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種牡馬紹介 : 01年クラシック組

24/04/26時点
こんにちは、mokomoko競馬です。
 先日、ウマ娘をやっている友人と会話をしていてジャングルポケット世代(01世代)の話になり、改めて面白い世代だと感じました。そこで、今回は01世代を取り上げていきます。
 
 2001年の3歳クラシックは4頭の馬によって、名勝負が繰り広げられていました。皐月賞馬アグネスタキオン、日本ダービー馬ジャングルポケット、菊花賞馬マンハッタンカフェ、NHKマイルC馬クロフネがそれぞれ活躍しました。その後、その年の古馬G1でも3頭が勝利してレベルの高さを見せつけました。
 そして、この4頭は種牡馬としてもそれぞれがG1馬を生み出すほど成功しました。しかし、4頭の父系の子孫は2024年現在、見かけることは稀になっています。しかし、まだ後継種牡馬が存在しているので存続の可能性と共に紹介していこうと思います。

アグネスタキオン

 1頭目はアグネスタキオンです。皐月賞を勝利し、わずか4戦で世代最強を印象づけた馬で、産駒はダイワスカーレット、ディープスカイが有名です。

後継種牡馬

◇アグネスタキオン 引退
2008年リーディングサイアー
産駒数 : 8世代 1163頭
重賞 63勝 G1 10勝

 ■アドマイヤオーラ 引退
 産駒数 : 5世代 91頭
 重賞 10勝 G1(Jpn1) 2勝

  ◇ノボバカラ 現役
  種付頭数 : 2023年 11頭

  ◇アルクトス 現役
  種付頭数 : 2023年 51頭

 ■キャプテントゥーレ 引退
 産駒数 : 5世代 152頭

 ■ディープスカイ 引退
 産駒数 : 12世代 468頭
 重賞 10勝 G1(Jpn1) 2勝

  ◇サウンドスカイ 引退
  産駒数 : 5世代 6頭

 ■トーセンモナーク 引退
 産駒数 : 7世代 28頭

 ■ノーザンリバー 現役
 種付数 : 2023年 0頭
 産駒数 : 6世代 27頭

 ■グランデッツァ 引退
 産駒数 : 5世代 50頭

比較

 アグネスタキオンはリーディングサイアーにも輝き、日本ダービー馬も生み出しました。クラシック候補が多かったことから産駒は比較的早熟な傾向があったと思います。種牡馬期間が8世代と他の3頭より種牡馬期間が短いですが、G1 10勝の大台に乗っているので他の3頭よりも高いポテンシャルだったといえます。

現状

 子世代は芝の活躍が多かったですが、孫世代の成績はほとんどダートに偏っています。現役の種牡馬は3頭と少ないですが、南部杯を連覇したアルクトスが種牡馬入りして初年度で50頭集めているので、ダート短距離を中心に次世代の活躍も見込めます。さきたま盃Jpn1昇格など路線整備が進んでいるも追い風なので、ノボバカラと共に次世代の種牡馬を輩出してもらいたいです。

クロフネ

 2頭目はライバルたちには敗れましたがダート転向後、チャンピオンズCで7馬身圧勝したクロフネです。種牡馬としてはカレンチャン、ソダシなどを輩出しました。

後継種牡馬

◇クロフネ 引退
産駒数 : 17世代 1847頭
重賞 68勝  G1(Jpn1) 13勝

 ■フサイチリシャール 引退
 産駒数 : 6世代 158頭
 重賞 3勝

 ■テイエムジンソク 引退
 産駒数 : 4世代 15頭

 ■パクスアメリカーナ 現役
 種付頭数 : 2023年 1頭

比較

 長い間種牡馬として活躍し、4頭の中で最も多くのG1を勝利しました。クロフネが活躍したダートではなく主に芝の短距離からマイルで実績を残しました。また、活躍馬が牝馬に偏ったこともあり後継に恵まれませんでした。

現状

 唯一の現役種牡馬が一昨年種牡馬入りを果たしたパクスアメリカーナで、初年度の種付頭数がわずか1頭と危機的状況です。途絶えるのも時間の問題なので、種付料を下げるなど対策をして延命してもらいたいものです。

ジャングルポケット

 3頭目は世代の頂点、日本ダービーを勝利し、ジャパンCでも勝利したジャングルポケットです。種牡馬としてはトーセンジョーダンやオーケンブルースリを輩出しました。

後継種牡馬

◇ジャングルポケット 引退
産駒数 : 18世代 1435頭
重賞42勝 G1(Jpn1) 10勝 

 ■フサイチホウオー 引退
 産駒数 : 4世代 31頭

 ■オウケンブルースリ 引退
 産駒数 : 8世代 54頭
 重賞 1勝

 ■トーセンジョーダン 引退
 産駒数 : 6世代 325頭

 ■サンレイポケット 現役
 24年種牡馬入り

比較

 ジャングルポケットは東京で強いイメージがありますが産駒は京都で多くのG1を勝利しています。世代戦は牝馬の方が強く、牡馬は長距離G1勝ちが多いため後継としてはあまり期待されませんでした。また、他の3頭と比べて重賞馬はやや少ないです。

現状

 繁栄のチャンスはあったと思いますが、トーセンジョーダン産駒の大コケで全てが決まった感があります。また、オウケンムーンが怪我で活躍できなかったことも地味に痛かったと思います。系統のトニービン自体が消え掛かっているので仕方ないともいえますが種牡馬予定のサンレイポケットになんとか重賞クラスの産駒が出て欲しいものです。

マンハッタンカフェ

 最後は夏の上がり馬で菊花賞、有馬記念を制したマンハッタンカフェです。レッドディザイアやクイーンズリングを輩出しました。

◇マンハッタンカフェ 引退
2009年リーディングサイアー
産駒数 : 13世代 1530頭
重賞 64勝 G1(Jpn1) 6勝

 ■エーシンモアオバー 引退
 産駒数 : 5世代 5頭

 ■ジョーカプチーノ 現役
 産駒数 : 10世代 247頭
 種付頭数 : 2023年 8頭
 重賞 2勝

 ■アロマカフェ 引退
 産駒数 : 2世代 10頭

 ■ガルボ 現役
 産駒数 : 7世代 35頭
 種付頭数 : 2023年 1頭

 ■ヒルノダムール 引退
 産駒数 : 7世代 65頭

 ■カフェラビート 引退
 産駒数 : 7世代 10頭

 ■ラブイズブーシェ 引退
 産駒数 : 6世代 19頭

 短距離〜長距離まで芝もダートも走り、産駒の適性はかなり幅がありました。重賞馬は多いものの、G1馬は他の3頭と比べるとやや少なく感じます。また、どちらかというと牝馬の方が活躍が目立つので後継種牡馬には恵まれませんでした。

現状

 そもそも種牡馬候補が少ない中、シャケトラの逝去なども厳しい出来事でした。ジョーカプチーノ産駒がそれなりに結果を残したので現在まで種牡馬が残っています。孫世代の種牡馬入りは現状厳しいと言わざるを得ないですが、残ってほしいですね。

感想

 01年クラシックを沸かせた4頭を種牡馬として比較していきました。G1馬を1頭排出するだけでも凄いことなので4頭が全て活躍しているというは改めて優秀だと感じました。後継種牡馬の現状はアグネスタキオン以外は非常に厳しかったですが、大逆転を期待しています。

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