風を感じる

久しぶりに大学の時お世話になっていた牧場へ。
同期の子が「みんなで新しくできたクラブハウスに泊まろう〜」と声をかけてくれたのがきっかけだった。
元々あった建物は隙間風がすごくてボロボロのコンテナの事務所と楽屋。あと、なぜか「ハッセイ」と呼ばれた倉庫。
それらは跡形もなく、代わりに綺麗な蹄洗場と二階建てのクラブハウス。
ここはどこだ〜と思いながらクラブハウスに入ると懐かしい顔ぶれが暖かく迎えてくれた。
牧場のスタッフの2人も同期の人たちも久しぶりなのに安心感がある。
楽しかったことも大変だったこともいろんなことをこの人たちと共にしてきた。
それが懐かしくて誇らしい。今の自分の軸はここで育まれた。そんな場所。

馬がいる馬房に入るとお久しぶりの馬と初めましての馬の瞳がこっちをみている。
私たちが現役だったときに新しく作った壁や階段はまた別の代が作り変えた痕跡が残っていた。

場所やものが変わってもいろんな人の手や思いが加わり厚みを増しているそんな気がした。

翌日は久しぶりに馬に乗った。
一瞬一瞬馬と意思疎通できるように考えて伝えて返ってくる動きからまたどうするか考える。
上手く行ったり行かなかったり、今に集中して風を感じる時間が心地いい。

学生の時情熱を燃やした青春の場所は、ただ懐かしい場所じゃなくて今の自分にもパワーをくれる場所。

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