手に肘ついて足組んでかっこいい小説脇に置いてスマホでYouTubeでも見とこうかな。うんとくだらなくて、なんの得にもならない動画を。
そして正しい心の姿勢に疲れた人が通りかかったら、椅子差し出して熱い飲み物と体に悪そうなお菓子だしたげよ。
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