マーケティングは企業選びから始まる。

これまで、中古車、タイヤ、アパレル、スキンケア、ハイテクアダルトグッズを扱う別々の会社でマーケティングを担当してきました。

色んな経験を重ねる中で、マーケティングの知識だけではなく、マーケティングそのもの、キャリアそのものへの考え方がどんどん変わってきたように思います。

そして、この6年で上記5業種のマーケティングに携わる中で、自分がどのようなマーケターでありたいのかというのが、固まりつつあります。

それは、「人々のQOL(生活の質)を圧倒的に高める可能性があるが、(まだ)日本に市場がない、もしくは市場が少ないがポテンシャルが高い商品の市場、顧客、業界を日本で創るプロフェッショナル」

でありたいということです。

そしてそのために、マーケティングをさせて頂く企業を選ぶときに、バイヤーのような気持ちで選ばなければいけません。

世界では売れているが、日本ではまだ売れていない金の卵の商品のマーケティングをしよう。

セドリとかしている方は、もう市場がある、売れている商品を安くサプライヤーから輸入しようとする方が多いと思うのですが、私の場合は、今もう市場があって、みんながめちゃめちゃ売れているぞという商品を探すのではなく、まだあまり日本で話題になってないけど、めちゃめちゃ売れそうな商品を探します。

だってやりがいがあるのと、そんな良い商品なら、みんなに知らせないと日本のみんなにとって損。もし、とある人が、最高だって思える良い商品に出会えたとしたら、確実にその人の生活のクオリティーはあがる。

でも、認知がなくて、ただ流通がされていないというだけで、本来使うべき人にその商品が使われていないなら、これは完全なる幸(さち)ロス。

そのため企業選びから私の日本と海外の企業のサービスを結び付けるためのマーケティングは始まります。

私は既に市場があって色んな企業がひしめきあっている市場で、競争したいとは思いません。

実はそう思っている時もありました。外資系のアパレルとか、化粧品会社に就職したときです。

それはそれで、楽しさはもちろんありますよ。化粧品の中でも、みんなそれぞれのユニークさがあって、USP(ユニークなセリングポイント)を探して、伝えていく。その商品が好きなファンを増やし、コミュニティーを増やしていく。

そういう競争の中での勝利を目指していくマーケターももちろん世の中に必要ですし。

ただ、私がなりたいマーケターはそれではない。ただそれだけのこと。

なりたい方は、そういう市場で戦ってほしいと思っている企業を探して就職してあげてください。

<日本に知られていないサービスや情報が沢山ある>

最近、世の中めちゃめちゃ良い商品やサービスが出まくっているのに、それを日本に伝える人がめちゃめちゃ足りていないんだなって思うようになりました。

昔は、どんな本でも日本語に翻訳されるので英語なんて必要ないとか言われていました。

ただ、今は昔と違って、物の種類も情報の量も大きくなりすぎて、ブログとか全部日本語に翻訳できるわけないですよね。

一部の人が翻訳して日本語にしていますが、何ミクロンの1の情報なんでしょう。

海外で流行っている商品の数が多すぎて、伝える人も足りず、十分に日本に情報が届かなくなってきました。

<中国でハイテクラブグッズの日本市場開拓に挑戦することに>

日本で仕事していたときに、なんか海外で流行っているけど、日本で全然売られていない商品ってなんだろ?

って考えていると、見つけたのが、「ハイテクラブグッズ」でした。

「ハイテクラブグッズ」とは何か?というと

スマホアプリにつないで、どんなに遠くに離れたおもちゃもバイブレーションさせることができたり、IDをTwitterで共有することで、知らない人と遠距離セックスができるようになる商品です。

今、遠距離セックスといいましたが、そうです。私が扱うLovenseというハイテクアダルトグッズは、まさにお互いのオナホールと女性のバイブの動きが連動して、リアルなボディーコミュニケーションができる商品なんです。

セックステック、ハイテクラブグッズ。この言葉ご存じでしたでしょうか?

私が周りの方に紹介させて頂くと、だいたい驚かれます。みなさんご存じないんですよね。

<世界はハイテクラブグッズが大流行>

でも、海外ではTwitterなんかでみてみると、例えば私が扱っているブランドのLovenseのアイテムで一緒に遠隔セックスができる人を探している人がめちゃめちゃ多いです。

4月19日には、世界の1万人が一斉にオンラインでバイブレーションをしてオーガニズムを目指すイベントも開催されました。(今年は諸事情でまだ日本語にはローカライズはしませんでした)

日本と海外の情報を妨げているのは間違いなく英語と日本語という言語が隔たりがナンバーワンだと思います。

ただ、この商品・・・日本なら絶対必要としている人も多いはず。

単身赴任、遠距離恋愛・・コロナ・・・。

もし知っていたら使いたい人、パートナーとよりよい関係が気づける人がどれだけいるだろう?

<あなたはどんなマーケターですか?>

あなたはどんなマーケターですか?

またどんなマーケターになりたいですか?

自分が本当に働きたい会社、自分が本当に扱いたい商品を選んでいるでしょうか?

正直、この問いに答えるのって難しいですよね。

だって人間ってあいまいなものかなって思っています。

その代わり、その問いを自分に問いながら、自分がなりたいマーケター像を模索していくことで、自分という人間の人格と似たような法人格とお仕事ができたりして、とっても居心地がよくなっていくと思うのです。

人々の生活を豊かにしていくとともに自分の生活も豊かにしていく。

マーケターに関わらず、自分の生活を豊かにするキャリアを築くには、全ての決断に思いをこめること、そしてその責任を自分でとっていくことで、自分にとってポジティブとなるキャリアになっていくのでしょう。



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