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1級建築施工管理技士 2次試験 あんちょこ集

はじめに


2次検定の記述式の解答は実は参考書を購入せずとも『公共建築工事標準仕様書(建築工事編)』に載っています。参考書を何冊か購入しましたが、途中で気付いて、これにたどり着きました。リンク先を載せておきます

官庁営繕:公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和4年版

https://www.mlit.go.jp/gobuild/kenchiku_hyoushi.html

1次試験のときは過去問題集を5年分ひたすら解きました。試験は過去の問題と類似しているマークシート方式ですので、問題を目にすれば正誤の判断がついて、ある程度の自信を持ちながらの解答が出来ます。

2次試験では記述式ですので、問題に対して、呼び起こす記憶の量が比較的多いです。私は参考書や標準仕様書の中から、比較的覚えやすそうなものをピックアップして一覧にしました。その一覧表をパソコンの横に置き、ひたすらタイピングして覚えました。これは自分がパソコン不慣れで一石二鳥で習得してやろうと思ったので、この方法で勉強しましたが、どうでしょうか。

使用していた、あんちょこ集を載せておきます。

問2 災害別の防止対策・仮設物ごとの災害防止対策のあんちょこです。

H28年
ロングスパンエレベーター
高所作業車(クローラー式の垂直昇降機)
バックホウ

H24年
移動式クレーン
移動式足場
交流アーク溶接機

H20年
外部枠組足場
建設用リフト
交流アーク溶接機

の類似問題

ロングスパンエレベーター
・運転には一定の合図を定め、合図者を指名して作業を行う。運転者は同エレベーターの機能、操作方法、故障時の措置を熟知したものとする
・自動落下防止装置の安全装置は正常に作動するように整備する、定期点検が実施されているか確認する
・積載荷重の表示を行う
・安全装置のスイッチを切って使用しない
・積載荷重の最大寸法に応じた荷台面積とし、積載物が荷台より出ないようにする
・設置は水平で堅固な地盤面とし、壁つなぎを取り倒壊、落下が無いよう留意する
・作業員や長尺の資材等が昇降路内に入らないように養生囲いを設ける

建設用リフト
・ブレーキ及びクラッチの異常の有無について検査確認を行う
・配線、開閉器及び制御装置の異常の有無について検査確認を行う
・建設用リフトは、組立又は解体の作業を行う場合、作業を指揮するものを選任して、その者の指揮のもとで作業を実施する

高所作業車(クローラー式の垂直昇降型)
・手摺に足を掛けたり足場板を敷いた作業床に脚立を使用する作業は禁止する。搭乗者を含めて過積載をしない、特に上昇後の荷の受け渡しによる過積載に注意する
・作業床から物を落とさないように、箱、袋等を使用する、複数の作業員が作業床上で共同作業を行う場合は声を掛け合う等連携を密にする
・アウトリガーを使用するタイプの構造のものは必ずアウトリガーを最大限張り出す
作業範囲には関係者以外の立入を禁止する

バックホウ
・挟まれ等の災害防止の為、バックホウの回転範囲の立入禁止処置を行う、バックホウの旋回は低速運転で行う
・転倒防止の為、地盤沈下、路肩の崩壊に留意し、敷鉄板等の平滑な場所に設置する合図を定めて合図者を指名して作業を行う

ゴンドラ
・ゴンドラの操作の業務につかせるときは特別の教育を行う
・ゴンドラの作業床上で、脚立、はしご等の使用を禁止する

外部枠組足場
・壁つなぎの間隔は垂直方向9m以下、水平方向8m以下にあるか留意する
・積載荷重W=400㎏/スパン 簡易枠組み足場W=250㎏/スパンとなるよう留意する
・水平材の補強は最上階及び5層以内ごととし、85㎝以上の手摺、中桟、幅木の設置を検討する
・脚部の滑動沈下防止措置(根がらみ、合板敷板の設置)に留意する
・建物と足場作業床の間隔はできる限り近接させ各段ごとにネットを張る等の検討を行う
・作業床となる布板や幅木などの部材が正しく取り付けられているかの確認
・作業時の荷重が許容積載果樹以下であることの確認
・足場にかかる荷重の状態や使用期間を考慮し、構造上十分安全なものとなるように計画する
・作業の全体的な流れを把握しできるだけ共通の足場を多種の作業に兼用するように考慮する

