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調剤薬局の選定療養費の計算
### 長期収載品と後発医薬品の差額25%の計算方法
以下の手順に基づいて、長期収載品と後発医薬品の価格差の25%を計算します。
1. **価格差の計算**:
- 先発医薬品の薬価から後発医薬品の薬価(最も高い価格帯の薬価)を引き、その差額の25%を算出します。
- 計算式:`(先発医薬品の薬価 - 後発医薬品の薬価) × 25%`
2. **1日分の価格差を計算**:
- 1日3錠服用する場合は、上記の価格差を3倍にします。
- 計算式:`(先発医薬品の薬価 - 後発医薬品の薬価) × 25% × 3`
3. **価格差を点数換算**:
- 価格差から5円を引き、その値を10で割ります。これにより、点数が算出されます。
- 計算式:`(② - 5) ÷ 10`
- この計算により得られる点数は、以下のように段階的に加算されます:
- 価格差が15円以下の場合は1点
- 15.01~25.00円の場合は2点
- 25.01~35.00円の場合は3点
- 点数は端数切り上げ
4. **患者負担額の計算**:
- 点数に投与日数と10円を掛け算します。これが患者の自己負担額となります。
- 計算式:`点数 × 投与日数 × 10円`
- さらに、上記の金額には10%の消費税が加算されます。
### 注意事項
- この計算は、選定療養に基づく特別な料金の徴収に該当しますが、厚生局への報告は不要です。
- 長期収載品の投与に係る特別の料金その他必要な事項を、医療機関・薬局内の見やすい場所に掲示する必要があります。
- 上記内容は原則としてウェブサイトにも掲載されるべきです(2025年5月31日まで経過措置)。
- 自ら管理するホームページ等を有しない場合は対象外です。
### 補足
- この計算方法は、価格差を患者の自己負担額に反映させるためのもので、価格差が大きい場合に患者負担が増える仕組みとなっています。これにより、より安価な後発医薬品の使用を促進し、医療費の節約を図る意図があります。
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