活動報告:生活保護受給申請同行(日本生活支援協会との協働)


〜今回の案件の概略説明〜

去る11月28日、とある男性から依頼があったため当法人スタッフが都内で生活保護受給申請に同行しました。

事情を聞いたところ、特別な対応を要するものでしたので日本生活支援協会との協働となりました。

特別な事情とは、
"両親、及び兄弟が「ある宗教団体」の信者"
だということです。

ご本人は拒否しているにも関わらず家族から執拗に宗教活動に打ち込むことや同じ宗教に入信している方との結婚を求められた上、それが出来ない場合には周囲への恥となるため、ご両親が自殺をすると脅されていたとのことでした。
ご本人は家族から逃げるため遠くに引っ越しをしたために貯金を使い果たし、仕事もできる精神状態でないために生活保護を受給したいと話していました。

諸事情を考慮し、宗教問題や家庭内DVの被害の対応に見識のある
「日本生活支援協会(任意団体)」
に協力を仰ぎ、生活保護申請の同行を行いました。

申請日当日に相談者から写真で確認したところ、家には祭壇や教祖の写真が飾られていて、かなり本格的な宗教一家であることが読み取れました。
役所への同行及び生活保護申請は可能でしたが、役所の職員から
・戸籍課で住民票の閲覧禁止処置を行わないと危険
・そのために警察の許可が必要
と伝えられました。

日本生活支援協会はDV被害の匿いで経験があったため翌日、戸籍課で閲覧禁止処置の申請やそれに伴う警察への申請を行い、弁護士との連携、また別途警察への見回り重点処置などの申請も行いました。

〜今後予想される問題への対策〜

実家から引っ越してから閲覧禁止処置申請まで約2週間要しました。
その間に相談者の家族が住民票を確認している可能性があり、今後家族が依頼者宅へ押しかける可能性も考えられます。




・NPO法人日本弱者男性センターと、
弁護士・警察・役所・日本生活支援協会の間で連絡を緊密に取り、押しかけるなどのトラブルがあった際は警察がすぐに駆けつけ現場での対応する。
その後日本生活支援協会が相談者元へ駆けつけ役所へ同行し、移管手続きを取る。

・弁護士には依頼者に近づかないよう、裁判所に申し立てを行うなどの対応を行う。

・依頼者は役所の職員も「ある宗教団体」の信者だと疑って怯えているほど、神経衰弱しているため精神的ケアが必要

などの対策が今後も必要となります。

日本弱者男性センターは、このような困難な問題もメンバー一丸となり解決していける団体です。
同様のトラブルを抱えた方はまずツイッターや公式HPからお知らせ願います。
みなさまのご支援で支えられている団体ですので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

執筆者:NPO法人日本弱者男性センター 理事長 森山弘輝(旧姓:荒石)

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