鋼板製仮囲い
・工事期間に見合った耐力を有し、強風を受けても倒れない構造とする
・工事内での飛散物や、落下物、現場内からの雨水などが流出しないよう、隙間のない構造とする
・道路を占有して設置する場合は、道路管理者に申請して許可を得る
・打ち込みパイプが風圧に対して十分な根入れ長さになっていることを確認する
・控えパイプと打込みパイプを緊結する自在クランプが所定のトルクで締め付けられているかを確認する
 
移動式足場
・昇降設備や作業床アウトリガーなど、足場設備として不備がないかを確認する
・予定している作業が最大積載荷重を超えていないかを確認する
・建枠などの接合部は、使用中容易に離脱しないように確実に結合する
・最大積載荷重は定められた計算方法によって得た値以下となるように定め、かつその旨を移動式足場の見やすい箇所に表示する

吊足場
・吊足場の上で脚立、はしご等を用いての作業は禁止する
・作業床は40㎝以上とし、かつ、すきまのないようにする
・釣り鎖は伸びが、当該釣り鎖が製造されたときの長さの5%を超えるものは使用しない
単管足場
・建地間の間隔は桁行方向1.85m以下、梁間方向1.5m以下
・地上第一の布の高さ2.0m以下
・壁つなぎ 垂直方向5m以下、水平方向5.5m以下
・建地間の積載荷重400㎏以下
・作業床 幅400mm以上、隙間30mm以下
・墜落防止 高さ85㎝以上の手摺をつける
枠組み足場
・壁つなぎ(高さ5m未満は除く)垂直方向9m以下水平方向8m以下
・水平材の補強 最上層及び5層以内ごと
・作業床 幅400mm以上 隙間30mm以下
・墜落防止 高さ15㎝以上40㎝以下の桟、もしくは15㎝以上の幅木

荷受け構台
・本体鉄骨を利用して設置する場合、強度確認を実施し積載荷重の表示等に留意する
・枠組み単管での荷受け構台の脚部の沈下防止措置、滑動防止措置に留意する
・揚重資機材の重量、荷受け構台に作用する風圧等に十分耐えられる構造とする
・揚重資機材の取り込みやその後の水平運搬に適した位置に設ける
・移設を行う場合は組立解体が容易な構造仕様とする

乗り入れ構台
・乗り入れ構台架設時に支柱の沈下が無い事を確認する
・支柱の向き建て入れ位置の精度を保つように施工する
・乗り入れ構台の支柱と山留の切梁支柱は、荷重に対する安全性を確認したうえで兼用する
・道路から乗り入れ構台までの乗り込みスロープは、勾配を1/8とする
・幅6mの乗り入れ構台の交差部は、使用する施工機械や車両の安全性を高めるため隅切りを設置する

移動式クレーン
・巻過防止装置、過負荷警報装置その他の警報装置について点検を行う
・ブレーキ、クラッチ及びコントローラーの機能について点検を行う
・移動式クレーンは、10分間の平均風速が10m/s以上の場合、作業を中止する
・移動式クレーンは、旋回範囲内に6600Vの配電線がある場合、配電線から安全距離を2m以上確保する
設置計画における留意事項 
機種選定 設置計画
設置圧
地盤支持
構台 建築物の補強
風対策

揚重機
・揚重材料と作業半径、荷取り場所の関係などからクレーンの平面位置、能力を検討する
・揚重機械の設置においては、搬入組立、クライミング、解体方法まで考慮して検討する
・敷地内外の障害物(建物、街路樹、電柱、送電線など)に干渉しないように計画する


場内仮設事務所
・設置場所はできる限り作業の進捗状況を確認しやすい場所に設ける
・工事計画上できる限り工事の支障にならない場所に設置する
・作業員、諸資材の出入り管理のしやすい場所に設置する
・給排水や電力などのインフラ設備を引き込みやすい敷地外周部に設置する

仮設事務所
・できる限り工事の支障にならない建物規模平面計画とする
・盛替えを極力なくし人や資機材の動きを常時管理する為
・会議室は余裕のあるスペース、数を確保する
・発注者、監理者、施工者による定例会議、施工者と協力会社の工事打合せに対応する為
・民家が近接する場合民家側に窓や階段を設けない
・近隣に対するプライバシー保護騒音対策に配慮する為

ゲート(車両出入り口)
・工事に必要な車両が出入りできる高さと幅とする
・扉は引き戸か内開きとする
・車両の通行がない場合は常に閉鎖し、工事関係者以外が進入しないようにする
・誘導員の配置や車両入退場時のブザー、標示灯などの設置を行う

