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お金を商売の目的にしてはいけない本当の理由

お金だけを稼ぐと

お金だけしか残らなくて

それがどんな不幸をもたらすか、そうならないためには、1日でも早くから大事なことを意識する必要がある、という話を今日はしようと思います。
商売をただのお金儲けじゃなくて、生活の糧じゃなくて、ライフスタイルとして、ストレスの少ない商売をしたい人向けの内容です。

無料部分で3000文字程度。
全部含めると約15000文字の内容です。

人が大事、お客様が大事っていうけれど、どう大事にして良いかわからなかったり、結局お金を作らないと活動を続けていけないのだから、お金のことも考えなくちゃいけないよねって思ったり、で、つまり、何をどうすれば良いの?と迷走する商売人が、世の中にはたくさんいて。

いつもいつもそれは「塩梅の問題」にされがちです。
どっちも大事だからバランスだよねと言われても、じゃあそれは小さじ2杯なの?3杯なの? 見えないし、明確な正解もない。正解を探したくてこのことでずいぶん悩んだのは、過去の私です。

お金があればそれで幸せとまでは思わないけれど、お金がなかったらそれはそれで苦労するわけです。だから今の世の中、副業をしてちょっと生活を安定させようと思ったり、自分の得意なことをお金にして人生を楽しもうという流れになっているわけです。お金の教育が必要だよね、も間違いではないし、投資をしよう、も、どれも別におかしい話ではなくて。

その通り、間違いではない。お金は大事。でも、それがそのまま幸せになれるかというとそういうこととも違う。そう、そこがもひとつわからんのよ。

今回の話は、文字数も多めで長く、明確なハウツーでも、整った文章でもないかもしれないのですが、これまでの葛藤から得た私の最適解と、それに関するヒントを多く散りばめました。
賢い皆様に、汲み取っていただけたらと思います。

最低限、困らなくなった時、つまり食べられて、着られて、寝るところ(生命維持)を確保できれば、人は次に、愛情や安心などを求めます。でもそれはお金で買えない種類のものになります。

愛情の「ようなもの」はお金で買えるけれど、本物の愛情はお金で買えない。

本物の愛情っていうのは、親子でも恋人でも友人でも良いのですが、見返りを求めない理屈抜きで心底純粋にその人を想う心のこと、とここでは定義します。
結婚を、必ずしもする必要はないけれど、その辺に財布をポンと置いておいても絶対になくならないしそんなことを微塵も考えたりしないでいられるとか、少ない言葉でも理解してもらえると感じられるとか、何があっても味方でいてくれると思えるとか、純粋に自分を想って指摘してくれるとか、そんな、自分が心から安心して自由で、落ちこぼれでいられる場や関係ってことなんですけれども、それは1人で作れないしお金で買えないものです(お金で買っている可能性が出た時点でそれはすでにプライスレスではなくなる)。

こういう、安心で愛のある世界って、観念的な話にすると実にふわっとして聞こえるけれど、脳のリソースを割かなくても良い状態だと言い換えることができます。脳の負担が少ないのはストレスが少ないということであり、理屈抜きで心地良さを感じます。ようするに、リラックスできて、とても穏やかでいられるわけです。これが至福を感じる状態。だからほしい。

商売だと、経理は家族がやるのが一番安心、というのもそれに近いかも。
外注はできても税理士だって他人だから、いざとなったら何するかわからないです。人間は基本、愚かで弱い。
税理士が自分を裏切る可能性を現実的に考えると実際はレアケースかもしれませんが、お金でつながっている人とはお金の関係が崩れたら終わりなので、人に漏らしたくないデリケートな内容ほど、もしもシェアするとしたら「心の距離が近ければ近い人の方が安心」なのです。
実際に裏切られるかどうかよりも「地味に不安」というその可能性の方が、脳のリソースを食っちまうわけですね。
だとすると家族の誰かが税理士の資格でも取るのが一番安心なわけです。損得で動かないし、秘密も守れる可能性が高い。
でもそれも、お金で買えないわけです。

