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今年は仮面ライダーV3生誕50周年のお話し

タイトルの通り、今年は昭和ライダー屈指の大人気ライダーであるV3が50周年のアニバーサリーイヤーでございます。
画像は私のコレクションの当時物のV3カードとラッキーカードを当てて応募すると貰えるカードアルバムです。

V3が当時はどれだけ人気だったかというと、立ち位置的なものを平成ライダーで例えると仮面ライダー電王みたいな感じですかね?

自身が主役を務めるタイトル以降、シリーズ第三作「仮面ライダーX」、シリーズ第五作「仮面ライダーストロンガー」、そのストロンガーから4年の空白期間の末に放送開始されるシリーズ第六作「仮面ライダー(新)」、
いずれの後続シリーズに御本人が登場し、

シリーズ第七作「仮面ライダースーパー1」の劇場版にも声のみだけだが出演。
そのスーパー1の後に誕生し、雑誌連載という異例の展開をした仮面ライダーZXの唯一の映像作品であり、当時のお正月の特番して放送された「10号誕生! 仮面ライダー全員集合!!」にも変身前の御本人が出演されていらっしゃいますのです。

「仮面ライダーV3」がシリーズ二作目なので、昭和ライダーの半数以上に登場していることになるのだ。

昭和特撮には縦軸のドラマというのはたしかに希薄なのですが、V3という番組にも一貫して描かれるテーマのようなものはありません。
しかし、序盤の展開は二体の怪人を一気に繰り出すこともザラな暗黒組織デストロンとの死闘が大体前後編で描かれます。
しかもそのV3は、改造されてから自身の能力すら把握できていない状態なのです。
二対一というだけで不利なのに、ではその状況からどうやってデストロンに打ち勝つのか?

その答えは、V3には26の秘密と呼ばれる特殊能力が隠されており、戦いの中でそれらを駆使してデストロンの怪人に対抗していきます。

例えば特訓によって気付いたりだとか、それこそ偶然発見したりとかでお話しは進んでいくのですが、この要素に欠くことができないのがV3の苦戦なのです。
どうもこの部分があまり評判が良くなかったのかな?
少なくともテレビ局とかの人からはヒーローがいつも苦戦しているという風にしか見えなかったのでしょうね。

そうして、ドラマではありませんが番組の縦軸にあった26の秘密は、V3が自身を改造したダブルライダーの遺したV3の全能力のデータを記した形見と称されるものを受け取り、終わりを告げます。

その後は、イベント編を挟みながらシリーズ第一作目「仮面ライダー」の築いたフォーマットに則って番組は続いていくのですが、つまり怪人の悪巧みを正義のV3が叩きのめしていくのですが、
その悪く言えばマンネリ気味に陥りやすい流れを打ち破った者がいます。

そう、ライダーマンの登場である!

ライダーマンは元デストロンの幹部候補だった科学グループのトップであり、大首領の信頼も厚かった故に立場を脅かされる事を恐れたデストロン大幹部のヨロイ元帥に裏切り者の汚名を着せられ、その復讐のためにライダーマンとなった男です。

要するにデストロン打倒!というよりはヨロイ元帥打倒!という男だったのです。

それがV3との邂逅やデストロンの悪事を目の当たりにし続け、正義に目覚めていき、そして遂には……という具合の物語が軸になっていくのであります。

東映特撮が勧善懲悪の活劇が下地に絶対あるとはいえ、仮面ライダーV3放映当時の1973年の時点において、そういった要素を孕んでいた事を踏まえて視聴すると、
シリーズ一作目の仮面ライダーで築かれたシリーズのフォーマットは、早くも二作目である仮面ライダーV3で完成されていたのかもしれないですね。


ちなみにV3スナックのおまけについてくる画像にも写っているV3カードは、その製造が途中で終了していたりします。
大人気だったのに何故か? という質問も当然なのですが、その当時に仮面ライダーを筆頭とした等身大の変身ヒーローを脅かす存在が台頭してきます。

それが、あのマジンガーZなのです。

マジンガーをはじめとするロボットアニメも当時のそのスタイルは世界征服を企む悪者が怪物的なロボットを送り込み……という特撮ヒーロー番組とあまり変わらないような内容なのですが、
おそらくアニメ作品だったからこそ、特撮ヒーロー番組を卒業したちびっ子たちの受け皿にもなれて、どんどんと勢力を拡大していったのでしょう。

私はロボットアニメはそんなに明るくないので、あまり半端な知識をひけらかすのもどうかと思うので特に深く言及は致しません。

あとはV3カードの種類が多すぎて、ちびっ子の収集能力の限界を大いにオーバーしていたらしいということ。
しかも、ライダーカード問題は当時の児童のスナックだけを捨てたりなんかと社会問題にも取り沙汰されていたわけで、大人気であったにも関わらずV3スナックは、番組放送途中で製造が中止されてしまうのでした。

余談ですが、そういう背景があるために初期番号あたりは数が豊富に存在しているらしいのだが、製造中止直前の後半の番号のカードはプレミアだったりするらしい。

そろそろしたら東映特撮YouTubeで仮面ライダーの後にV3が配信されるのではないでしょうか?
そうなったら気が向けば感想記事とか毎週投稿するかもしれないです。

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