場内仮設道路
・建物の平面計画、作業所外の車道や歩道の通行状況作業所内での工事動線などを考慮して計画する
・長期にわたって複数の工事で共用できるように位置を計画する
・車両動線と作業員の動線を分離し、できるだけ交差させない


交流アーク溶接機
・雨天時など、感電の恐れのある状況で作業しないこと
・アースは溶接部にできるだけ近い位置に設けること
・絶縁防護部分及びホルダー用ケーブルの接続部の損傷の有無を確認する
・自動電撃防止装置、感電防止用漏電遮断装置の作動状態を確認する
・アーク溶接等(自動溶接を除く)の作業に使用する溶接棒等のホルダーについては絶縁防護部分及びホルダー用ケーブルの接続部の損傷の有無
電気機械器具の囲い等の点検等
  作業中の通行の際に、接触し又は接近することにより感電の危機を生ずる恐れのあるものについては、感電を防止するための囲い又は絶縁覆いを設ける。この囲い及び絶縁覆いについて、毎月1回以上、その損傷の有無を点検し異常を認めたときは直ちに補修する

仮設電力設備
・分電盤の施錠と行先表示及びケーブルの脱落防止措置、取扱い責任者表示に留意する
・配線は通路、道路面の横断禁止、横断する場合は鋼管を敷設する等の保護に留意する
・本設の電力・電話の引き込み位置を考慮して受変電設備の位置を選定する
・分電盤の配置、配線ルートを工事の支障の無いように検討する
・山留工事や鉄骨工事などの短期的に使用する大電力については、エンジン付き発電機で対応する
・工事用電気使用工程表に基づいて、受電設備容量を算出する
・工事を進める上で必要な動力、照明、通信等の電力確実に供給する為

墜落災害
・足場の組立て作業では手摺等墜落防止策がない場合があるため、手摺先行足場の採用により墜落災害を防止する
・仕上げ作業において躯体の床開口部からの墜落災害を防止するため、先行して仕上手摺を設置して、仮設手摺として使用し墜落災害を防止する

・無足場での外壁カーテンウォール取付作業時に、親綱と安全帯を使用することにより防止する
開口部付近での玉掛け合図時に開口部への墜落防止対策として手摺と幅木を設置する

飛来落下災害
・歩道への資材落下防止対策として朝顔及び防護構台を設置する
・揚重作業中の資材の飛来災害防止対策として吊荷下への立入禁止措置を行う

崩壊倒壊災害
・保管ガラスの倒壊防止対策として、柱などのしっかりしたものに緊結する
・既成杭の保管時の崩壊防止対策として、積荷を2段以下とし転がり防止用のクサビを設置する
・掘削工事で地山の表層部分が軟弱なため崩壊災害を防止するためレールによる簡易山留を実施して表層の崩壊災害を防止する
・型枠工事において、支保工の脚部は根がらみ及び頭部の大引きと支柱の固定、ブレース、水平つなぎと壁型枠との接続により倒壊災害を防止する

重機関連災害
・杭打機での杭打ち機の転倒災害を防止するため重機移動範囲のセメントによる地盤改良と鉄板敷きを併用して重機災害を防止する
・タワークレーンによる揚重作業の災害防止の為、基礎に山留用親杭を採用し、定格荷重の80%以下の使用を実施し重機災害を防止する

問3 躯体工事のあんちょこです。

地盤アンカーによる山留支保工
・地盤アンカーの先端が敷地境界の外に出るときは隣地所有者の承諾を得る
・地盤アンカーの定着はグラウド材の定着強度を確認した後で行う

鉄筋の組立て
・隣り合う鉄筋における重ね継手の中心位置は重ね継手の長さの0.5倍又は1.5倍ずらす
・鉄筋相互のあきは、粗骨材最大寸法の1.25倍、鉄筋径の1.5倍、25mmのうち最大値とする

コンクリートを密実に打ち込む
・荷降ろし時に大きな山を作らないようにすることでコンクリートの材料分離を抑制する
・コンクリートの締固めの用いる内部振動機の挿入間隔は60㎝以下とする

鉄骨の建て入れ直し
・建て入れ直しのために力を加えるときは、部材の損傷を防ぐため力を加える部分を養生する
・部材の剛性が小さい鉄骨を使用するときは状 小ブロックごとに建て入れ直しを行う

既成コンクリート杭の埋め込み工法
・深度ごとに、オーガ駆動電流値の変化と土質柱状図におけるN値の変化を比較する
・オーガ先端に付着した掘削土を採取し、土質標本と照合する