要するに、愛情や安心、安全って、お金で買うには限界があるというか、ほぼほぼ買えないと思っていい話で。

そのくせ、安心、安全、愛情って、人間が求める根源的な望みです。
暖かい場所で、守られて、愛されていることが人として必要なベースですし、心が安定すると人に優しくなり、能力を開花し、結果を出すことに繋がります。それは仕事だろうがプライベートだろうが、いつもどんな時もです。

独裁者が病むのは、猜疑心が生まれ、近くにいる誰のことも信じられなくなるからだと言われていますが、それは、自分が非道なことをすればするだけ自分も同じようにされる可能性をリアルに疑うからですよね。

お金を稼ぐことそのものは楽しいことです。
そして充分な預貯金があればそれは心の安定にも繋がります。
だから、なんだかんだ人は「お金を稼ぎたくなる」んだけど

  1. 人に安心安全を与えられるだけの器がない状態で人がお金を稼ぐとそれは、搾取になる。(搾取という手段でしか稼げないし、また自分も搾取される対象になる)

  2. 空虚なお金稼ぎをしている時の人は心の成長が止まり、何も残らないか、お金だけしか残らなくなって、失ったら取り戻せない。

まぁこんな感じになります。
さらにシンプルにすると

  1. 信頼を与えない自分のままだと、人から奪うしかなくなる。

  2. 信頼は時間で作られるものなので、その時間を信頼のないお金稼ぎに使うと信頼は育たず、気づいてもその時間は取り戻せない

お金を稼ぐのは何も悪いことじゃないし、どんどん稼げばいいのも本当だけど「お金を稼ぐだけ」の代償はとても大きく、当然自分に返ってくる、そしてこれが怖いのですが、気づいた時にはもう手遅れになります。
なぜなら、失ったものは信頼を得るに値する自分になるための「時間」だからです。

さっき話した、真の安心、安全、愛情が欲しいなら、自分もそれを持つ(人のそれを与える)必要があるのですが、この部分はお金で手に入らないし、お金を稼いだ後に育てることもできないものです。
そして「まず稼ごう」は構造上どうしたって自他共に搾取になり、商売のやり方を大きく変えない以上、搾取のまんまです。何も育ちません。

老婆心ながらお伝えしますが、若い賢い人が、FIREやマーケティングやライティングやなんやで早くからお金を稼いでいますが、あれは後からきます。
こないならばそれは頭が悪い人で、いつまでも情報弱者に物を売る人、で人生が終わります。
ちなみに若い層でひとまずの成功をしている人は、何をどう言ってても高学歴か、それに値する人たちです。
「誰でも稼げる」手法を売るために「こんな自分にもできた」などとセールストークをするかもしれませんが、結果を出す人は、結果を出すだけのものを持っているから結果を出せているということです。

若い人にはまだそれほど「時間」が経過しておらず、本質的な信頼は蓄えられていないから、賢いがゆえ、先にお金を稼げてしまって、あとから空虚になっているケースが散見されます。
しかしそれもまた、できるだけ早いうちに気がつけるのであれば、残されている時間もまだ多いのでなんとかなるでしょう。

でもそれ以上に、いい年をした、若い人に手本となるべき大人である我々の方が、信頼の意味を見誤り、いつまでも迷走している状態で、非常に嘆かわしい。事実、大人の多くがみっともなくも「他人から奪う」状態に陥ってしまっています。
ですから当然、奪うビジネスが世の中に横行しております。
普通の人が意図的に、あるいは無自覚に、犯罪レベルの手段の商売をしています。

私は女性向けに洋服の型紙を販売してきたこともあり、これまでは書きにくかったのですが、商売についてはかなり昔から独自にというか独特の研究をしていて

情報商材、錬金術、詐欺、アートを売るとか才能を売るとか、ビジネス書、哲学書、商売に関連しそうな書籍は広い範囲で読み、怪しげなものも含めて関連商品をかなり買ってきました。
動機としては、怪しい手法で稼ぎたいわけじゃなくて、そこにはどんな価値観や、倫理観や、社会とのすり合わせ、整合性があるのだろうという好奇心と、広く多角的な視点を持とうと思う意図からです。
そして、読めば読むほど、知れば知るほど

