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タイタニック 3Dリマスター上映

こんにちは、てぃーです。

この度「タイタニック」のリマスター上映を鑑賞してきたのですが、あまりにも感動したため感想を書こうと思います。

恥ずかしながらタイタニックは見たことがなく、初めての鑑賞となりましたが、結果的に初めてを映画館で見れてよかったと心から思いました。

あまり映画は見ない方で、映画館に来たのもこれが1年半ぶりです。

というのも、共感値が高いため見ていて疲れてしまうのが原因であまり見ようと思わないのです。

特に邦画に対しては苦手意識が強く、見たことのある映画はほとんどが洋画です。

今回も洋画だった訳ですが、それなりに見たいと思った理由があります。

それは「経験」になると考えたからです。

長らく映画の興行収入1位を保ち続けてきた名作が、どのようなものであるのか。

また文学を勉強している一学生としてこれほどの作品を見ておきたい、という気持ちが強かったのです。

なので内容に興味があったのはもちろんですが、最初は見ておくという経験重視でした。

また前回のリマスター上映同様3Dしかなかったため、必然的に値段は上がってしまいますが、その値段を払う価値は十分あったと感じています。

ただ3Dはあってもなくてもよかったかな、、

眼鏡かけているので重くて鼻のとこが少し痛かったです。


肝心の内容ですが、大まかな流れはもちろん知っていました。

レオナルド・ディカプリオが出てきて、船が沈んで死んでしまう、、くらいではありましたが。

見ていてのファーストインプレッションは、レオ様がかっこよすぎるということです。

冗談抜きに30年前のレオ様は人類史上最高峰の顔面をもっていたと思いました。

あの顔から放たれる口説き文句、それに伴う色気、田舎の少年らしいあどけなさ、全てが揃っていて本当に見とれていました。

男なら誰しもがああなりたいと願うのではないでしょうか。

ただのタイタニックの沈没事故を描いた作品かと思いきや、最初いやにメカニックな描写から始まり驚きました。

回想で表現するのは、結果最後での号泣につながったのでとてもよかったと思います。

そして何より驚いたのが、単調なロマンスではなく意外と社会的作品だったということです。

階級差やジェンダー差、教養の差などを露骨に表現しており、みていて唸る部分が多々ありました。

キャルがローズに自分に従えと脅すシーンや、ローズが彼女の母と女に生まれた運命を噛み締めるシーンはとても印象的です。

キャルなどの元々身分が高く、当時も大きな財を築いていた人物たちは、食事の作法はもちろん知っており、ビジネス、政治については話す人達です。

しかしスーツも持っておらず、食事の作法も政治もビジネスも知らないジャックは本当に教養がないのでしょうか。

女性たちは男性陣が食事の席を立ってブランデーを交わしながら政治やビジネスについて語ることに呆れているような表情をしていました。

一方男性陣はジャックに対して女性陣たちと共に残るのかい?と嘲笑っているようでした。

男性陣は自分たちが賢いと思い込んでいますが、女性たちからすればそれは表面的なものであるかもしれません。

実際、賭けをしながらブランデーを交わす御曹司が政治やビジネスについて語る、とだけ聞くと呆れてしまう気持ちも分かります。

一方田舎生まれの放浪人ジャックは絵の才能を持っています。

田舎生まれなりの経験もあるようでしたし、売れる前のモネを知っているなど知識もありました。

財を失ってしまったローズやその母も絵を見る目は十分にあり、ピカソやモネの絵を収集していました。

キャルにフロイトの話題を持ちかけても、向こうが知らなかった、なんてシーンもあります。

こうした、貴族の知識、教養の薄さを露骨に表現、皮肉しているなあと見ていて感じました。

これはよくある手法だとは思いますが、この作品は特に分かりやすく描かれていた気がします。

沈むシーンの緊迫感も凄かったです。

想像以上に水没シーンが長く、見たあとはだいぶ疲れていましたが、それも醍醐味だと思えるほどの良さがありました。

1997年の映画とは思えないほどCGが綺麗でしたし、迫力も凄かったです。

そして濡れていてもレオ様がかっこいい。

どこを切り取っても最高にかっこよかったので見ていて飽きませんでした。

ローズがボートに乗ったかと思いきや戻るシーンは特に泣きました。

席を確保してある、というジャックの嘘を見抜いていなければできない行動ですので、そこにも信頼の厚さが見て取れます。

ジャックが死んでしまうことは知っていたので、いつ死んでしまうのかヒヤヒヤしていましたが、ローズの目の前で息絶えてしまったのはある種の安心を感じました。

船が完全に沈没した時にジャックが沈んでそのまま戻ってこないよりかは、看取れる方がよほどいいはずです。

救助後にローズがドーソンの名を名乗ったところは、この映画で一番好きなシーンかもしれません。

目の奥に、演技とは思えない、彼と共に生きていくという決意が見えました。

彼のためにローズは100歳を超えるまで生きたわけですが、その間に空も飛び、馬にも乗り、ということが分かったところでまた号泣してしまいました。

他の男性と結婚もしたわけですが、彼女ならしっかりその男性も愛していたと確信が持てます。

ジャックにずっと気持ちがあったのは変わらないとは思いますが、その過去をいい意味で払拭して強い人生を生きたはずです。

ジャックがそれを望んでいたのも、彼女はわかっていたのでしょう。

ベタなロマンスではありますが、私はベタが大好きですし、そもそも現代ロマンスの先駆的作品とも言えるはずなので物凄く響きました。

ここからは完全に個人の意見ですが、私も死ぬ時はあのように大切なものを守って死にたいと思いました。

そこまではいかなくとも、やはり責任を感じて船に残ったアンドリューズや船長、紳士として潔く死ぬことを決めたグッゲンハイム、夫を残して死ぬことは出来ないと2人で沈没したストラウス夫妻など。

覚悟がある人達はやはりかっこいいですし、主役であるなあと感じます。

これが全員実在し、実際にそのような行動を取ったというのですから驚きです。

もし同じ目にあったらこのように振る舞いたいとは思えますが、私にそのような覚悟がある訳もなく絶対に焦ってモブになる未来がみえます。

ただ少なくとも、その覚悟をもてるだけの人生を送り、大切なものを見つけたいとは思いました。

少し史実の話をしましたが、鑑賞後にWikipediaで沈没事故の詳細を読みました。

当時の写真を見て、内装がほぼ再現されていたこと、人物がそのまま描かれていたことなど、意外と事実に忠実に描かれていることに驚きました。

当時の事故の悲惨さや、その時を生きた人々の様が分かるので読んでよかったと思っています。


ここまで有名な映画に言うのも恥ずかしいですが、今まで観た映画の中で1番だったかもしれません。

そもそも見た事のある映画の母数が少ないのでなんとも言えませんが、、

以上拙い感想でした。

グレート・ギャツビーも見なきゃとは思っていたのに手が伸びていませんでしたが、あまりにもレオ様がかっこよかったので見るモチベがあがっています。

近いうちに見ようと思います

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