鉄筋工事におけるバーサポートやスペーサーを設置する
・鋼製のバーサポートは、鉄筋の水平位置を保持できるように配置し防錆処理を行う
・スペーサーは、鋼製とし、その数量や配置を施工図で確認する

コンクリート工事の打ち込みにおけるコールドジョイントの発生防止
・打ち重ね時間間隔は、外気温が25℃以上なら120分以内25℃未満でも150分以内とする
・後打ちコンクリートは内部振動機で先打ちコンクリート下層に挿入し一体化させる


鉄骨工事耐火被覆における吹付ロックウール
・吹付前に鉄骨表面の浮き錆を除去し、素地調整を行う
・乾式工法で工場配合のロックウールを吹付るときはその飛散防止対策を講じる

アースドリル工法におけるスライム処理と安定液について
スライム処理
・掘削終了後に行う1次スライム処理ではスライムバケットなどを用いる
・鉄筋籠挿入後に行う2次スライム処理ではエアリフトポンプなどを用いる
安定液
・掘削した孔壁の崩壊を防止し、良質のコンクリートを施工できるようベントナイト溶液の配合は孔壁が安定する範囲内で、できるだけ低粘度・低比重とする

床材枠用鋼製デッキプレートの施工
・フラットデッキプレートは変形しやすいので、揚重方法、敷設方法を工夫し損傷を与えないようにする
・RC造SRC造の場合、フラットデッキプレートは横桟木に釘で留め付ける

コンクリートのひび割れを防止するための調合上の留意事項
・コンクリートのスランプはワーカビリティが得られる範囲内でできるだけ小さくして単位水量を減少させる
・コンクリートに高性能AE減水剤を混合して単位水量を減少させ乾燥収縮を少なくする

頭付スタッドをアークスタッド溶接する場合
・原則として専用電気を用いた下向き溶接とする
・デッキプレートを貫通して溶接する時は軸径16mm以上の頭付スタッドを使用する

親杭横矢板工法 横矢板の設置
・横矢板の挿入を行う掘削は、必要最小限とし削りすぎを防止し横矢板のゆるみと地盤沈上の沈下を抑制する。削りすぎのときは裏込めを行う
・横矢板は先行矢板と後続矢板を突き合わせ空隙をなくし、パッキンで裏込め材と横矢板を密着させ地盤のゆるみと沈下を防止する


場所打ちコンクリート杭事業(アースドリル工法)のコンクリート打設時
・プランジャーを用い、最初のコンクリートと泥水が混合しないようにする
・トレミー管の引き上げを行う際、その下端部は常にコンクリート中に2m以上潜らせておくようにする

鉄筋の組立て
・アーク溶接継手では、隣接する継手位置は相互に400mm以上離して配筋する
・鉄筋のあきは粗骨材の最大寸法の1.25倍以上、25㎜以上、鉄筋直径の呼び名の数値の1.5倍以上のうち最も大きい数字とする

パイプサポート
・高さ3.5mを超えるパイプサポートには、高さ2m以内ごとに水平つなぎを2方向に設ける
・パイプサポートに脚部には敷板を敷き、それをベース金具で固定し根がらみを設ける

鉄骨建て方仮ボルト
・仮ボルトには中ボルト等を用い、その本数は1群の高力ボルト数の3分の1程度かつ2本以上としそれをバランスよく配置して締め付ける
・エレクションピースを使用する仮ボルトは、その全数を高力ボルトとし締め付ける

問4 仕上げ工事のあんちょこです。

アスファルト防水
左官
タイル
金属
内装

内装床の張物下地のセルフレベリング材塗における施工
・可使時間ないに製造所より施工現場に輸送して施工を行う
・セルフレベリング材の品質は公的機関で行った試験の試験成績書にて確認する
・セルフレベリングは風で表層が動き変形して硬化するので施工中は通風を避ける

内装工事にてビニル床シート貼り付け
・接着剤は所定のくし目ごてなどを用い下地面に均一に適量を塗布する
・所定のオープンタイムが経過した後張り付け可能時間内に床シートを張り付ける

合成樹脂塗床
・プライマーは、下地の吸い込みが激しい部分は、硬化後、再塗布する
・弾性ウレタン樹脂系床材塗は塗床材を床面に流し、金鏝で平滑に塗り付ける

カーペットをグリッパー工法で敷くときの施工
・接合及び敷き仕舞いは突き付けとし、すき間なく敷き込み下地に固定する
・グリッパーは下地の種類に応じ、釘、コンクリート釘、接着剤を用い下地にしっかり固定する

