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自分の居場所は自分で作れ!!

昨年に、BL小説レーベルのディアプラスに応募していました。今回限りで応募者全員に寸評がもらえるということで、それが目当てでした。
そして先日、待ちに待った寸評が送られてきました。
要点をまとめると、以下の指摘でした。

①文章は平易で読みやすく書けている。
②中学生同士のセックス込みの恋愛を商業ベースに乗せるのはハードルが高い。
③白ブリーフへのフェチシズムとエロ的欲求だけで1本仕上げてしまった印象。
④BLというよりゲイ小説の趣き。今後はそういう方向を目指して投稿先を探すほうが筆者の作風には合っている。

大変に納得できる指摘でした。
通り一遍の寸評ではなく、きちんと査読していただいた上での寸評をいただけたと感じましたし、大変感謝しています。
「作品の出来映えそのものは悪くはなかったけれど、世間や出版社が求めている作品ではなかった」と解釈しています。
僕にとっては大変ありがたい誉め言葉&激励でしたし、さらに自信をつけることができました。

自分の作風はかなり特殊で、決して世間受けするものではないと自覚はしています。商業ベースに乗せるには、社会情勢を汲みつつ大勢の人が好む流行に乗った作品を書かなければならないということも理解しているつもりです。
だけど僕は世間の流行と、自分の好みがミスマッチ状態です。
オメガバースや異世界転生のファンタジックな物語よりも、現実世界で白ブリーフを愛でる物語が好みなのです。

「いくら文章力があっても、世間や出版社が求めているものを書けないと意味がない」という助言はもっともだと受け止めています。
だけど僕は、自分が書きたいものを書きたいんです。特に白ブリーフを封印されてしまったら、何も書けなくなってしまいます。

20年ほど前にゲイ雑誌の『Badi』に応募して、2回掲載されたことがあります。しかしながら、ゲイ雑誌はほぼ全て廃刊になってしまったので、ゲイ小説を投稿できる場がなくなってしまったのも実状です。
なので、同人イベントで出品したり、趣味の合う友人に進呈したりと細々と創作活動を重ねてきました。

プロの小説家になりたいと訊かれたら、正直そこまで強い意志はありません。
現在は新聞配達しながら小説執筆をしています。
新聞配達の収入だけで生活できるし、新聞配達そのものも好きなのです。真夜中に街中を走り回れば、血行が良くなって頭も冴えます。小説だけを書いていると、血行が悪くなるし身体もなまってしまいます。新聞配達することで健康維持できるし良い気分転換になっています。

僕はインドア人間です。スポーツは見るのもやるのも興味がありません(着衣フェチの一環としてユニフォームは好きですが)し、旅行とかもしたいとは思わないです。家の中であれこれ妄想するのが一番好きです。
健康のために身体を動かすことは大切だとは理解しています。だけどインドア人間ゆえに、自由な時間があればひたすら家に閉じこもってしまいます。ジムに入会したとしても三日坊主で終わるのは、自分が一番よくわかっています。
それにジムに行けばお金がかかってしまいます。そこまでの経済余裕はありません。しかし新聞配達は、お金をもらってジムに通うようなものです。
ジムだと続きませんが、新聞配達は仕事だからサボるわけにはいかないです。結果的に継続して運動ができています。
新聞配達をしていなければ、今頃は運動不足で死んでいただろうと思います。

僕には文庫本を1000冊作るという人生目標があります。
インデザインで自分で編集して、自宅のレーザープリンターで印刷して、手作業で製本しています(印刷会社に依頼するよりは、自分でやった方が自由度が高いしコストが抑えられるので)
約7万2000文字で、200ページほどの文庫本になるので、それを基準にしています。
1日に平均5600文字、13日で7万2000文字執筆すれば、一年間で28冊の文庫本が作れます。
そのペースを維持できれば74歳で1000冊に到達します。

なので病気をしたり、ましてや認知症になるわけにはいかないので、新聞配達を続けていきたいのです。
少なくとも75歳までは続けていきたい気持ちはあります。
僕の新聞店では、80歳過ぎても現役の配達員もいますので、そのくらい長く配達するのが目標でもあります。

新聞配達で身体を動かして、小説執筆で頭を動かす。
その両輪で健康維持と認知症予防に努めていきます。

小説を書きたくて書いているだけなので、プロになりたいという気持ちがほとんどないのです。
それでも出版社に応募したのは、自分の文章力がプロとして通用するレベルかどうか知りたいという気持ちからです。
ディアプラスや二見シャレードから寸評をいただきましたが、文章そのもので悪く言われたことはないです。しかし「筆者のフェチが全面に出過ぎて共感しづらい」ことがマイナス評価になっている印象です。
ですが、文章力が水準以上あると認めてもらえたならば、それは大きな自信になります。
内容がおもしろいかどうかは、読者の好みは一人一人違うので評価がばらけることは仕方ないことだと思います。だからこそ、誰が読んでもストレスなく読めるというのは僕が目指すところでもあります。

そこで、ディアプラスからの寸評での「BLというよりゲイ小説の趣き。今後はそういう方向を目指して投稿先を探すほうが筆者の作風には合っている。」という指摘は、僕の背中を押してもらえた気持ちです。

というのも、書きたくて書いているだけの今のままでいいのかという迷いがあったのも確かです。
先述したようにゲイ小説を投稿できる出版社って皆無なんです(自分が調べた範囲では一つもありませんでした)男女の官能小説を募集しているところはありますが、男女のエロは自分には書けないですし。
男×男を無理矢理に男×女に置き換えたとしても、書いている方も楽しくないし、読む方も違和感ありありなのではないかと(白ブリーフフェチの女性を主人公にしたら、それっぽいアイデアが思いつかないことはないですが。たとえば・・・。とあるオフィス。突然の雨で、ずぶ濡れになって帰ってきた営業の新人くん。主人公がタオルを持って行ったら、新人くんが白ブリーフ姿になっているところだった。その姿にムラムラして押し倒してしまう主人公・・・。即興でこんなアイデアが思いつきました)
なのでBL小説の出版社に応募するしかありませんでした。応募しておいてなんですが、自分の作風は場違いではないのかと自分でも思っていました。

だけどディアプラスからの寸評で「このままでいい」と言ってもらえたような感覚があったのです。
どこの出版社に投稿することもなく、今のまま書き続けていいんだと、迷いを吹っ切れたような気分です。

自分の最大の武器は、白ブリーフを絡めればアイデアは無尽蔵であることです。
ショタ~オッサンまで幅広く書けますし、生涯で1000冊生み出すという目標を立てられるほどのネタのストックはあります(上記のように即興でアイデアを出すこともしょっちゅうです)
書いても書いても書き尽くすことがないです。一生かかってもあふれ出すアイデアを書ききれないだろうなという予感もあります。とにかくひたすら書くのみです。

自分の作品や作風はどこのカテゴリーにも入らないことは、自分でも分かっています。
だから、自分の居場所は自分で作る。そんな気持ちで、自分の小説を書いていこうと改めて決意した次第です。


(追伸)
トップの画像は、6月1日(土)に開催される『野郎フェス2024-summer-』に出品する予定の文庫本です(過去の同人イベントの在庫ですが)
それとは別に、これから新作も執筆しますので、興味のある方は是非とも手に取っていただければ幸いです。

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