大型二種免許を取得する

この記事では、大型二種免許を試験場で取得する受験記になります。


きっかけ

大型二種免許は、免許の中でも最上位に位置し、大型特殊自動車、けん引自動車、大型二輪自動車以外のすべての車両を運転することができる。
今後の人生で活かすことができるかもしれないということもあり、取得を目指すことにした。
また、免許オタクにもなりたいこともあり、試験場で取得することにした。
なお、執筆時点では取得していない。

車両を知る

大型二種免許は、簡単に言えばバスを運転するために必要な免許である。試験はバス型の車両を用いて行われる。
神奈川県では、いすずのELGAが使用されている。
確認したところ、ロッドシフトのものとフィンガーシフトのものがあり、試験ではロッドシフトのものが多く使われているようだ。
ロッドシフトタイプ
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2004年3月製造、2024年8月時点で走行距離約62000km
フィンガーシフトタイプ
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技能試験を知る

神奈川県で取得するとなると、先人の情報がかなりヒットする。偉大なり。
試験場で受験する人はみなそのサイトを見て学んだ、というが、少し前の情報、ということもあり、この記事が比較的新しい情報になってくれることを願っている。
大型二種免許を受験するには、学科試験に合格する必要がある。
二種免許を取得する際は、改めて学科試験から受験しなければならない。筆者は他の二種免許を取得していることもあり、学科試験は免除。技能試験のみに合格すればよい。
神奈川県では、運転免許申請書の申請期限は6か月。申請書を受け取り、必要事項を記入、証紙を購入する。証紙は免許センター内で販売されている。
証紙を貼り、視力検査に合格すると、技能試験を予約するように指示される。技能試験の予約はオンラインで行うことになっている。
技能試験を受験する前に視力の検査がある。これは、受験する度に行われる。深視力もある。練習になる。

場内課題

ここでは、場内課題について記しておく。
課題として採点されるのは
・鋭角コースの通過
・左方向変換or右方向変換or縦列駐車
である。コース全体を見ると、鋭角コースを始め、縦列駐車も行う場所が複数あるように見えるが、実は課題の場所は決まっている。
神奈川県では、これ以外にも、坂道の発進を行う。路上試験では、坂道で停車することも多く、試験官が確認したい項目であるそうだ。坂道の発進は、採点項目でないので、何回エンストしても問題ないそうだ。試験官の心象は良くない。
また、場内課題においては発着点も採点されていないとのこと。
場内課題を行うまでの道中は、採点されていない。
場内課題は、他の試験とは違い、コースは決められていないようであるが、通るコースはだいたい決まっている。

鋭角コースの通過

鋭角で入り、鋭角コースの通過をさせることが多い
したがって、車体をどれだけ外側に寄せられるかがカギである。下手に進入すると内側が脱輪する。大変意地悪な設定である。
鋭角コースの進入に関しては採点はされていない。進入時の脱輪等はすべて採点対象外である。大きく回って入ってもよい。
車体がおおむねまっすぐになると、試験官から「3回以内で通過してください」と言われるので、そこから試験開始である。出口で脱輪することがないようにしたい。
なお、切返しがなくても通過可能であるが、課題に切返しを行うこと、となっているので、必ず行わなければならない。安全不確認をとられないように注意する。

左方向変換or右方向変換or縦列駐車

縦列駐車

鋭角コースと近いことから、縦列駐車が選択されることが多い。
縦列駐車の場所は、他の道路と比べてなぜか1段高くなっている。
「車体を平行にして止めてください」とあるので、指示に従い止める。
その後、車体を入れる。入れ方のポイントを順に列挙すると、
左後輪が車庫の頭すれすれを通るようにする。
ハンドルを切り、右ミラーで車体の延長が車庫の奥の角と一直線になるまでゆっくりさがる。
車体前が車庫の頭すれすれを通るようにハンドルをもどす。
後方に当たらないように注意。そうそう当たらない。
車体がすべて入ったら、ギアをN、パーキングブレーキをかけて申告する。
「では、出てください」と指示があれば、方向指示器を出して出る。安全確認を忘れずに。
下記参照。

方向変換

選択されることは少ないが、対策は必要である。
方向変換は、後輪をどれだけ寄せられるかがカギである。後退時に前が脱輪しないように注意する。

場内課題のコース

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路上試験

路上試験はA~Eの5種類ある。
1人で出る場合はEコース。それ以外はA、BコースとC、Dコースに分かれる。他の試験では、コースがあらかじめ指定されているが、路上試験の場合は、場内課題の結果で試験官が自由に決められるようである。
路上試験は、場内課題のときとは違い、場内の発着点が採点される。路上に出るまでに急な坂がある。エンストや坂道発進に注意しよう。
歩道をまたぐ際は一時停止。左右はみづらい。おおむね100mでならし走行は終了。標識まで。頑張ろう。以下にコースの簡単な説明をした。

Aコース


Bコース


Cコース


Dコース


Eコース


【ハンドルを切るタイミング】右左折の基本

大型バスは自分の背中よりもさらに後ろに前輪がある。
左折時は前輪が交差点の縁石に来たらゆっくり切る。

【坂道の発進】場内課題は傾斜がついている

坂道でいったん停止するときはパーキングブレーキでもフットブレーキでもよい。しっかりブレーキをかけ、クラッチをゆっくり離す。
車体が動き出したいときはブルブル震えるので、半クラッチをキープしたままゆっくりブレーキを解除する。半クラッチをキープするにはかかとをつけるとよい。

【鋭角コースの通過のイメージ】

自分が思っているよりも遅くハンドルを切る。早いと後輪が脱輪する。
左折での通過
右の水切り(道路の色が変わっている部分)にタイヤが乗るくらいまで近づける。脱輪に注意する。
前進の目安は助手席の窓が縁石にかかるときにハンドルを目いっぱい左に切る。

切返しの直前でタイヤを戻す。据え切りでもよい。
後退はまっすぐさがり、前の丸ミラーが縁石をでたら止まる。下がりすぎると右後輪が脱輪する。複数回切返しをしてもよい。安全確認を忘れずに。
脱輪の目安は路肩灯を見るとよい。


前進で左に目いっぱい切り、左後輪、および右前輪が脱輪しないかを確認して出る。左後輪は路肩灯、右前輪はミラーを見るとタイヤの位置がわかる。

右折での通過
左の水切り(道路の色が変わっている部分)にタイヤが乗るくらいまで近づける。脱輪に注意する。
前進の目安は運転席のメーターボックスが縁石にかかるときにハンドルを目いっぱい右に切る。自分が進行方向の道路の真ん中にいるあたりで切る。前輪タイヤが縁石に来たところで切る。

切返しの直前でタイヤを戻す。据え切りでもよい。
後退はまっすぐさがり、前の丸ミラーが縁石をでたら止まる。下がりすぎると左後輪が脱輪する。左後輪は路肩灯が見づらいので脱輪に要注意。
複数回切返しをしてもよい。安全確認を忘れずに。

【縦列駐車のイメージ】

駐車場所にたいして平行に止める。
左後輪が通過したらハンドルを切る。
角と車体が一直線になるように切る。
頭が入りそうだったら、ハンドルを戻す
停車の措置をして完了。

【路端停止】目標物に合わせて停車する
【おおよその位置の画像】



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