木製下地にフローリングを釘止め工法で張るとき
・板そば、小口のさね肩を損傷しないように下地に向けて隠し釘止めとする
・幅木及び敷居下の板そばには必要に応じて適切な隙間を設ける

木製下地のフローリングボード又は複合フローリングを釘止め工法
・敷居際の板そばは敷居下に適当な空げきを設ける
・小口の継手は根太(受け材)心継ぎとしなくてよい


室内天井石膏ボード下地にロックウール化粧吸音板張り
・接着剤は15点以上の点付けとしステープルの打ち込み後は浮きがないか確認する
・ステープルの打ち込み方向は表面の模様方向と平行にする
・下地石膏ボードの目地とロックウール化粧吸音板の目地は50mm以上離す

天井仕上げとしてロックウール化粧吸音板をせっこうボード張り下地に張るとき
・下地ボードと仕上ボードの継ぎ目が同位置とならないようにする
・取付方法は、釘又はステープルを接着剤と併用する

石膏ボード下地に壁紙を直張り工法
・釘類はステンレス黄銅以外は錆止め処理を行う
・ジョイントは下敷きを使用して重ね切りとする

壁の石膏ボード張り
・ボードの下端部は、床面からの水分の吸い上げを防ぐため、床面から10mm程度浮かして張り付ける
・軽量鉄骨の下地にボードを直接張り付ける際、ボード周辺部を固定するドリリングタッピングねじの位置は、ボード端部から10mm程度内側とする

2成分形変性シリコーン系シーリング
・練り混ぜは可使時間に使用できる量で、かつ1缶単位で行う
・充填はプライマー塗布後、製造業者の指定する時間内に行う
・プライマーの塗布及び充填時に、被着体が5℃以下になる恐れが生じたら作業を中止する
・2成分形シーリング材の基材及び硬化剤は製造所の指定する配合とする
・ボンドブレーカーは、紙、布、プラスチックフィルム等の粘着テープでシーリング材と接着しないものとする

鉄筋コンクリート造建物(階高4m程度)に間仕切壁の軽量鉄骨下地を取り付けるとき
・ランナーは端部を押さえ間隔900mm程度ごとに打ち込みピンなどで、梁下、スラブ下などに固定する
・スタッドの間隔は、ボード1枚張りの場合300mm程度、ボード2枚張りの場合450mm程度とする


軽量鉄骨天井下地組
・野縁受け、吊りボルト及びインサートの間隔は900mm程度とし、周辺部は端から150mm以内とする。ただし屋外の場合は特記による
・インサートは鋼製とし、防錆処理を行ったものとする
・野縁等の種類は特記がなければ、屋内は19形、屋外は25形とする
金属製重ね形折板葺の施工
・タイトフレームに固定する折板のボルト孔はボルト径より0.5㎜以上大きくしない
・折板の端部の端あき寸法は50mm以上とする
・各山ごとにタイトフレームに固定し、流れ方向の重ね部の緊結のボルト間隔は600mm程度とする
・軒先は、先端部分下底に尾垂れを付ける

内壁のコンクリート下地への現場調合モルタル塗りを3回塗り工法で行う場合、中塗工程における施工上の留意事項
・下塗り後 2週間以上放置してから行う
・中塗に先立ち、隅、角、ちりまわりは定木塗を施す

鉄骨コンクリート造におけるアルミニウム製外部建具を取り付けるとき
・建具はクサビ等で位置を正確に決めてからアンカーの溶接により取り付ける
・アンカーは枠の隅から150mm内外を端とし、中間部は500mm内外の間隔とする

ガラス工事
・シーリング材を用いる場合はセッティングブロックを敷き込みガラスを溝の中央に保ちシーリング材を充填する
・グレイジングガスケットを用いる場合はガスケットを伸ばさないようにし各隅を確実の留め付ける
板ガラスの切断はクリアカットとし、形状及び寸法を正確に行う

塗膜防水
・防水材は主材料製造所の仕様により、可使時間に見合った量及び方法で練り混ぜる
・塗継ぎの重ね幅は100mm以上とし補強布の重ね幅は50mm以上とする

屋上アスファルト防水工事において平場部にアスファルトルーフィングを張り付けるとき
・張り順は水下から水上へ張り付ける
・重ね幅は100mm程度とし、上下層の重ね幅が同一箇所にならないようにする
・アスファルトルーフィング類の張付けは、空隙、気泡、しわ等が生じないように平均に押し均して下層に密着するように行う
・アスファルトルーフィング類の継ぎ目は原則として幅方向、長手方向とも100mm以上重ね合わせる
・アスファルトルーフィング類の上下層の継ぎ目は同一箇所にならないようにする

