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重賞で見るサラブレッド血統支配率2023(1~4月)

こんにちは、mokomokoです。
 重賞で見るサラブレッド血統支配率(TPDG)をやっていきます。最初は1年を4つに分けようと思いましたが、7~9月にほとんどG1がなく重要度にばらつきが出すぎるため、牡牝クラシック3冠をそれぞれ分割できる1~4月、5~8月、9~12月の3分割でやろうと思います。
 今回は1月から4月末の天皇賞・春の週までのJRA重賞と地方交流重賞の成績を基に各系統の支配率を見ていきます(海外重賞は対象外)。


ルール説明

詳しくはこちらを見てください。

結果

23年1~4月のTPDG

◆ロイヤルチャージャー…52.3%
 ・サンデーサイレンス…44.1%
 ・ロベルト…8.1%
◆ミスタープロスペクター…26.7%
 ・キングマンボ…26.2%
 ・アンブライドルド…0.5%
◆ノーザンダンサー…14.4%
 ・ダンジグ…6.7%
 ・ストームキャット…2.6%
 ・その他…5.1%
◆ナスルーラ…6.7%
 ・ボールドルーラー…6.7%

次に詳しい内訳をみていきます。

ロイヤルチャージャー

サンデーサイレンス

 筆頭はディープインパクトでキズナの3.6%を含むと19.0%となります。ほとんどが芝で活躍し、天皇賞・春1着(ディープ)2着(キズナ)などが記憶に新しいと思います。ディープ産駒は数が少ない3歳がラストクロップなので影響力が薄れると思われましたが、孫世代が徐々に活躍を見せ、ディープ全体の40%強の影響力を持ち、支えています。
 次にステイゴールドで9.2%です。その内の半分がオルフェーヴル産駒の活躍ですが、直近と比べると他の産駒も頑張っている方です。
 そして4月にポイントを伸ばし3位に上昇したのがブラックタイドです。全てキタサンブラック産駒のポイントで、皐月賞や青葉賞など牡馬の重賞を勝利しました。そもそも産駒数が少ないにもかかわらずこの成績なので今最も注目すべき馬かもしれません。
 4位がハーツクライ、5位はゴールドアリュールです。ダイワメジャーを始めとした他の種牡馬のポイントはありません。

ロベルト

 8.2%全てがスクリーンヒーロー系のポイントでモーリス産駒が大阪杯勝利など大活躍しています。一世を風靡したエピファ産駒が全くといっていいほど活躍していないのが不思議です。

ミスタープロスペクター

キングマンボ

 筆頭はドゥラメンテ産駒で桜花賞、日経賞などを勝ち10.3%を占めていて、特に牝馬の活躍が目立っています。
 ロードカナロア産駒が高松宮記念、スプリングSなどを勝ち7.2%を占めています。後継も多いので更なる飛躍を望めます。
 この2強の他に、キンカメ系以外のキングマンボ後継がフェブラリーSなどを勝利し、5.1%でした。
 また、ルーラーシップなどその他のキンカメ系は3%台と伸び悩みました。

アンブライドルド

 アメリカンファラオ産駒がキングマンボ以外のミスプロ系で唯一ポイントをもっています。

ノーザンダンサー

 ダンジグ系がマイラーズCなどを勝ち6.7%となりました。また、サトノクラウン産駒が勝利し、主流3血統以外のノーザンダンサー系が5.1%を占めています。ストームキャットは伸び悩み、サドラーズウェルズはポイントがありません。

ナスルーラ

 ボールドルーラー系が6.7%を占めていて、全てダートでのポイントでした。他にポイントはありませんでした。

まとめ

 ざっくりとTPDGをみていきました。ディープインパクトとブラックタイド兄弟が全体の1/4以上の影響力を持っているという結果になりました。また、近年サンデーサイレンス以上に勢いのあるキンカメ系もかなりカナロアとドゥラメンテの2強体制になっていることが分かりました。
 5月以降もGⅠが続くのでディープ、カナロア、ドゥラメンテ、キタサンブラックといった種牡馬たちの活躍に目が離せません。

次 (2023年 5~8月)

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