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記憶に刻む①

先日、久々に彼くんとデートをした。
ちゃんとしっかり2人でお出かけ!というのは3ヶ月ぶりぐらい。

彼くんと私の職場の中間の街で開催中の展示会を見に行きたくて「行こうと思ってるんだ」って思ったら『俺も行きたいです』って彼くんが乗ってきた感じで決まったデート。

前日の夜に打ち合わせ、と称して2時間ほど電話をしてしまい、ソワソワして寝れないし。
会うまではぬか喜びしないないぞ!と思いながら迎えた当日、改札で待ち合わせ。
『どこにいますー?』
と着信。私を探す彼くんを見つけて、ちょっと嬉しい。

無事合流して最初に『凛花さん、昨日の電話でもテンション高かったですもんね。この人絶対寝てないって思ってた。』と言われてバレる。
「確かに電話が終わったのは0時回ってたけど!ソワソワしたけど、ちゃんと(行きの電車の中で)寝た!」
と答える私をニコニコしながら見る彼くん。
やはり知り合いに会う可能性が低い場所なのか、彼くんも随分と素直と言うか、大胆と言うか。
駅のエスカレーターに乗った時、私が先だったのだけれど、いつもはそんなことしないのに、後ろから不意にぎゅっと抱きしめてきたのでびっくりした。(田舎なので誰もいなかったのもあるけれど)
びっくりしたけど、この日のデートで1番嬉しかったことかもしれない。

そんな事がありつつ、展覧会に向かう前に、街を散策する予定だったので、まず最初に借りたのはレンタ…

サイクル!!(笑)

半日ぐらいしか時間が取れないのでレンタカーだと割高。かと言って公共交通機関だと本数が少ない。
そこで見つけたのが自転車と言うわけでした。

暑くもなく、寒くもない、ちょうどいいサイクリング日和で、隣町の観光スポットまでのんびり15分ぐらい。景色を見つつ、時々隣に並んでおしゃべりしながら。まるで高校生のカップルのような爽やかデートで笑っちゃった。

お昼ごはんを食べて、
観光して、
おやつ食べて、
いやー、楽しい!今日の小旅行楽しいね!
と言っていたのですが、この時点でまだ展示会に行ってない。
しかもこの時間から向かっても閉館時間前、1時間見られるかどうかというとても微妙〜な時間。
今日行くか、別の日にもう一度来るかという選択になってしまった。

でも「次に会う休みがいつになるかわからないし、続けての遠出は難しいから、今日がんばろ!」
いう話になり、(当初の目的だったはずの)展示会に滑り込み、閉館時間までの40分ほどを、駆け足で見て回った。

展示会を追い出された後(笑)
広い公園の中のベンチに座って、ちょっとおしゃべり。まだ明るいけど、誰もいない、意外ともう夕方の時間帯。
「楽しいね。今日楽しかったね。」
そんな話をしていたら彼くんの顔が近づいて、静かにキスされた。
昼前から遊んでいた1日の、やっと最初のキス。
彼くんからしてくれたって事がとても嬉しい。

前日も話していたけれど、
『どーします?今日、今からいきます??』
もちろん行くと言うのはホテルへ。
「自転車だし汗もかくしねー。お風呂入って帰りたいよね。」という話はしていたけれど、残念ながら駅前には銭湯も温泉もなかった。

田舎は駅から歩いて行けるようなそう言うホテルは1、2軒しか無く(大体車で何分とか)目星をつけていたところに行くことに。
さすがに自転車では行けないので、返却しに駅に戻った。

大きな川、気持ちのいい天気、心地よい風、観光地のにおい、とろけるほど柔らかいお菓子の味。全部記憶に留めておく。
そう思った。

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