そもそも泉北ニュータウンって?

泉北ニュータウン物語はじめに②

泉北ニュータウンってご存知ですか?この章では、泉北ニュータウンのご紹介とニュータウンの困りごとをお届けしたいと思います。

地図では、、、

①泉北ニュータウンとは?

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大阪府堺市南区・和泉市にまたがるニュータウンです。
さらにズームするとこのような位置です。

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大阪府の泉北丘陵住宅地区開発事業によって計画され、入居開始のまちびらきは1967年(昭和42年)12月、開発面積は約1,557ha(堺市:1,511ha、和泉市:46ha)、計画戸数は約54,000戸(堺市:53,500戸、和泉市:500戸)、計画人口は約18万人。2018年(平成30年)12月時点で、約56,500世帯、約121,700人が居住しています。

大阪では千里ニュータウンが5年先輩のニュータウンです。
1962年のまちびらきから50年を超え、住民の年齢構成の変化、ニュータウン周辺の都市化、地域商業の衰退と再生、交通網の再整備、住宅団地の建替えとリノベーションなどの現象が進行している。
千里ニュータウンといえば

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画像引用 太陽の塔 HPより
この太陽の塔は、テーマ館プロデューサー岡本太郎さん
芸術は爆発だ!
https://taiyounotou-expo70.jp/
が有名です。

余談ですが、泉北ニュータウンのモニュメントはこちら

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私の撮影が少し怪しげな撮影になっていますが、、、

大阪府大型児童館ビッグバン

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大阪府立大型児童館ビッグバンは、「遊び」をテーマに「子どもの豊かな遊びと文化創造の中核拠点」として、平成11年6月にオープンしました。
名誉館長の松本零士が創作した"宇宙からの訪問者「ベアル」と「メロウ」の壮大な旅物語"に沿った、ストーリー性のある非日常空間を演出。

と、かの有名な松本零士さんがデザインされました
いつか、"宇宙からの訪問者「ベアル」と「メロウ」が変えられるために、子どもたちが楽しく遊ぶエネルギーを円盤に貯めているということだそうです。

②ニュータウンって何に困っているの?

一般的には高齢化と少子化が言われています。

泉北ニュータウンでは、高齢化率は33.2%と、今後75歳以上の後期高齢者が増加していく中で、どうまちを持続的にしていくか課題になっています。

特に下記2点が課題になっています。

②−1大量の団地が老朽化

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特に若年層のニーズに適した賃貸住宅の不足し、今後世帯数も縮小する中、使われない空き室などのストックの活用が求められています。

ニュータウンにおいて、高度経済成長を支えるための住宅供給が優先され、効率的な住宅戸数確保の観点から、当初は団地の住宅は室数も各室の面積も抑制され、入居家族モデルは核家族でした。そのために、三世代以上の同居は困難でした。泉北ニュータウンでは、特に顕著な課題として全住戸にしめる団地の割合が50%ということです。

全国レベルでは、住宅数が世帯数を上回るようになり、以後、世帯数も増え続けるのですが、空家数はそれを上回って増加してきました。高度経済成長期も末期になると住宅の不足が緩和され、団地の暮らしも、より高い水準を求める成熟期に入ってきました。

特に若年層のニーズに適した賃貸住宅の不足が顕著に現れ、今後世帯数も縮小する中、使われない空き室などのストックの活用が求められています。

再開発の土地として活用されない団地や公共施設などの「ストック」の活用が課題になっています。国土交通軸に面するニュータウンと近郊都市のニュータウンで分かれるのは、大きくこのストック活用です。

全国的にはストック活用の事例は増えています。こういった取り組みがどう暮らしのソフト面とハード面がどう融合するかなどの事例や取り組みの共有が必要です。

②−2暮らしの中心にあった商店街の衰退

商店街(泉北では近隣センターと呼びます)の衰退が顕著です。特に高齢化が進む中で徒歩圏内の買い物環境が足りていないです。

車中心の社会の進展により、現在は、核店舗の撤退と整骨院などの医療施設や高齢者、障害者などの福祉施設が進出し、商業機能が低下と生活サポート機能の増加で、日常利便機能が変化してきています。

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原因ははっきりしています。交通機能の充実により、住民は自分の街より良いものを売っている近くの街まで、車で出て行ってしまう事になります。ストロー現象が進み、街がスカスカになり、商店街(近隣センター)の機能が変化してきています。

身近な事例で話すと、駄菓子屋は潰れ、本屋は撤退し、整骨院や病院、福祉施設の活用がメインになってきています。

日本のニュータウンは、「近隣住区論」という考え方に基づき、まちの中心に商業施設と地域会館を配置し、日常の便利機能とコミュニティ機能を補完する存在として機能してきました。

泉北ニュータウンでも同じように、商店と地域会館があり、周辺には保育所・幼稚園や小学校、公園、医療センターが隣接配置された生活拠点の役割を果たしてきました。また、緑道により、他住区、中学校、駅へと繋がっており、暮らしの中心に位置していました。

泉北ニュータウンでは、小学校区ごと16住区(鴨谷台は現在、住宅と地域会館のみ)に開設されました。

ただ泉北ニュータウンの高齢者は60歳70歳代が多く、今は便利なバスで動くことができます。そのためこの先10−20年の買い物環境も考えて行かないと変わらないといけない。

②ー3 孤立的な暮らしがふえている

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人口減少社会に突入し、「超高齢・少子・人口減少・単身社会」の現在、扉を閉めれば「自律・自由な」自分の世界と核家族の増加によって、その外部の地域と区別しやすい構造をもっている団地では住民の居住条件と社会階層の相対的な同質性の高さのために、問題がより明確に現れる、孤独死の問題などが課題になって来ています。戸建てでもマンションでも、近隣との交流や共同より、孤立的な生活指向を強める傾向も出てきています。

③暮らしのつなぎ役が必要かも

ニュータウンで誰かが何かにチャレンジする機運は高まっていていても、そのチャレンジする住民や企業を応援する仕組みがまだまだ足りません。

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チャレンジしたい人がいれば「失敗したらどうするんだ?」ではなく「応援するよ」と言い合える文化が、今のニュータウンには必要です。

チャレンジしたい人に対し、周りが「失敗したらどうするの?」と言う未来より、「やってみなよ!」と言ってくれる未来の方が何倍も何百倍も楽しいし、ワクワクする。そんな未来をみんなで創っていきたいと思います。

だれかのチャレンジをまちで応援できる仕組み。まさにこれこそ、今のニュータウンに必要な仕組みです。




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