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第1章③50周年・イノベーションの種で起きた兆し

Hello,Note!
毎週金曜日にお届けする泉北ニュータウン物語。

前回は、泉北ニュータウンまちびらき50周年事業のきっかけを生み出すための企業や行政が市民と協働するための棚卸しワークショップを紹介しました。
今日は、まちづくりのヒント「機会」を次の種にすることを忘れない!ですね。いろんな機会を「イベントにする」「次の種を埋めておく」

50周年を実施するにあたり市民とそれを応援するプラットホームSENBOKU TRIAL(市民委員)を各企業が提供できる資源、ポテンシャルを出し合い、煮詰めいよいよ公募に至ったお話をお届けしました。

「本当に市民はくるのか?」

さて、いざ公募になりました。

今度は公募の前段階で「本当に市民はくるのか?」と当然の疑問が会議で溢れ出しました。
そりゃそうなんです。だってあったことも無い、話したこともない、企業や行政の枠の外で、むしろ消費者としてお付き合いしているとなかなか見えにくい行動様式で動いています。

そこで、出し合った資源を使いこなすペルソナ像を、企画案、仮題、場所、内容と企画運営者のイメージを書き出しました。

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市民が直感的に動く取り組みは、例えると濡れ手に粟じゃないけど、思いをもって活動している人が群れになってコミュニティを形成してすでに動いていることが圧倒的に多いです。

もちよれるコミュニティを形成できるか

泉北の事例を離れますがちょうど記事を書いている2020年12月まちづくりで楽しそうだな−と追いかけている三島のみなさんがこの「コミュニティ」の魅力を存分に書かれています。ご紹介しますね

「もっともっと面白い人達が集まる地域にしていきたいと思っているので、自分に出来ることをやっていきたいと思います。」
三島の人達さんのコメント

ここですよ、ココ。コミュニティの魅力って。
このお互いできる強みを共有しようよって雰囲気からはじまる、まちづくりの機運。
でも2017年当時、私はまだここまで表現できていなくて、50周年コンセプト「出会う、つながる、歩みだす」をひたすら「唱えていました」

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そこにはすでに泉北ニュータウンで人材がつながる取り組み、泉北をつむぐまちとわたしプロジェクト(通称 ツムプロ)の仕掛け人で担当部局の 堺市役所Tさんの強い後押しがあったことは今では本当に感謝です。

蓋をあけると100人近く公募説明会に集まる

2016年12月年の瀬も迫る超忙しいとき2日に渡り2開場で開催しました。

1日目は堺市役所地下食堂「森のキッチン」さんをお借りし開催しました。

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堺区にお勤めの泉北ニュータウン在住の方、泉北ニュータウンがふるさとの方などたくさんお集まりいただきました。

2日目は泉北ニュータウンのお膝元堺市南区区役所にて開催。

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さすが地元だけあって堺区を超える人数が集まりました。大先輩だけでなくほんとにこれからチャレンジするぞーという子育て世代も集まったことが印象的でした。

説明会も出会う・つながる場をめざした

当日のプログラムはこんな感じでした

19:00~( 5分)はじめの挨拶​
<第一部>​
19:05〜(10分)いま泉北で起きていること​
19:15〜(15分)公募について
            ・公募の背景​
            ・公募の要項のポイント​            ・質疑​
<第二部>企画立案ワークショップ​
20:10〜(25分)投票&アドバイスタイム​
20:30      終了(30分ほど交流会)

いま泉北で起きていること​はこれまで本マガジンでも紹介してきた企業の取り組み、市民の取り組みを紹介しました。

公募に至る背景​

取り組むには理由があります。まさに「地域課題」はてんこ盛りです。「計画的に開発」したので、日本中で起きている社会課題は起きています。

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課題があるからだめなのか?

すでにある困りごとは、実はポテンシャルではないか
そうなんです、前回までの資源共有で、企業のみなさんも「ポテンシャルあるなー」という価値観を共有できていました

現状は、、、

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だけど、ポテンシャルは

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だよねと。
暮らしのレベルまで視線を落とすと見えてくるまちのポテンシャルを共有しました。

公募の趣旨

まちびらき50周年を祝い​
今後50年の新たなまちの形成に向けた礎とする​
まちに新たな魅力を創造する​
担い手(市民委員)を公募します​
※公募後、市民委員の方々には準備委員会へ合流いただき、​
 準備委員会を実行委員会へと改称する予定です。​
市民委員の役割​
【企画の提案と実施】​まちびらき50周年を祝い、今後50年の新たなまちの形成につながる企画​
【会議への参加】​
事業の大きな方針を決める「実行委員会」​
企画内容をブラッシュアップするための「ワーキング会議」​
【積極的な情報発信】​
ソーシャルメディアなどを活用したご自身の企画を情報発信する​​
企画テーマ
下記のテーマ、重点ポイント、アイデア例を踏まえた企画案を提出してください。​
①テーマ​
 「泉北のまちの資源を生かした取組み」​
②重点ポイント​
 場  所:駅前エリア、里山・緑道・公園などのパブリックスペース、​公的賃貸住宅エリア​
 情報発信:泉北の知名度を高める情報発信 ​