お金の稼ぎ方によって、その代償のパターンが明確にあることがわかりました。個人的には勉強すればするほど、心底「まっとうな商売をするのが一番コスパが良い」という結論になりました。

稼ぐお金は、多すぎず少なすぎないこと。
自分にとって必要量以上のお金を稼ぐことは全部、本質的にはゲーム(遊び)なので、バーチャルだと思える人には楽しめるけれど、普通に幸せになりたい人には得るものは少なく、反対に、不安や危険、将来的なリスクなど、ネガティブ要素が多くなってしまいます。
マネーゲームは、メンタルの強い人にオススメの、文字通り「ゲーム」と言えましょう。

そして、実際に幸せになれる、その金額というのは一体いくら?という話になるかもしれないけれど、それは人によって違う…
と言いたいけれどもう少し丁寧に言うと、その人が「それをどの程度、人と共有したいか」によって違います。
年収800万円の人が、趣味で絵を描いているとします。
800万円で生活できて、趣味で絵を描くのは楽しい、幸せです。
そしてその絵を販売してみたら200万円で売れて、買った人に喜んでもらえて、年収は1,000万円になった。どちらも幸せです。
そこで、売ることで得られる他人との関係性の方が幸せなら、この人の年収は1,000万円であるべきだし、売らないことで得られる他人との関係性の方が幸せならこの人は800万円が適正年収になるということです。

売れば収入になるという一方で、買った人が満足するか否か気になるとか、今度はこれを描いてくださいと言われてやりづらくなる、みたいな面倒なことが起こるかもしれないリスクが生まれます。人とどの程度関わって生きていきたいか、それによってその人が幸せになるために必要な金額は変わる、ということが言えます。

でも、お金を稼ぐと同時に、信頼とか愛情も同時に育っていけば、商売上でも他人と信頼関係を築けて、リスクもグンと減ると同時に、得られる幸せなお金も増えていくと考えられます。
またそういう状態になると、クレームもくるときは来るけれど、最適な着地点とその手段がすぐに見えて、全員が納得する着地でスピード解決できるようになります。
私は、商売を20年やっててこれは得意になりました。
クレーム処理も、信頼と愛情なんですよ。

ところで私が言う信頼、愛情は「お客様のニーズに応えよう」とか「お客様の喜ぶ顔が見たい」とか、そういうマーケティングのテクニックとはまるで違う、もっと根源的で抽象度の高い話です。

近所のスーパーに行くと毎回レジで「ポイントカードをお持ちですか?」と聞かれ、こちらも「持っていません」と返事をするのですが、そこで必ず「ご加入お待ちしています」とどの店員さんもおっしゃるんです。

私の目を全く見ずに。
ボソッと、棒読みで。

私の加入なんてこれっぽっちも期待していない、マニュアルで、お仕事で、おっしゃっているのが明らかです。
もちろんそれも時給に含まれていて、お仕事を全うされているだけですから、店員さんは何も「問題はない」んです。

ただ、この方は、些細なことのようですが「心にもない事を口に出す」という習慣を身につけてしまっています。
お金のために働いていると「仕事だから」という理由で、こういう自分の振る舞いに疑問を感じなくなってしまう。そういう働き方は仕事そのものが楽しいわけではないだろうから、そこからもし起業したくなっても、これまでの習慣が邪魔して、お客様への信頼を作ることが難しくなります。

お金だけで働く裏にはいつもデメリットがあって、それを覆す事は、時間がたてばたつほど厳しくなる。だから

お客様と信頼関係を築き、自分の心と体が健全で幸福度を感じる商売をしたい人は、一番取り返しがつく可能性がある、まさに今日から意識改革を始めることをお勧めします。コンテンツ(商品)じゃなくて、ライティング(コピー)じゃなくて、本気で信頼を育てたら物は売れる。そこに人が動けばお金も動きます。

究極これがわからないと、商売を本当に楽しめて、それを豊かなお金に変えていくことはできないのではないでしょうか。

ここから有料になります。

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