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相棒 season20 #9 生まれ変わった男【ドラマ感想】

こんにちは。ちえです。
詳しいプロフィールはこちらです。

「生まれ変わりを信じますか?」

映画やマンガなどのフィクションで
時々出てくるけど、
そんな世界があるかわからない。

私にも前世があるかもしれないけど、
記憶がないから
信じるか否かの話になりそう。

 ○あらすじ

右京と亘は、20年前に都内スーパーで起きた刺殺事件の押収品を返却するため、被害者の妻を訪ねる。犯人はまだ捕まっておらず、被害者の妻は最近までチラシを配って情報を集めていたというが、そのさなか、「自分は被害者の生まれ変わりだ」と主張する、見知らぬ若い男が現れたという。吉岡翼と名乗るその男は、被害者が搬送され、死亡したその日に同じ病院で生まれたといい、“殺されたときの記憶”も残っているというが…!? 興味を持った右京は、独自の検証を開始。吉岡を連れて現場を訪れ、当時の捜査資料と彼の証言を照らし合わせる。すると、犯人と被害者しか知らないはずの情報を、吉岡が記憶していることが判明。生まれ変わりという主張が、にわかに信憑性を帯びてくる。さらに、吉岡の脳裏に新たな記憶が蘇り…!?

“生まれ変わった男”の証言は、嘘か真実か
特命係を惑わせる前世の記憶の正体とは!?
未解決事件の真相が、時を超えて解き明かされる!

公式サイトより

・特命係と捜査一課の視点

特命係は
20年前に起こった殺人事件の遺留品を
被害者の妻に返却に行きました。

その際、「殺された夫の生まれ変わり」と話す
若い男性(吉岡翼)がいると明かされました。

吉岡翼に現場検証の協力をしてもらうことに。

実際の記録と証言が一致するため、
更に調べることに。

捜査一課は、吉岡翼が刺されてから登場。

・杉下右京の観察力

「細かいところが気になる僕の悪い癖」と言います。
「よくそんなところに気がつくなぁ」と
驚かされます。

前世に非業の死を遂げた人は
前世の記憶が残ってるケースがあると言い、
裏付け捜査を始めた特命係。

吉岡翼の家で見た
お正月にケーキを食べている写真や
事件当日の買い物のレシートのおむつのサイズから
事件解決の糸口を見つけました。

後々わかりますが、お正月のケーキは
「翼の本来の誕生日」だったからです。

事件当日に翼は生まれたはずなのに、
レシートに載ってたオムツのサイズがL。

子どもがいる人なら
ピンとくるかもしれませんが、
Lサイズは9〜14kgです。

うちの息子たちは大きかったので
生後半年〜2歳前まで使いましたが、
生まれたばかりの赤ちゃんには大きすぎます。

私も、「あれ?」と思いました。

・ホントにそう?

吉岡翼は本当に生まれ変わりなのか?

検証した結果、本当は「吉岡太陽」という
別の人間でした。生まれ変わりではなく、目撃者。

…ん?

これだけ書いても意味不明ですが、
吉岡翼は、戸籍上の年齢より2歳上でした。

彼の母親は父親に出会う前に
別の男性と結婚してました。
前夫からDVを受けており、
シェルターに避難してるときに父親と出会いました。

離婚後300日以内に産まれた子は
前夫の子になるため、
吉岡太陽として、出生届を出していません。

産まれてからやっと前夫と離婚できたため、
無戸籍状態でした。

「本来の吉岡翼はどこに…?」

生後4ヶ月のときに亡くなり、
墓地の竹林に埋めたとのことでした。

無戸籍状態の吉岡太陽を、
吉岡翼として
育てることにしました。

吉岡翼の死亡届は出さずに
生きていることにしました。

真犯人は、スーパーの現副店長八神。
事件当時は中学生で、太陽と会話。

護身用のサバイバルナイフを出す副店長。

それを見かけた被害者は
太陽の身の危険を感じたため、
110番しようとしました。

その際に刺されました。

店長の父親は、息子の仕業と気づきつつも、
将来のことを考えて見てみぬふりをしました。

・心情

暴力を振るう前夫の子にしたくないということで、
出生届を出されなかった太陽。
本来の翼は生後4ヶ月で死んでしまいました。

離婚後300日問題は
テレビで見たことがあります。
必死に逃れた夫の戸籍に入るくらいなら
無戸籍を選ぶのも致し方ないと感じました。

「DNA鑑定で親子関係を証明すれば良くない?」と
思うのは素人的な考えでしょうか?

さすがに無戸籍の子どもを
死んた子ども(戸籍あり)として
育てると言う発想はありませんでした。

1人子どもを失って、もう一人は別人として接する。
どんな気持ちなんだろう?と想像もできません。

両親は右京から
正しい届け出をするように怒られました。

更に、自分の息子の犯罪を見過ごした八神に対して、
右京が「罪を償う機会を奪った」と怒ってたのが
印象的です。

殺された被害者の妻は20年間ずっと
犯人が捕まらず苦しみ続けたので罪深いです。

吉岡翼が目撃者として扱われていたら
もっと早く事件が解決していたと考えられます。

・感想

「自分は一体誰なんだ?」

真相がわかる前の吉岡翼の言葉が
重くのしかかりましたは。

元々別の名前で生まれてきたのに、
弟の死後、弟の名前で呼ばれ続ければ、
そう思うのも自然。

事件解決が遅れて被害者の妻を苦しめるだけでなく
息子の罪を償わせるチャンスを与えず、
黙ってた父親の罪も重いです。

悪いことをして、
黙ったまま何年も過ごすのも大変。

それなら早く認めたほうが楽じゃないの?と
感じました。

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