アイデア例をココでも共有しました

駅前エリアや電車などを活用した取組み​
駅前エリアでの親子の遊び場や学生の活躍の場などの創出につながる仕組みづくり​
駅前エリアの商業施設等を活用し、起業したい人や起業家の先輩がつながる仕組みづくり​
泉北高速鉄道や南海電気鉄道の電車の車両を活用したイベントの開催

農村や里山、公園や緑道などのパブリックスペースや資源などを活用した取組み​
地元の農作物を活用した新たな地産池消の場や仕組みの構築、新商品の開発など​
公園や緑道等のパブリックスペースを使ったイベントの開催や仕組みの構築​
空き家となった古民家等、使われなくなった場所・もの等を新たに使いこなす仕組みづくり​​

公的賃貸住宅(団地)やその敷地エリアを活用した取組み​
地域コミュニティの活性化や新たな小商いへの挑戦​
ルームシェアによる魅力的な暮らしの発信​
集会所や共用スペースなどを活用した取組みの創出​

泉北の知名度を高める情報発信​
50周年事業の公式レポーターとなり、泉北の情報をホームページやFacebookで発信​
子育て情報や美しい景観スポット、印象的な建築物などテーマ型の情報発信​地域の歴史を振り返り、知ることができる機会の創出

忘れては行けない市民委員に対する支援​

企画を改良・実施を支援​
 ーまちづくり・コミュニティビジネスの専門家等​
  随時助言等の支援を実施​
情報発信を支援​
 ー実施段階において実行委員会構成団体がもつ​
  広報媒体に掲載​
施設等を利用できる可能性​
 ー企画内容によっては、事前の協議・承認を経​て、実施可能性あり​

このようにサポートの準備を行いました。
もちろん、委員選出後の利用を無条件に保証するものではありません。​また、具体的な企画の提案を受け、事前の協議・承認を経て利用できる施設等が、他にも考えられます。ということはふまえつつ
もう少し具体的には

人的支援(例)​
50周年事業実行委員会・ワーキング会議等において、専門家等が企画の改良・実施を支援​
51年目以降の事業の継続性を重視し、泉北で活動している個人や組織とのつながりづくり

広報媒体(例)​
50周年事業ホームページ(立ち上げ予定)​
実行委員会構成団体のメディア​
 ホームページ​
 ソーシャルメディア​
 広報誌​
 フリーペーパー​
 中吊り広告など

施設(例)
駅前広場(いずみがおか広場)​
駅前商業施設(泉ヶ丘センタービル、泉ヶ丘ひろば専門店街)​
公的賃貸住宅スペース(集会室、敷地など)​
近隣センターのオープンスペース、公園・緑道などの公共空間​
南区役所などの公的施設​

説明だけで終わらない説明会

すぐにで提出いただけるように、たくさんの人が集まったからこそ、アイデアを書き出すワークショップを行いました。

ながれはこんな感じ
19:40~(15分)個人ワーク&休憩​
19:55〜(10分)ワークシート共有​
           (一人90秒✕人数)​
20:05〜( 5分)投票カードにアドバイス記入​
20:10〜(10分)投票&アドバイスタイム​
20:20〜( 5分)全体共有​

まずはガチンコ企画書き出しシート

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これほんとに聞きにきただけの人にはかなりハードル高かったかもですが、軽い気持ちが書きしてみるとほんとに申請しちゃった!という人もいました。

その後、アイデアを発表して褒め合うワーク

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よくソーシャルビジネスや起業塾でもありますが、あなたの企画●円で出資ます!みたいなワークショップです。

これで、アイデアは出せなかったけど、関わるきっかけはできる。
企画者のファンができるかもしれません。
こうやって、説明会の機会も活かし方次第で、貴重なイベントになりますね。

という感じで、説明会を開催しました。

まちづくりのヒントとしては、「機会」を次の種にすることを忘れない!です。もちろん当時は必死で、どちらかと言うと、公募申請が各日に来るために必死だったのでこの言葉は後で気づいています。

ですが、最初「ほんとに来るの?」という運営再度の不安は、逆に変わりました「これだけ泉北ニュータウンって期待度が高いのか、、、これは気合い入れなきゃね」と市民にとっても、企業にとっても価値ある時間になりました。

次回は、公募で決まった委員さんの活動を紹介します!

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