絶縁用シートの敷き込み
・絶縁用シートは立ち上がり面等に30mm程度張り上げる
・フラットヤーンクロスは断熱材の上に幅100mm程度重ねて敷き並べ接着テープ等で要所を固定する

ポリエチレンフィルム
・ポリエチレンフィルムは防水層の施工完了後重ね幅100mm程度をとって敷き並べ接着テープ、シール材等で要所を固定する
・必要に応じて強風時のはく離、浮揚防止のため重ね部分等の要所をモルタルで押さえる

アスファルト防水層を施工する前のコンクリート下地面の状態や形状
・コンクリート下地面は、十分に乾燥していることが必要である
・アスファルト防水下地の形状としては特に出隅部、入隅部の面取りが重要である

屋上アスファルト防水保護層の平場部の工事
・防水層のアスファルトが支障のない温度になってから断熱材を隙間なく張り付ける
・保護コンクリート中に溶接金網を敷き込む重ねは1節半以上かつ150mm以上とする
・コンクリート厚さは特記による。特記がなければこて仕上げとする場合は80mm以上とし、床タイル張り等の仕上げをする場合は60mm以上とする
・保護コンクリートは所要の勾配に仕上げる

防水形合成樹脂エマルション系複層仕上塗材の施工
・下塗りは、だれ、塗残しのないように均一に塗り付ける
・増し塗は出隅、入隅、目地部、開口部回り等に均一に端部に段差がないように塗る
・2液形状塗材は薄める前に基材と硬化剤を指定の割合で混ぜ合わせる

内壁モルタル下地面への有機接着剤によるタイル張り
・張り付けは手でもみ込むようにして押さえ付け目地部に接着剤がはみ出すようにする
・目地直しは張り付けタイルが自由に動く間に行う
・接着剤の1回の塗布面積は3㎡以内とし30分以内に張り終える面積とする

壁のタイル張り下地モルタル面に陶磁器質タイル(小口タイル)を密着張り
・張り付けモルタルの1回の塗付け面積は2㎡以内又は20分以内に張り付けられる面積とする
・タイルの張り付けは上部より下部へと行い1段おきに数段張り付けた後、それらの間のタイルを張る
・張り付けモルタルは2層に分けて塗り付けるものとし1層目はこて圧をかけて塗り付ける
・張り付けモルタルの塗置き時間は20分程度までが望ましい

外壁に二丁掛けタイルを改良圧着張りで張るとき
・1回の塗付け面積は2㎡以内とし、張り付けモルタルを下地面に4~6mm塗らなく塗る
・コンクリート面に下地モルタル塗りを行い、中塗を木鏝で仕上げ、張り付けモルタルを4~6mm塗り、タイル裏地に張り付けモルタルを3~4mm塗る
・張付けモルタルは、練り混ぜから施工完了まで60分以内で使用する
・張付けモルタルは2層に分けて塗り付けるものとし、1層目はこて圧をかけて塗り付ける

改良積み上げ張り
・張り付けモルタルの塗置き時間は5分以内とする
・1日の張り付け高さは1.5m程度とする
・化粧目地はタイル張り付け後、24時間以上経過した後、張り付けモルタルの硬化を見計らって、目地詰めを行う
・化粧目地の深さはタイルの厚さの1/2以下とする

マスク張り
・張付けモルタルには混和剤を用いる
・張り付けモルタルの塗置き時間は5分以内とする
・下地タイルを中塗まで仕上げ、ユニットタイル用マスクを用い、タイルの裏面全体に3~4mmの張り付けモルタルを塗り付ける

モザイクタイル張り
・張り付けモルタルは3~5mmを2層に分けて塗り付けるものとし1層目はこて圧をかけて塗り付ける
・1回の塗付け面積の限度は3㎡以下とし、20分以内に張り付けられる面積とする

補足、独学で挑戦されている方へ

2次試験の筆記の解答欄は、以外と小さいです、解答は経験記述で40字から50字程度、その他で20字から30字程度で簡潔に書きます。

参考書を読んでいるだけでは、解答欄が小さいことに気付けないので、補足しておきます。

ストレスフルな業務であり、勤務時間も長く、まとまった時間がとりづらいかと思います。お役に立てれば幸いです。

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